いま、僕がいろんな人におすすめしまくっている映画『コンテイジョン』
土曜日ということで、今日は映画の話です。連日話題の『コンテイジョン』について。ぼくは予防対策をするんだったら、「まずは、この映画をみんなで観ましょう」と思っています。
きっかけは鈴木おさむさん
『コンテイジョン』を観ることになったのは、Twitterでもつぶやいたんですけど...おさむさんが教えてくれて。
そうしたら森三中の黒沢さんがというのもあったので、いま考えるとすごいタイミングで教えてもらったなと思っています。教えてもらったときは、既にNetflixで日本の映画第1位になっていましたね。
マッド・デイモン
まずですね、『コンテイジョン』。
またマッド・デイモンでした。
今年にはいって、「フォード vs フェラーリ」「オデッセイ」と続いて「またマッド・デイモンか」と。マッド・デイモン問題が。さすがに今回は宇宙が舞台ではなかったですが、ちょっと僕はびっくりしています。これはやはり「映画はマッド・デイモンで始まるのかな」って最近は思ってます(笑)。
しかも、これ2011年の映画なんですよ。
これがすごくって。結論だけ先に言っちゃいますけど「預言者が作ったんじゃないかな」くらいに思うんですよ。
「このまま寝れないよね、今日」と思った
映画について、これまでいろいろお話させてもらって、ハッピーエンドもバッドエンドもいろいろあったと思うんです。
結論だけ先に言うと、観ていて、観終わって、何も幸せな気持ちになれないし、うーんってなって終わります。
本作はですね、結局のところウイルスによってたくさん人が亡くなってしまいます。そして、ワクチンができたとしても亡くなった方は帰ってこないじゃないですか。だから、結局のところワクチンができたからハッピーエンドという訳でもなく。
しかも2時間弱なんですけど、最後の方でしか解決ってしていかないじゃないですか、だから本当に観終わったあとで「浄化されたい」って気持ちに陥りましたよね。
なんか、もうね「落ち着きたいわあ」みたいな。
「このまま寝れないよね、今日」みたいな。
シンクロ率が半端ないんですよ。
それでも、『コンテイジョン』を勧める
でも、ぼくもいろんな人におすすめしてるんです。
やっぱり、これ政治とかの話になっちゃうのでなんとも言い難いところなんですけど。安倍総理の緊急事態宣言に対して、賛否両論いろいろあったと思います。もちろんぼくもツイッターでつぶやいたときに「お前が裕福だからだろ」とか、いろんな意見をもらったりするんですよね。
それもまた仕方がないし、事実かもしれないところもあるし、ぼくの立場がいろいろな人と違うこともあると思うんです。
それでも、1つだけ言えることがあります。
どんな状況だろうがコロナに感染してそこから人の命が奪われていくのは不幸じゃないですか。そのために「予防しよう」「未防しよう」「お家で過ごそう」と、いろいろなキーワードが出てきていると思うんですけど。
でも、ウイルスって身近ではないじゃないですか。
目にも見えないし。なんだろうな、自分の両親とか身近な人が感染したらもっと実感することがあると思うんですけど、やっぱり目に見えない不気味な敵という印象があると思うんです。
そういったなかで、ぼくはこの『コンテイジョン』を観て思ったことは、「やっぱり、ウイルス怖いな」「こうやって、人に感染していくんだな」といったことでした。
例えば『コンテイジョン』の中でもWHOとはまた別でウイルスを調査するチームがいるんですけど、その人が言うには人間って1日に自分の顔を2,000-3,000回触るらしいんですね。「いや、俺2,3000回なんて触る?」って心の底ではめっちゃ思ったけどね(笑)。
いや、でも、実際の知識を教えてもらうと、なんかやっぱりね、その後手すりとか触るのがすごい怖いくなるんですよ。
――行動変容を促されたんですね(聞き手:Erina)
いや、もう本当に。よくみんなで飯食いに行ったときに、「直箸でいいですか?」とか言ってたんですけど、もう間違いなく言わないですねそんなこと。「取り分け用のお箸をいただけますか?」って言いますね。
いい教材にもなると思います
人がウイルスに感染していくシーンの描写は、圧巻でした。
例えば、誰かがサインをした書類が入ったファイルがあります。そのファイルは別の人に渡っていって、その別の人から、また別の人に渡っていって...
