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カマイタチ兄の創作理由及びコンセプト

 2020年8月8日
 僕は、カマイタチ兄は、何の為に、創作を行うのか。
 これは、弟とは関連のない、僕個人の活動理由です。
 三つあります。
 まず、表現することが面白いから。これは、純粋な欲求と新奇性探究に基づくものです。

 もう一つが、思考実験を深めるため、としておきます。
 後者については、適切な表現かはまだ分かりませんが。詳しく述べると次のようになります。
 さて、ネット上では、無数の人が、無数の方向性に向かって、発言しています。“誰のためのものでもない文章”や、“自分の為だけの文章”を発信することもあるでしょう。
 特定の誰かや出来事を“標的”にした“批判”や“評価”を書けば、その文章の信憑性、が迫られるのは、当然のことです。表現したものに対しては、著作者が社会的責任を負わねばならないことは、言うまでもありません。
アノニムに見えて、実はアノニムではない。永遠に記憶に残ってしまうネット媒体に記憶を残していくことは、正直怖いことでもあります。
でも、前者の、表現に対する欲求を我慢することは、自分にとっては勿体ないことです。其処にある楽しみを享受できない。
 ゆえに、“誰のためのものでもない文章”や“自分の為だけの文章”を書いていることは、とても安全です。しかも、自然と、独立した存在として、言わば“クリエイターとしての自分”を、担保できるのだと気がつきました。つまり、この二つの内容について書いていると、常に誰とも関係性を持たないので、常に独立の存在でいられる。独自性をもつことができるのです。
 「優越性の欲求」、つまり他者よりも優れた地位を築きたいという人間の欲求を、簡単に享受することができるのです。「優越性の欲求」については、アドラー心理学の本を読んでください。ですが、僕はアドラーを支持したり、布教したりしたい訳ではありません。ただ、競争の原理の中で、他とは違う自分を見出すこと、特異な地位を築くことが、人の欲求として存在するというのは、頷くことができるので引用しただけです。
 
 では、最初の問いです。僕は何故、創作を行うのか。それは、思考実験を深める為であるが、それはどういうことか。
 「優越性の欲求」に基づいて表現活動を行ったとしましょう。評価の基準は、“世間”にあります。独自の価値観に基づいている、独自の表現手法を持っている、独自の個性や世界観があると、表現者としての世間での魅力は高くなっていくように感じます。
 
「独自独自独自」。僕はそういった活動が、寂しくて、ひとりぼっちであると感じるようになりました。
 議論は「世間」のレベルまで広げると、抽象的になるばかり。ただただすれ違うばかりの、抽象的な議論の世界です。
 ゆえに、僕が議論するのは、自分自身の活動の範疇だけにしようと思いました。

 僕は、寂しくてひとりぼっちなのは、嫌いです。
 ですから、僕は安易な「優越性の欲求」の充足を抜け出して、他のクリエイターの方々と緩やかに繋がり、共通の話題について、共感的に考えることで、安易に「優越性の欲求」を満たすことができる状態から、少しずつ抜け出すことができるのではないかと思うのです。形としては、”批判”でもなく、”評価”でもなく、共感しつつも、唯だ自分自身の意見を述べるというものです。

 でも。三つ目。以前、芸術は人や事物がもつ「美」を磨く行為だと言いましたが。
 胸を張って、自分の作品だと言えるものを創り続ける人生を歩むことで、自分に自信と誇りをもって、生きていきたい。そのことは、忘れないようにしたいです。

 よって。音楽で言えば「セッション」のような形の活動を目指すことになります。コンセプトは”いつもちょっとだけ冒険”といった感じでしょうか。

 この文章の作成に当たり、Shinya Matsuyama さんの、「価値観が解放されていく」を参考にさせて頂きました。ありがとうございました。

 2021年7月22日
 一年前は、小難しいことを考えていたなあと思います(笑)
 表現することを、こわごわやっていました。
 あの頃は、生きている毎日が平凡だから、刺激を求めて、表現活動をしていました。と、言いたいところですが、寧ろ逆で、日常が目まぐるしくて、プロジェクトだのキャリアアップだのの話がどんどん進む中で、ついていけない自分がいて。非現実的な日常から目を背けられる時間を作る為に、「自分の好きなものを寄せ集めた空間」でじっとしていたかっただけなんです。

 今やりたいことは、もっとシンプルで。
 一緒にこの世界を素敵なモノにしていく、或いはこの世界の素敵なモノを探しに行く、仲間が欲しい。
 それだけなんです。とにかく毎日、楽しいことをして生きていたい!だって、学生の頃、あんなに一人で頑張ったんですから(笑)

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