『ミッドナイトスワン』

土曜日ですね、今日の映画は『ミッドナイトスワン』です。

映画ミッドナイトスワンをこの週末に見ましたが、本当に素晴らしい映画でした。#映画ミッドナイトスワン

— 鎌田和樹 かまだかずき (@kamadaman) October 11, 2020

「素晴らしい」という前評判を聞いていましたが、その通りでした。正直、素晴らしい作品としか言いようがない。こんなにも演技って素晴らしいものなんだなと思いました。

あらすじ
故郷を離れ、新宿のショーパブのステージに立ち、ひたむきに生きるトランスジェンダー凪沙。ある日、養育費を目当てに、育児放棄にあっていた少女・一果を預かることに。常に片隅に追いやられてきた凪沙と、孤独の中で生きてきた一果。理解しあえるはずもない二人が出会った時、かつてなかった感情が芽生え始める。
（Filmarksより引用）

今回は上映前に鑑賞できる機会やムビチケも頂いていました。でも、ぼくは別で観たいと思ったので、そうすることに。あと、もう慣れてしまいましたね、飲み物しか注文できない映画館にも。

でも、1つだけ言いたいことがあるんです。

最近はだんだん寒くなってきたので、映画館でホットドリンクを注文するようになりました。TOHOシネマズだとミルクティーはM・Lサイズがあるんですが、カフェラテはSサイズだけなんですよね。なぜなんでしょうか。

「さすがに2時間でSって」とぼくは思っています（笑）。

映画に話を戻すと、主演の草彅さんの「ユーチューバー 草彅チャンネル」をUUUMでお手伝いさせていただいていることもあって、『ミッドナイトスワン』の撮影がはじまるタイミングに色々と話を聞いていました。

これまで草彅さんが出演されていた舞台を鑑賞した話もnoteに書いています。それでも毎回思うんですが、どうして草彅さんはこんなに難しい役ばかり演じられるのか。

ぼくからすると、「もっと王道のかっこいい主人公役もあっていいじゃないか」「どうしてこの役をやろうと決めたのか」と気になってしまいました。

ただ、『ミッドナイトスワン』は本当にいい映画なんです。

以前、草彅さんとお食事したときに「セリフは勝手に覚えられる」と仰られていて驚きましたが、そういう次元ではなかったと思います。凪沙にしか見えなかったんです。こんなにも演技って素晴らしいものなんだなと。

他にも、特徴的な部分のある映画だったと思います。

・トランスジェンダーの役をそうではない俳優が演じていること
・日本で暮らすトランスジェンダーの境遇を生々しく描いていること
・これまでにない衝撃的なシーン、脳裏に焼き付いて離れないような場面をみせていること

こういった独特な表現を、非常にちょうどいい絶妙なところで出しているとぼくは思いました。

例えば、一果のために凪沙が疎遠だった実家を訪れるシーン。それから、一果が凪沙に会うために訪れた部屋で目にする衝撃的な光景。このとき、ぼくは草彅さんが出演されているテレビCMを思い出してしまいました（笑）。

あまりにもすごいシーンだったので「これは、どう感情移入して役作りをされたんだろう」と。でも、この映画を観終わったときには、草彅さん以外の方が凪沙を演じる姿は想像がつかないんですよね。

そして、もっと衝撃的だったのが桜田一果役の新人、服部樹咲さんでした。この映画のためにバレエを習われたのか、もともと経験があるのか知りたくなったぐらいです。（今度飯島さんに聞いてみたい）

一果の踊るシーンを観て「バレエってこんなに綺麗なものなんだな」とぼくは思いました。これまで、まともにバレエをみてこなかったので、余計に感動してしまったんです。本当に足先から指の爪の先までピンと伸びていました。思わず「ぼくはトゥシューズで立つのは絶対無理だな」と考えてしまいましたね。なかなか辛そうです（笑）。

『ミッドナイトスワン』は凪沙と一果がお互いを引き出しあったからこそ、より良いものが出来上がっていったんだろうなと感じました。凪沙の「男性の体に生まれてきたけれど、女性として生きていきたい」「母になりたい」と思って行動する様子、一果の表情といった全員の演技から伝わってくるものがありすぎるんです。

観終わったとき、「素晴らしかった」という表現しかできなかったですね。

ぼくにとって「面白かった」という感想は、その映画に対してどこか客観的に観ることができていたからこそのものだったと思います。作品と自分の具体的な位置関係までは分からないですが、これまではなにかしらの立場から評価したり感想を表現していたんだと思うんです。

でも『ミッドナイトスワン』は違いました。

全部がドンとぼくにぶつかってきた感じがします。正直、受け止めきれたのかどうかも分からない。すぐに感想を言いたい映画というよりも、何日もかけて消化していきたいんですよね。「言葉にできないってこういうことを言うんだろうな」と。

ただただ「素晴らしかった」とお伝えしたい映画です。

そして、これが世界最長！公開日9月25日に語呂を合わせて925秒（15分25秒）の予告編らしいのでnoteの最後によければぜひ！

映画『ミッドナイトスワン』公式サイト｜上映中

（画像引用元：映画『ミッドナイトスワン』【公式】Twitter）

それではまた明日。

最後に。
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