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#31 「アルコール依存症になって」断酒会


アルコール依存症から再起に向けて生きるブルースです
私にはまだ「夢」がある。「アルコール」とは決別し、その夢を叶える為、新らたな人生を歩んでいるアラ還だ


入院中、週に一度の「断酒会」「AA」と言った外部団体のメンバーがやってきて断酒をの必要性を語るプログラムがあった

この団体は日本中にあるので断酒を続けたい人が入会していた。それくらいアルコール依存症の患者がいるという事だ

医師も退院後住まいの近い団体に入会する様に勧める。
週に一度集まってお互いサポートし合いながら断酒を続けていく主旨の団体だ

彼らは断酒はひとりではできない、同じ目的を持った人達と助け合いながら続けていく事が必要だと言っていた

ただ、私にはこれらの団体は肌が合わなかった

約2時間に渡って自分のこれまでの酒歴や失敗談などをひとり1人伝えて行くのだが、一様に暗い

その暗さの背景にあるのは罪悪感だと感じてた

酒による罪を懺悔し、みんなに受け入れて貰おうというスタイルだ

これを毎週続ける気にはどうしてもならなかった

アル中にとって、確かにひとりで断酒する事はかなり難しい。ただいつまでも過去を懺悔して行く事は、自分が罪人である事を繰り返し言い続けることだ。その行為はややもすればストレスになり再飲酒に繋がると感じていたからだ

健康を害し、仕事や家族を失い、家も失った、そして アパートに一人暮らしの現実

このやってしまった事、失敗してしまった事は変えられないが、もう終わった事だ。その事をいつまでも懺悔し合っても新しい人生に向かって進んで行くとは思えなかった

だだ完全に断酒を決意し、断酒の道を進むまでにはまだ酒を断ち切る想いにはならないままだった。実際にこの先、幾つもの試練が待ち受けていた

これからが、ほんとのどん底へ沈み込んでいく事になる始まりだった



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