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兄としての松坂桃李がかっこよすぎる『キセキ -あの日のソビト-』

土曜日ですね、今日は映画の話です。

2016年公開の『キセキ −あの日のソビト−』を観ました。ストーリーは、GReeeeNの実話がもとになっています。とにかく真っ直ぐな映画でした。本編の感想と絡めつつ、兄としてのプライドやカラオケについても話しています。 

日曜夜21時のiPad

ぼく、昨日の夜に気づいたんですよ。

「日曜日の夜21時以降って、結構自分の自由な時間があるな」って。で、眠りながらNetflixを観るというのをiPad miniで実行しまして「意外と、いけんねぇ」というところから、観ちゃいました。

きっかけは土曜日に『王様のブランチ』で紹介されていたことです。公開が延期されてしまいましたが、菅田将暉と小松菜奈の『糸』って映画がありますよね。中島みゆきさんの楽曲がもとになっている。

4月の後半公開予定だったに今からLiLiCoさんが説明するし、「すごい力入ってるのかな」って思いながら観ていたら、楽曲によってできた映画特集が始まりました。

そこに『キセキ -あの日のソビト-』がありまして。

GReeeeNが生まれた秘話と紹介されていました。
この時点で、ちょっと疑っていたことがあって


音楽を映画にするのって難しいと思いませんか

昔『BECK』という映画を観たことがあるんです。そのときに、『BECK』がいいか悪いかよりも、音楽を扱うのって難しいよなって思っていて。

でも、難しいとは思いつつもその裏では、実話が好きなんですよね。歴史の史実とか。「フォード vs フェラーリ」も「スキャンダル」もそうですね。

ということで、本当にあった出来事を映像で観れるんだったらという理由で『キセキ −あの日のソビト−』を観たわけです。


冒頭のハピネットが気になる

これ、もう一言でいうと「松坂桃李がかっこいい」に尽きますね。

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HPとか見ていると、菅田将暉、松坂桃李W主演みたいになっているんですけど... あと、成田凌、横浜流星、杉野遥亮。「なんかすごくない?このキャスティング、今思えば」ってところからスタートするんですよ。

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で、冒頭でぼくもう1個気になったことがあって。よく映画の冒頭に、”どこが作ってます” みたいなイメージ映像あるじゃないですか。そこに、ハピネットが出てくるんですよね。バンダイの子会社で、物流とかおもちゃ作ったりとかしている会社です。ハピネットも今作に出資しているとかだと思うんですよ、たぶん。

意外とぼく、冒頭のシーンを観るのが好きで。

20世紀FOXだったらこれとか、いろいろあるじゃないですか。レジェンダリー・ピクチャーズも好きで。あの意味不明なロゴマークが出てくるところとか。ていうところで「ハピネットなんだ!」って思って1回巻き戻して、もう1回観たけどやっぱりハピネットでした(笑)。

っていうところから始まって、まずお兄ちゃんは松坂桃李です。それも、ガンガンのヘビメタ、家でも全然言うこと聞かなくって。

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弟が菅田将暉がなんですけど、2人の家は由緒正しい家系でお父さんがお医者さんなんですよ。だけどずっと音楽やっていているお兄ちゃんのことを、お父さんがめちゃ殴るんですね。

そして、最終的にはお兄ちゃんは家を出て行きます。

そこで取り残された菅田将暉はお医者さんになろうとするんですけど、なかなか結果がついて来ず。そして「歯医者さんになりたい」と言うようになり、っていうところから物語がスタートしていくんですよ。


求められるものと振り向かせるもの

一方お兄ちゃんはいくら頑張っても、レーベルからは「このご時世ヘビメタなんて通用しないよ」って言われるんですよ。

「売れるための音楽を作れ」と。

そして、この嫌なプロデューサーが「自己満足を世に出すんだったら、意味ないじゃん」って言うんですよ。これを聞いたとき、僕は一瞬納得しかけました。「たしかにな」「世の中の人が求めているものを出すっていうのが、まあビジネスだよね」っていうのもあれば、

「世の中の人も振り向くぐらいのものを出すのもビジネスだよね」

って両方思ったわけです。ちょっと、なんかぼくはその違いにプロデューサーは嫌な言い方はされていたんですけど「ほおーん」って思って聞いていました。で、結局お兄ちゃんはうまくいかずバンドは空中分解していくんですよね、やっぱり。そんなときに、「歯医者目指す」となり見事に合格した菅田将暉がちょっと遊び半分で曲を作るんですよ。

またそれが、絵に描いたようないい曲なんですよ。

それをミックスして出してみたらそのプロデューサー乗るっていう。で、ライブでやっても盛り上がったし、「つぎ2曲目作ろうぜ」みたいにどんどん話が進んでいくんですよね。


兄弟とプライド

ここで、お兄ちゃんがなかなかすげえのが「お前ら、2曲目つくんぞ!」みたいなことを言うんですよ。松坂桃李が。

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俺「どの顔がそんなこと言えるの?」って思いました。

お兄ちゃんすべってんのに「弟の才能でそれやるってどんな感じ?」みたいなことを思ってしまいました。ぼくはなかなか兄弟としてのプライドがあるので、それを許せないんですよ。弟がいるんですけど、ぼくは兄貴というプライドがあるわけですよ、やっぱ。

だから自分だったらなかなか「次やるぞ!」なんて威張りきれないというか。「自分は失敗してるし」って考えると思うんです。そこへ菅田将暉は「なに勝手なこと言ってるの?」「俺たち歯医者になるだし」っていうんです。このとき「たしかに」「よく言った」「ごもっとも」って思いましたね。

でも最終的には、音楽をやりたいってなるんです。

wikipediaに書いてある通りなんですけど、そこから顔出しをせずに本当に曲が良いいからということで売れていくと。

また、これはあるなと思ったのが...


