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【マンガ感想】『ダンジョン飯 13巻・14巻』 (著・九井諒子)

ダンジョン飯の13巻と14巻を読了。
本作も遂にグランドフィナーレを迎えました。

13巻で大問題が決着し、14巻は1冊丸ごと費やしてエピローグのような構成。
ライオス一行や彼らと縁のある人達が各々の想いに決着を付け、新しい道を模索する。
それらが丁寧に描かれた上での素晴らしい大団円だったので大満足です。

(引用:『ダンジョン飯 14巻』 / KADOKAWA / 九井諒子/ p.103)

とてつもなくシリアスな話が進行しているはずなのに、最後の最後まで「食」というテーマを貫き通し、ユーモアが滲むどこか暖かい雰囲気が維持されていたところがすごい。
特に中盤以降、本当であればもっとシリアスで重い展開になり得たはず。

(引用:『ダンジョン飯 13巻』 / KADOKAWA / 九井諒子/ p.53)

シリアスに傾き過ぎず、さりとてギャグで誤魔化すこともなく、通すべき理屈はしっかり通す。
九井諒子先生の極めて絶妙なハンドリングを感じます。
そこに先生の全ての登場人物達を慈しむような想いが混じり合い、最後まで明朗快活な物語のままで綺麗に物語が閉じられた、という感じで。
本当にすごいマンガですよ、これは・・・

(引用:『ダンジョン飯 14巻』 / KADOKAWA / 九井諒子/ p.156)

「食べる」という行為の深層に迫り、そこから死生観にまで至った上で全14巻できっちり物語を畳むという、とんでもない傑作となりました。
ダンジョン飯、最高でした!


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