さらに、カジノでショートグラスのカクテルを飲んだ人が、そのカクテルをまた違う人に渡したり片付けているボーイがいたりとかというのを、そのカクテル目線で表現していくんです。
そういう形で「人に感染させていってますよ」っていうのを見させてくれるんですよ。写し方としてはかっこいいんですけど、今の状況とシンクロしすぎていて。本当に、なんかもう。むやみやたらに物に触るのを、いやむやみやたらに触っているわけじゃないんですけど...
「やめよう」「注意しよう」とか。やっぱ、あそこまで、映画のなかで人の死を観させられると、やっぱり思っちゃいますよね。
――それだけ細かいシーンがあると、自分に当てはまる場面も多そうです。
そうなんですよ。他にもワクチンを開発している人が奥さんに「今すぐ、その州を出ろ」とか言っちゃうんですよ。「世の中のためか」っていうと自分の利害を選んだっていうところもあったりして。
人の死とかと対面していくと、やっぱり「いろんなことあるよね」って思っちゃいました。予防対策をするんだったら「まずは、この映画をみんなで観ましょう」って。すごい、いい教材にもなると思いますね。
いろんな裏側を知るようになって思うこと
それから、なんて言うんだろうな。映画を通してワクチンを作っている裏側なんかも観れるんですね。
ぼくらは政府からの情報を聞いているだけの側ですよね。
まあ映画通りに作っているとはもちろん思わないですけど、こういう裏側の話を知ることができるんです。ぼくもいま一部ではありますが政府専門家会議みたいな方たちと会話をするようになったんです。
そこでいろんな裏側というとチープですけど、いろんな立場のいろんな考え方とかっていうのが垣間見えてきます。だから「文句をいうな」っていうのは難しい話なのかもしれないんですけど、各々いろんなことがあるんだなっていうことを理解しましたね。最近。
大人の階段を登ってしまいましたよ。本当に。
志村けんさん
志村けんさんがお亡くなりになりましたが、それについてお兄様が話されていたときに「ウイルスに感染するかもしれないから」というので面会も遮断されていて、遺体も見ることができてないと。
なんかこう。
それだけ聞いていても辛すぎるし。
本当にこの映画を観て、良かったことっていう言い方が正しいのか分からないけれど「自分自身備えよう」って思いました。
んー、なんかもう。よくみんな言ってることですけど、自分は良かったとしても「自分の大切な人に、及ぼす影響がありますよ」というのは事実です。
本当にこれはなんかこう。
全世界の人がこういうことを観て、たぶん辛辣なこともいろいろあるので辛い思いをすると思うんですけど、でも架空の話なのでこれを観て学んでくれたら、ぼくは「すごいいいな」って思いましたね。
少なくとも、僕の行動は変わったと思います。意識も。
人に教えてもらわなかったら、観なかったかもしれない。
映画って、ハッピーエンディングだったら最後は最高潮になっていったりするじゃないですか。一定のモチベーションがバロメーターとしてあったとしたら、今作はずーっとそれが下がっていくだけなんですよね。
本当にさっきも言いましたけど、観終わったときに「これ、なんぞや」みたいな。
――それでも鎌田さんがお勧めされるのは相当珍しいことですよね。
このぼくが。普段は重いドラマすら観たくないこのぼくが。ドラマ観るくらいならバラエティを観ているぼくが観るわけですよ。だからやっぱり、人に教えてもらわなかったら「これは観なかったな」って思いますね。
だからこそ、皆さんにもおすすめしたいです。
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コロンビア大学メールマン公衆衛生大学院が立ち上げた、新型コロナの予防策に関するキャンペーン「Control the Contagion」に、今作のキャストが参加しています。こちらもぜひ。
ということで、今日のボリューム満載の映画レビューでした。ぜひこのタイミングだから見てほしいなって思います。あとこのnoteは話してるのをまとめてもらってますが、その話してる声がREC.で配信しております。こちらもぜひ!
いま観なかったら一生みないですよってくらいオススメしたい映画「コンテイジョン」
それではまた明日。
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