100日哲学チャレンジ☆22日目

 ナッジ理論と商店街
 故郷で働くか、世界を飛び回るか。
 結婚する相手の土地で働くか、地元に残って新たなスタートを切るか。
 なんとなく、僕の心はここにあらずで、どんどん世界に、自分の実力を示していこうと息巻いていた。
 でも(まだ色々と始めたばかりにも関わらず、偉そうなことを言うが)、この目で世界中を見てみたい思いと同時に、地元で働いていきたいという気持ちが最近強くなった。

 僕は、自分のオモテの仕事以外に、地元大曽根商店街での活動に携わっている。もともとは、大学の後輩がまちづくり協議会に所属していたのがきっかけで、そのツテで商店街付近に住んでもいないし利用もしていない僕も潜り込んだ。かつては名古屋市内でも「3大アーケード」として繁栄していたそうだ。

 この場所にあるシェアハウスに通ううちに、仲間もできた。

 正直何をやってるのかよくわからん人もいれば、情報発信するわりに受け身的姿勢な人も多くて、「なにやってんだー」と思ってしまうこと多かった。でも、以前ある起業家さんとお話したとき。新しいことをやりたい、自分が何かをやりたいと思ったとき、その案を仲間に話すだけではなくて。仲間との何気ないおしゃべりや、普段の関わり方が、とっても大事になってくると聞いた。自分の考えや気持ちをきちんと伝えて、相手の考えや気持ちを聞くという、当たり前のコミュニケーションを、普段からとれるようにしていなかったら。ただただ、僕の発する提案は、彼らにとって「命令」とか「自分たちに利益をもたらすもの」という物差しでしか見られなくなってしまう。
 「なんちゃってシェアハウスひどこ」のコンセプトは、次の通りである。
『名古屋の大曽根にあるシェアハウス兼まちの縁側。風通しが良く、あったかくて、おもしろい。そんな場を目指しています。場所貸します。』

 だからまあ、「商店街を盛り上げる」とか、「まちづくりに貢献する」というのは、文脈の中では存在するのだろうが、第1目標ではない。そんな彼ら住人に、ピッタリだと思ったアプローチ手法が、『ナッジ』だ。僕の推測では、商店街の活動も同様、ナッジを理論的支柱として活動を展開していくことでうまく入り込んでいけるのではないかと考えている。

「『ナッジ』は、選択を禁じることも、経済的なインセンティブを大きく変えることもなく、人々の行動を予測可能な形で変える選択アーキテクチャーのあらゆる要素を意味する。」

 参考にしたのは、この本だ↓↓↓↓↓

 さてさて、長くなってきたので、続きはまた次回。

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