途中からストーリーが分かりまくりました

お父さんの患者に、どうしても治せない心臓病の女の子がいたわけですよ。

正確には治療を重ねていって経過が良くなっても、心が凹んでいるんです。話は戻りますが、お兄ちゃんはお父さんに認められたいからいつも「音楽やらせてください。」って言っていたんですが、お父さんは「それは医者よりも大切なのか?」ってずっと言っていたんです。

そこでお兄さんは「心の医者になります」と答えていました。



--------------------------ここからはラストのネタバレを含んだ感想です。




そして、その女の子がある日GReeeeNの『キセキ』って曲を聴いて、「前向きに生きてみる」って言ったわけですよ。さらに、最後の最後で、お兄ちゃんの家に弟が転がり込んで音楽の合宿をするシーンがあるんですね。

そのときにお父さんが出てきて「お前ら、せっかく音楽やるんだったらGReeeeNって知ってるか?」「彼らみたいな曲を作れるようになれ」って言うんです。そこで「これ、俺たちのことじゃん!」と終わっていくんです。なんて清々しいんだと。

超王道です。途中からぼくストーリー分かりまくってます。

急に、女の子の手術シーンとか切り替わるわけですよ。「これ、あとで音楽で繋げるんだろうな」とか。もうバシバシ分かりまくっていて。これは映画というストーリーよりも、そういう事実があったということなんだろうなと。

これは、超余談なんですけど、


カラオケのMV

カラオケでぼくたちが『キセキ』を歌おうとするじゃないですか、1番最初は、”明日〜” って始まりますよね。あの、”明日〜” を菅田将暉が歌うんですけど、お兄ちゃんが、めっちゃやり直しさせるんですよ。

「全然ダメ」「叫んでるだけ」「心の底から声出せ」みたいに。

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それを観ていて「なるほど」と。こうやって「あの ”明日〜” が振り絞られているのか」と。俺たちがカラオケで歌うときなんて導入は「あ、ああ、あした」としか、歌えてないのに。そんなに、あの ”明日〜” は振り絞られているのかというのを聞いて、

「今度からちゃんと歌おう」ということを思いました(笑)。

あと、僕たちはカラオケをしながら、盛り上がれる曲を探しているわけですよ。よくある話で、『Winter, again』で本人が出てくるときに「GLAYのTERUと目があったらイッキね。」とかあるわけですよ。

『キセキ』でいうとMVで野球をやっているんですけど、途中で「おじいちゃんが出てきたら、イッキね。」とか。俺は今日まで、そんなことでしか『キセキ』を取り扱ってきてなくて本当に反省をしましたね。

むしろ、学生のときはちゃんと歌っていたわけですよ。

社会人になってから、そういう飲み方とカラオケの仕方を教わるわけですよ。学生時代って彼女とか友達と行っても「あ、お前この曲知ってんの?」とか「イケてるね」とかじゃないですか。

社会人になるとカラオケにくと、10人とか15人とかでまずマイクが回ってこないじゃないですか。そうするとそもそもワンコーラスとかサビで終わりのやつとか。あとは面白さとかを優先しはじめるんですよ。そういうなかで生まれたゲームでしたね。これは。

本当にしょうもない話をしてしまいましたね(笑)。


松坂桃李のギャップ

なんかぼく、とにかく松坂桃李がかっこいいなって思ったんですよ、髪型も髭も。去年『蜜蜂と遠雷』っていう映画も観ているんです。作中の松坂桃李は若かりし父親で子どもがいて、だけどピアニストで結局、松岡茉優に負けちゃうっていうストーリーなんですけど。

この松坂桃李は貧乏だけど昔からピアノを続けていましたみたいなところから、人間味溢れる役なんですよね。そんな松坂桃李を去年観た後に、今作ではバリバリのヘビメタでガンガンに煙草を吸い、一人暮らしをし、タトゥーもはいりまくり超ロックだよね。

というのを観たので、なんかなおさらギャップがあって余計にかっこいいが高まったし、菅田将暉も若い菅田将暉って感じがして、真ん中分けの菅田将暉みたいな。

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あとはグリーンボーイズの「」っていう曲がめちゃくちゃ良かったですよね。これはヒットしたなっていう。この劇中のなかでは、「」っていうデビューシングルと、その次が「」、最後に「キセキ」。3曲ともめちゃくちゃ良かったですね。

楽曲もストーリーもど直球の映画でした。


(画像引用元:映画『キセキ ーあの日のソビトー』公式Twitter

#うちで過ごそう ってみんながちゃんと実行するには自宅でもエンタメって絶対に必要で、そしたらゲームか映画になってました。最近ではZOOM飲みも当たり前っちゃ当たり前だし、なんだかんだで人間ってやっぱり工夫しますよね。しかも衣食住とは違う嗜好品、エンタメに対して。

ぼくも色々と映画見てるのでまた紹介していきたいなと。あと来週ZOOM飲みをnoteのサークルメンバーでやります。前回やりましたが面白かったんですよね。よければぜひ。

それではまた明日!


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