見出し画像

北海道博物館『世界の昆虫』訪問記

北海道博物館で開催されていた特別展『世界の昆虫』を鑑賞してきました。

「昆虫を通して、生き物の多様性を知る」をテーマに、10万匹以上の昆虫標本が展示されています。
講演会や各種ワークショップ、夏休み中には子ども向けのイベントもいろいろ開催されていたようです。

とにかく大量の昆虫標本に圧倒されます。
生きている昆虫は展示されていませんが(前述のイベント中は生きた昆虫も展示されていた模様)、その分じっくりと標本越しに昆虫の細部を確認することができます。
撮影もOKという実に太っ腹なスタンス。

実際のサイズ感を知ることが出来るという点が、昆虫図鑑等とは違った昆虫展のメリットですね。
図鑑等で見たことがあるような昆虫でも、実物を見ると「思ったよりもデカい・・・!」「全然小さい!」といちいち感動があります。
オオナナフシとか、あまりにも予想外の巨体でビックリ。

翅が見やすいように壁一面に並べられた蝶のカラフルな展示も見事でした。
多様な翅の色彩美・造形美が、本展の「生き物の多様性を知る」というテーマを象徴しているかのよう。

壁を彩る蝶の翅(※撮影OKの展示物)

余談ですが、標本のいくつかは研究者や昆虫コレクター等の個人が蒐集したものをお借りしているらしいです。
その圧倒的な物量や完璧に整理整頓された標本群からは、何とも言えない人の業の深さや執念のようなものも感じます。
それが本展の「何だか凄いモノを見ている」という雰囲気作りに貢献しているのかも。

ということで、たいへん興味深い展示で楽しめました。
ちなみに北海道博物館は2015年にリニューアルオープンしています。
ずっと気になっていたのですが、ようやく機会を得てリニューアル後の博物館を訪問することが出来たので満足しております。
とはいえ、あまり時間が無くて常設展をゆっくり回れなかったので、また何かしらのタイミングで再訪したいところです。

入口で来場者におみまいされる巨大昆虫達(※撮影OKの展示物)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?