今年も読み直した『彼氏彼女の事情』のこと
僕にとっては永遠に読み直せる作品です。
『東京喰種』とあわせて、必ず年に一度は読み直しています。今年も?すでに先日読み終えたので、noteに書いておきたいなと。
あらすじの内容は、1巻の半分くらいまでにあたります。
こう書くとボリュームたっぷりな感じもしますが、ストーリー展開のテンポがよくて読みやすいです。
全21巻、デジタル版の最終巻には2011年発行とありましたが、今からちょうど10年前の作品ですね。
この漫画を初めて読んだのって、ぼくがまだ学生の時だったんですけど、どんな人からお勧めされて読んだのかは全く思い出せません。
ただ、面白かったという思い出だけがありました。笑
その後、読み直した時にはKindleで大人買いをしているわけですから、いつも言っているとおり、過去は伝説化していきますよね。
全員にエピソードがある漫画
毎年ページに触れるとき、ぼくはこんなところが楽しいなと思っています。
高校を中心に話が進んでいきますが、登場人物全員にエピソードがある漫画なんです。青春の裏側まで丁寧に描かれています。
クラスで見せている顔、家で見せている顔、なりたい自分と本当の自分との間で生まれる葛藤、そんな多面性、コンプレックスと、どう折り合いをつけていくのか。
こういったことを、人と出会い、交流を重ねながら見出していきます。
1巻では、雪乃が優等生の仮面に振り回される様子をポップでコミカルに表現されていましたが、そこから雪乃自身の変化によって周りの見え方が変わっていく過程では、深いトーンのコマもあるんです。
『彼氏彼女の事情』(津田雅美/白泉社)5巻より引用
そしてまた明るさを取り戻す。
こういった緩急のつけられ方が絶妙です。
『彼氏彼女の事情』(津田雅美/白泉社)5巻より引用
この作品には、誰もがどこかで共感してしまうキャラクターだったり、エピソードがある気がします。
そのなかでも「有馬くんと僕、意外と似てるのでは」と思ったりしているんですよね。
『彼氏彼女の事情』(津田雅美/白泉社)6巻より引用
『彼氏彼女の事情』(津田雅美/白泉社)7巻より引用
6巻の過去と対峙しているようなシーン、7巻で見せる無言の表情、友達からの冷静な分析。人間の見せ方・見られ方と本質は別であることを、的確に表現されているなと。
ちょっと深いコマが続きましたが、そんな彼らがこの先にどうなっていくかというと、最終的にはポジティブなおわりを迎えます。
『彼氏彼女の事情』(津田雅美/白泉社)21巻より引用
あー、面白かった、疲れたって死ねるって、たしかに夢・希望であって、憧れですね。この会話が、どんな状況で誰と交わされているのか、というのもまた楽しめるポイントかなと。
ふと書きながら思いましたが、ぼくはいま、その道をちゃんと歩めている気がします。
改めて、過去は伝説化していくなと思ったり、色んなことを振り返りながら楽しめる作品だと思いましたね。おすすめです。
それではまた明日!
最後に。
読んで頂きありがとうございます。
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