商店街だからこそできる情報発信の強み
今まで7回引っ越してそれなりに多くの土地に身を寄せて思うことなんだけど、基本的に商店街はどこにでもあるローカルショッピング街だ。
なぜ大手ショッピングモールにどんどん乗っ取りをされているかという根本的な要因の一つが見えてきたので少し書いておきたい。
これはあくまで個人の主観的なものなので悪しからず。
発信性は集客につながる
単純なことではあるんだけど、今の世代の人って行きあたりばったりな行動はあまりしないんじゃないかと思う。
なぜならスマホやSNSの普及により、最速で目的にたどり着けるツールを持っているから。
だからショッピングにおいて、コンビニ以外の場所は基本的に情報を先取りしてから行動する人は多いのではないか。
僕は今日、何だか無性にハンバーグが食べたくなってせっかく晴れてることだし、一から作るために近場の商店街に行った。
目的は豚と牛の挽肉のみ。
朝方だったから事前にスマホで商店街の開店時間を調べて、軒を連ねる中からお肉屋さんをピックアップしておいた。
とは言ってもあるのは二件だけで、内一件は本日休みということだから向かったのはもう一つのお肉屋さんだ。
そして実際に行くとハンバーグを作るのに必需品ともいえる牛ひき肉がない。たまたまではなく牛を取り扱っていないのだ。
今までの感覚を頼りにした自分も悪いのかもしれないけど、お肉屋さんといえば基本の三種は必ずあるものだと思っていた。
牛・豚・鶏
まぁ僕の中ではネットのタウン掲示板に載っていて、営業時間や定休日に間違いがないというだけでもホッとしたのだけど、おこがましさ全開で言えば
もうあと一歩の情報が事前にほしい。
取り扱ってる商品がそこまで膨大ではない商店だからこそ、もう少し細かいところまで情報を発信してほしいと思った。
結局、そこになければスーパーに行くしかないから、泣く泣くスーパーまで走ることになり、それも逆方向なので事前に知っていたら最初から候補に入れなかったと思う。
わがままな客目線なのかもしれないけど、僕も一応飲食店経験から通販を生業としてるからその辺りはかなり気になってしまう。
知らなければ来ようがない
これは何にでも言えるんだけど、知らないと誰も来れない。
「いやいやうちは古くから常連の◯◯さんや〇〇君がくるからいいのよ」と思う人もいるかもしれないけど、それでは新しく引越してきた人やたまたま地域に入ってきた人はどうなるんだろうか。
昨今の商店街の中ではわりと活気があって、世代交代もあるため若者店主も多いはずなんだけど、こういった周知することや発信することがなぜか置いてけぼりにされている気がする。
これは勝手な考えだけど、現在来ているお客さんが高齢であれば高齢であるほど、次世代に向けて施策を打つのは早いほうがいいと思う。
残念ながら次世代は基本的にスマホに出てこない店は『存在してない』のと一緒で、ましてや時間に追われている生活から無駄な足を使いたくない。
これはネット上に存在する≒現実で行ってみるという動線が確立されているからだ。
従来どおりに馴染みの住人や通りすがりの観光客だけを商圏に入れてるだけでは、今後の人口減少によりますますシャッター街が増えていってしまうのではないか。
そして意外と多いのはネット上の情報を頼りに来てくれるお客さんだったりもする。
また、いくら良い評価があってもそれらを拡散できる人やシステムがないというのは機会損失であってもったいないと感じてしまう。
もちろん主人が高齢でネットが苦手な方も多いのだろうけど、個人ではなく商店街というコミュニティが生きている以上、若手がそういった仕掛けをしていく必要があると感じた。
僕もそうだけど、買うものが限定的であれば、わざわざ遠いスーパーに行くより、地域の専門店で買いたいという人は多いだろう。
スーパーの全商品をネットから探す人はあまりいないと思うけど、商店は逆で探したくなるし、行きたいとも思う。だからこそ情報が欲しくなるのではないか。
店側から見た商店について書いてみました。
お読み頂きありがとうございます。
サポートは僕だけのものではなく、また誰かにサポートするためのものだと思っています。そうやって次世代までバトンを渡していきたいです。