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外資系の会社も日本の会社も本質は同じですね。

外資系企業に長いこと勤めていました。

2社で、通算24年。私のビジネスキャリアのほぼ7割を占めます。

どちらも世界ナンバーワンのシェアをもつ、業界トップ企業。そこで様々な経験をしました。それが、今の自分の血肉となっています。

外資系企業は、自分の意見をはっきり主張し、各人の意見を公平に取り扱う。性別や出身地、出身大学や学歴などにとらわれず、多様性を重視した組織作りや人事を行う。会社や社長など経営幹部に対する意見などもタウンミーティングなどでどんどん取り入れていく。そんなイメージがあるかもしれません。

それとは対照的に、日本企業は派閥を作って仲良しグループで仕事を回すとか、出世する人は社内営業が上手だとか、密室政治のように会社の表面に出てこない場所や限られたメンバーで人事が決まったりするとか、裏側の人間関係、人脈で会社のいろいろなことが決まっていくとか、こんなイメージをもっている人が多いかもしれません。

では、私の在籍したグローバルトップ企業はどうだったかというと、上記の日本企業のイメージとあまり変わりませんでした。外資系企業も日本の会社と同じく、表には出てこない人間関係でいろいろなことが決まっている、ということです。

これは日本人だから、アメリカ人だから、とかの問題ではないのでしょう。人間が集まって、組織を作り、そこで何かをやっていくと、大なり小なりこうなっていく、ということなのでしょう。もちろん、すべてが同じというわけではありませんが。

私が在籍していた外資系企業では、20年以上前から「ミッション・ステートメント」をつくって社内で共有していました。

「ミッション・ステートメント」とは、「社訓・社是」や「経営理念」みたいなものです。企業・従業員が共有する価値観・社会的使命であるミッションを、実際の行動指針や方針として、具体化することを指します。

これがなかなか立派なものでして、これを全社員が実践すれば、どんなに素晴らしい企業になることでしょう、といった感じです。しかし、現実的にはそうはなりません。社員が世界十ヵ国以上にわたり何万人もいるので、大きくなればなるほどまとまるのは難しいということです。

大切なことは、グローバル企業であろうが、内資の企業であろうが、人間の営みである以上、人間関係によって仕事や組織が動いていく、ということです。

そうなると、人間関係構築力あるいは影響力という才能、強みをもっている人は強いですね。

ストレングスファインダーによると、人の能力や才能、強みには大きく分けると4つの分野があります。人間関係構築力、影響力、行動力、戦略的思考力です。

人は皆、才能を持っています。強みと言っても良いでしょう。その強みを伸ばし活かすことができる仕事をする。自分の強みを活かすことができる組織に属する。そうするとより良い人生が送れるのではないかと思います。


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