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あなたにとっての『罪の声』はなんですか、と聞きたくなった

土曜日ですね、今日の映画は『罪の声』。

やっと観ることができた。そしてこんなにのめり込んだ映画は今年何回目か、点数にすると90点以上。

もうそれ以上は何とも言えない、あまりにも良すぎて100点なんて言えないなと。

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あらすじ

35年前、日本中を巻き込み震撼させた驚愕の大事件。食品会社を標的とした一連の企業脅迫事件は、誘拐や身代金要求、そして毒物混入など数々の犯罪を繰り返す凶悪さと同時に、警察やマスコミまでも挑発し、世間の関心を引き続けた挙句に忽然と姿を消した謎の犯人グループによる、日本の犯罪史上類を見ない劇場型犯罪だった。

大日新聞記者の阿久津英士(小栗旬)は、既に時効となっているこの未解決事件を追う特別企画班に選ばれ、取材を重ねる毎日を過ごしていた。 一方、京都でテーラーを営む曽根俊也(星野源)は、家族3人で幸せに暮らしていたが、ある日、父の遺品の中に古いカセットテープを見つける。

「俺の声だ―」

それは、あの未解決の大事件で犯人グループが身代金の受け渡しに使用した脅迫テープと全く同じ声だった!

やがて運命に導かれるように2人は出会い、ある大きな決断へと向かう。

「正義」とは何か?「罪」とは何か?

事件の深淵に潜む真実を追う新聞記者の阿久津と、脅迫テープに声を使用され、知らないうちに事件に関わってしまった俊也を含む3人の子どもたち。

昭和・平成が幕を閉じ新時代が始まろうとしている今、35年の時を経て、それぞれの人生が激しく交錯し、衝撃の真相が明らかになる ――

映画『罪の声』公式サイトより引用)


とにかくのめり込んだ。

最初から最後まで真実を見つけにいく、大日本新聞記者阿久津英士役の小栗旬さん、京都でテーラー(スーツなどの紳士服を仕立てる職業)を営む曽根俊也役の星野源さん。

最終的にはもちろん2人は交わることになるが、こんなに両側から物事をみつめ、そして最後に合わさるという、この方法だからこそのめり込んだんだと思う。

なかでも、これらのシーンが印象に残っている。

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3つの気になったキーワード

①意義

「新聞は真実を世の中に伝えるのが意義というが、実際は誰かのことをえぐるだけ」(曽根俊也)
「ぼくは意義というが結果マスコミ側のエンタメとして消費されるなら書かない」(阿久津英士)
「じゃあエンタメでは終われない意義があるものを書け!」(デスク)

ひと段落したときにデスクが言っていたのは、マスコミは素因数分解みたいなもので、目の前に辛いことがあっても「なんでや?」といって常に最後の1つまで分解し続けると。

ぼくはなんども言っているけれど、仕事においてはそれぞれの自由だが、メディアというものについては社会的責任があるとは思う。

ただ、誰かを傷つけてまで発信することが良いとは、やはり思えない。

だからこそ今回のように、正義と悪ではなくて両方が正義というケースにおいては考えさせられることが多かった。

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②罪の声

本当の「罪の声」がなんだったのか?

犯行に使われた声、それは意図せずに録音されたものであるがゆえに永遠とその声が自分の罪となり押し寄せてくる。

ただ、それだけが「罪としての声」だったのか?

曽根さんは事実を知らずに生きてきた、それを「抉られるような声」は?また「社会からの声」は?

あらゆる「声」に対して考えないといけないと思った。

③化石

真実を探していくなかで、ある1人を化石と例えられてたことが非常に印象的だった。ぼく自身もちゃんと進化できてるのか?止まってないか?ってハッとさせられた言葉。

そして1番最後に、2つの「声」がぼくの感情を揺さぶりまくったと思う。1つは最後の再会のときに「お姉ちゃんの声」を聞きたいとなり、「犯行で使われた声」を再生し、それを聞くことで嬉し涙を流すところ。

そしてもう1つはエンドロール。
ここで流れる歌がヤバすぎる。

詳細は語ることができないのでぜひ観てほしい。

最後に、、小栗旬さんってめっちゃ良い男だな、なんていい年の重ね方をされているんだろうと思っちゃいました、演技、素晴らしかったです。

繰り返しますが、すべて良かった、絶対に観ないと後悔する作品だと思います。

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(画像引用元:映画『罪の声』公式Twitter

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