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#77 「アルコール依存症になって」アル中脳にプログラムされている仕組み

アルコール依存症から再起に向けて生きるブルースです
私にはまだ「夢」がある。「アルコール」とは決別し、その夢を叶える為、新らたな人生を歩んでいるアラ還だ


ユーミンの歌で「カンナ8号線」と言う曲がある
その中でこんなフレーズがある

「思い出にひかれて ああ ここまで来たけれども
 あの頃の二人はもうどこにもいない」

まさに私達の関係はこの歌詞そのものだと思った。お互い高校時代のイメージを持って接していたが、40年近くを経てお互いすっかり変わっていてイメージしていた高校時代のお互いはもう現実にはいなかった、と言うオチだったのだろう。二人でドライブした時に「カンナの花」を見かけたのも何かのメッセージだったのかもしれない。ただ、しばらく酷く落ち込んだ。別れる理由を直接聞いていなかったからだ

その夜は痛飲した。東京に戻ってからも一週間痛飲した。案の定食事も食べる気になれず、酒も飲めなくなり、水を飲んでも吐いていた。そんな状態が1ヶ月続き体重は15キロも減っていた

人間1ヶ月飲み食いしなくても死なないんだ、と妙な事に感心していた

失恋が再飲酒となったわけだが、失恋自体が悪いわけではない。仕事や人間関係のストレス(怒り、寂しさ、悲しみ、疲れ)など何かあっても再飲酒する可能性はある。ストレス=酒そうゆう解決法をこれまで取っていたので、自然とそうなってしまう、これがアルコール依存症だ

意志が弱いんだよ、と言われる事もあるがストレスの解消法は2とそれぞれだと思う。私の場合、それが酒でストレスを和らげる事だった。意志や理性の問題ではない。脳に「ストレス=酒」がプログラムされているのだしかも一旦飲み出すと飲み続ける事もプログラムされている

そのためには、ストレスをストレスと感じない脳に新しいプログラムをインストールするしかない。この断酒の失敗からその事を学んだ。今は自分なりに効果的な方法を見つけ試しているところだ

話を戻すが、1ヶ月絶食していた私はこのままでは死ぬと思いタクシーを呼んでも来ない事は分かっていたので自力で駅前のタクシー乗り場までゆっくり歩いて行った

主治医に入院希望を伝え再飲酒した事を謝ると

「あなたのせいではないですよ。断酒すると誰もが通る道ですから」

2日後入院し鉄の扉の独房の様な「ガッチャン部屋」で一週間点滴を受けた。1ヶ月ぶりに口にした食事はお粥、それはこれまで味わった事のないほど美味しかった





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