『ラストレター』
土曜日ですね。そして先日募集した映画についての取り組みを早速紹介?できる機会が。今日は前回見た映画『ラストレター』についてです。
僕はいつもどうやって映画と出会うかというと、予告編で見ることが多いです。最近見た映画『ラストレター』もそうでした。
予告編で、姉の代わりに手紙を書いていた妹、けれど送り主の初恋の相手である姉はもう死んでしまっていて...というストーリーが明かされていて、そもそも興味をもっていたんです。
でも、1番の思ったきっかけは、映画『マチネの終わり』を昨年見たことで本来映画って「ハッピーエンドが1番良いよね。」って思いながらも、『マチネの終わり』は終わりまで行き着かない、その過程が1番深かったと感じました。それを見ていたおかげもあって、この映画を見たかったんです。
そしてまた福山雅治さん主演を見たくてというのもあって、映画館に足を運んでみました。ここからは辛口コメントになってしまうかもしれないんですが、『ラストレター』がすごい良かったかといわれると、「ほんわかした雰囲気をすごい感じた。」という気持ちになれました。でも僕としては、全然関係ないですけど『マチネの終わり』の方が良かったなって。最初から、本編とはまったく関係ない映画を褒めてしまった(笑)
ーーーここからはネタバレはないですが、感想述べてますーーー
まずは大枠のストーリーを(HPより)
まず感想として1番思ったことは、「生と死と時間」というエッセンスは、使い方を間違えると最後に人をどう感動させるのかが全然違ってしまうんだなということ。
『マチネの終わり』は、お互いに既婚者になっていくけれど「まだ、やり直せるかもしれない」というところで、終わっていくストーリーになっています。
『ラストレター』は「初恋の未咲さんが死んでいる」というところからスタートです。その前提で、過去の甘いほんわかとした思い出をなぞるというのはすごい良いなと思いつつ。それ以上は、どうすることもできないですよね。映画の終わり方として、「松たか子さん演じる妹ともう1回恋に落ちますか」というのも違う。福山雅治さんが小説家という設定なので、もう1度取材として過去を遡るというのも分かります。けど、「2作目の作品が小説として売れるのか」というのも、どうでもいいことだと思うんです。なので、それが売れたという結末も違います。
そもそも僕が映画に対して、ハッピーエンドであれバットエンドであれ、必ず結論がほしいタイプです。なので、原作を忠実に再現した映画としてはすごく良い映画なんだろうなと思いつつ。文庫も読まずに、初めて映画を観た人間としては、「こういうのもあるんだろうけど、なんか物足りないな。」というのが正直な感想でした。
去年観た『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』も近いです。あれも、「これが、タランティーノだよね。」といった反応が多かったですよね。もちろん、事前に予習をしておくことで「なるほどな。」って感じられる映画だとは思います。でも、僕は勉強を全くせずに行ったので、3時間くらい観ていて「なんだったんだろう、この映画。」っていう気分になりました。そして、今年に入って『フォードvsフェラーリ』という史実を見た後に、この『ラストレター』だったわけです。それで、余計にギャップがあったんだと思います。
これまで岩井監督作品を見たことはなかったんですが、映画を見る前にTV番組の特集を見ていました。なので、『ラブレター』に中山美保さんや豊川悦司さんが出演されていることは知ってたんですけど、過去作を懐かしむ気持ちは僕にはなかったんです。なので、素直に1つの作品として見てしまっています。
総じていえることが、「世の中うまくいくわけじゃないよね。」っていうことが忠実に再現されている作品だと思います。あと、人からもらったラブレターを開けちゃうのって分からなくはないなって。
話は変わるんですけど、最近もゲーム時間の規制があったと思うんですね。でも、人間って規制されればされるほど、やっぱりそれを破りたくなる生き物だったりすると思います。だから、紙としてもともと閉じられている手紙は開けたくなるよねって。そういう気持ちも分からなくないなと。
絶賛ポイントとしては、広瀬すずさんの演技力というものは飛び抜けていました。存在として透き通ってますよね。高校生役に全く違和感がないです。かつ、1ヶ月前に母親が亡くなったというシチュエーションを見事に演じきっていたと思います。あの世界観にドンピシャにハマる女優だなということだけは、『ラストレター』を見て再確認しました。
岩井監督の作品は、一定のお作法のなかで全てが平等に流れていくというのを強く感じました。だから、涙するというものではなかったですね。そういうものなんだなと受け止める作品なのかなと。
プチネタとしては、広瀬さんの撮影順番がかなり気になってます。劇中で、ロング、ボブと2種類の髪型で登場されていたんですけど、どの順番で撮影されたんでしょうね。最近王様のブランチに出られていたときは、髪が長かったんですよね。今はウィッグなんでしょうか。それから、森七海さんの演技も違和感なくすっと入ってきました。天気の子の声優もやられてた方ですよね。
これが結論というところでいうと、豊川悦司さんや中山美穂さんのことも知っている人が見たときに、共感できる映画なのかもしれないです。もう少し年齢層が高い方、例えば40代の方が観たらまた違った感想だったんじゃないかと思います。
ぼくからすると、福山雅治さんは年上の人がさらに歳をとったという印象なんです。「桜坂を歌っている俳優の福山さんだ。」という印象があって。でも、同世代の方だったらもっと違う感じ方があったのかなって。僕はこの映画を見るには若かったのかもしれません。世代別で、見た人の感想が違うかもしれませんね。
岩井さんの作品は、強弱というよりも流れを大事にされていて、ハッピーエンドでもバットエンドでもないかもしれないけれど、そういうものを見たいタイミングやテンションの時に見れたら、1番グッとくるんじゃないかと思います。
やっぱり、『マチネの終わり』の方が良かったな。芥川賞作品は違いますね。でもこれは好みの問題な気もします。繰り返しますがぼくじゃない年齢の方がみたら意見が違ってる気もしますし。
最後にどうでもいいと思いますが映画館で気になったことがあって。僕の左側の席が、60代くらいのおばちゃん方だったんですね。その方々が上映中に、本当に孫が家に遊びに来たんじゃないかってくらいのリアクションを毎回されていたんですよ。広瀬すずさん演じる鮎美とその弟のシーンに対して。それが、映画の3/4くらいまで続いていて。「さすがにちょっと、それは。」という、本編とは全く関係のないところで戦いがありました。
今回見た予告編だと、『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』が気になりました。あとは、チャーリーズ・エンジェルもキャメロンディアスが出ている頃から見ていて、新作にも興味があります。最近は『アナと雪の女王2』以降は気になる映画が何もなかったので、やっと盛り上がってきてくれたなと思っています。
本当は、今週『パラサイト 半地下の家族』を見る予定を仕事の合間に入れていたのですが、忙しくてお金だけ消えてしまったので、こちらも見に行きたいところです。
(聞き手:Erina)
以上。どうでしたか?
先日応募頂いた中から書いてくれる方を募集して書いてもらいました。LINE電話で30分感想を述べて。ぼくは楽しかったし、こうやって見るといつもより文字数が多いのできっと対話形式だといろいろと普段書く以外のことも話すんだろうなって思いました。定期的に映画はインプットのために観るので続けていこうと思います。
それではまた明日。
今日も読んで頂きありがとうございます!スキ・コメントもぜひ!
また映画を書くと決めると観るという習慣もまたいいですね。みなさんのオススメの映画もぜひ教えてください。
良いと思ったらサポートお願いします。嬉しいので。 もちろんちゃんと返信させて頂きます。