専門家は専門の本しか読まない?

専門家と呼ばれる人の読書の範囲ってどのくらいなのでしょうか。

わたしは大学院生として研究(?)に少しだけ足をつっこんでいました。大学には専門家や教授と呼ばれる人たちがいます。そのような方たちを観察すると、実は自分の専門外の本も読んでいることがわかりました。

確かに専門家たちはかなり難しい専門分野の本をたくさん読んでいました。教授といえば思い浮かぶような、数式の本やさっぱりわからない図表が挿し込まれた本などです。

しかし先生たちの書棚の中にはそのような分厚い本に挟まれて、最近のサブカルチャーであったり、アニメーションであったり、専門外の本も割とありました。


もちろん自分の専門分野の本しか読まない人もいます。むしろ院生の方がその傾向が強かったように思います。自分のことを思い返しても、修士に入りたての頃は課題に追われて、自分の専門外のものに触れる機会が少なかったなと感じます。

博士課程に進む院生ほどいろいろな本を読んでいました。たとえば研究分野と時代も分野も異なる作家の全集を持っていたり、書店のおすすめの棚に最近いつもあるなーと思っていた芸術家の言論集を鞄に潜ませていたり。それは義務ではなく、ただ単に興味がある読書のようでした。

個人的な話をすると、わたしは大学を出て就職をしてからの方がさまざまな範囲の本を読むようになりました。今振り返れば、大学にいても広い範囲に目を向けられたらよかったなと思います。ものごとは違う分野でも根底でつながっているし、学問は広く楽しまないといけませんね。

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