言葉について考える。12 わたしは何を読んでいる?

今日も言葉について考えてみます。

言葉について考え始めたのは、言葉の様相が変わり始めたからです。

実はそれは、もうずっと前から始まっていたのかもしれないですが。

AIが文章を書けるようになりました。
その文章がAI生成かどうかは、ほとんど判別不可能になっています。

さて、時間をかけて読んだ文章が、AI生成のものだと知って失望するのは、もう時代遅れなんですかね。

まあ確かにそうなのかもしれません。

ただ、わたしの中に生じた失望も事実です。

一体わたしは、何に失望しているんでしょうか。

*  *

「そもそも」で問うてみましょうか。
そもそも、わたしは時間をかけて、何を読んでいるんでしょうか。

答えは文字、文章。
それはそうなのですが、そういうことではなく。

時間をかけて読んだ文章がAIのものだったと知ってがっかりするわたしは、

時間をかけて何を読もうとしていたんでしょうか。

何を読んでいる心構えだったのでしょうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?