惹きつけられるギャップのあるマンガ『首を斬らねば分かるまい』
水曜日ですね、今日のマンガは『首を斬らねば分かるまい』です。
連載中の作品ですね。簡単に説明すると、明治時代に華族と処刑人が惹かれ合うストーリーです。しかも、"これはずるい"と思うような、ヤンマガらしい書き出しなんですよね。
大好きな「ハレ婚。」が完結してからは、『首を斬らねば分かるまい』のためにヤンマガを購読していると言っても過言ではないです。
印象的なコマ
新しい連載がはじまると、ぼくは絵や世界観を見るようにしています。
『首を斬らねば分かるまい』に興味を持ったきっかけは、絵でした。ぼくはこの手の絵が好きなんです。設定もよくできていて、人を惹きつけるものがあると思います。
例えば、欲情したことのなかった幸乃助が沙夜をみて初めてたぎるシーン。
この日をきっかけに、幸乃助はどうにかして沙夜に近づこうとするんですが、なかなか上手くいきません。2人は違いすぎるんですね。
でも、幸乃助は諦めないんです。
まさに鬼。沙夜のためには、なんでもするんですよ。家柄からすれば、どんどん落ちぶれていくような行動もあります。
ただ、幸乃助にもプライドはあるんです。ここ、ぼくはバシッときました。
『首を斬らねば分かるまい』のすごいところは、こういうシーンです。
生死のタイミングって、ぼくは人の本性が出ると思います。1番大切なものはなんだろうと。幸乃助の場合はどんなときも、沙夜への揺るがない気持ちが現れていると思うんですよね。
それは誇りに近いのかもしれません。
こういうものを見られることが、『首を斬らねば分かるまい』の面白さだと思います。読んでいると、ぼくまで問われているような気分になるんですよね(笑)。
それから、時代背景にはいろいろ思うところがありました。今とは価値観が違いすぎます。しかも、ヤンマガ本誌では幸乃助が沙夜のために、戦争に赴くことになるんです。
少し話は逸れますが、今年の8月15日に瀬尾先生の作品を読んでいました。
『首を斬らねば分かるまい』を読んでいると、このときに感じた切なさや悲しさに近い感情になることもありますね。
それから、幸乃助のことを好きな幼なじみも登場します。華族の結婚としては、2人はお似合いです。だから、幸乃助の家族もそう仕向けます。
でも、ぼくは自分にないものをひたすら追い求めていくのが人間だと思うんですよね。
ギャップ、無いものねだり、隣の芝生は青く見えるみたいな感じでしょうか。まさに、特権階級「華族」の御曹司・幸乃助と、江戸時代から続く首斬り家の当主・沙夜の関係です。
マンガで例えると「砂の栄冠」(高校生×お金=甲子園)、「インベスターZ」(高校生×株)など三田先生の作品からもそんな感じがします。「ドラゴン桜」(ギャル×勉強=東大)もそうですよね。
一見すると相反するような要素を組み合わせて作品を作るというのは、1つの手法だなと思いました。こう考えると、久しぶりに無いものねだりのマンガを読んだ気がしますね(笑)。
今回紹介したコマはすべて1巻のものですが、その最後も覚悟が問われるシーンでした。幸乃助がどうなっていくのか、これからも楽しみな作品です。
(ヘッダー画像引用元:ヤンマガWeb)
それではまた明日。
最後に。
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