告白。
今回は、溢れ返りそうな自分の心の中の弱さを、少しだけ、外に出す作業をしてみたいと思います。
先日、職場の隣の隣くらいの部署で働く、ある人と出会いました。
その方は、見た目には分からないですが、実はホルモン系の難病を抱えている方。
感染症にかかったら、まず助からないぐらいの難病のようです。
その方と話をしていて、「HSP」なる概念がある事を知りました。
「Highly Sensitve Person」。
簡単に言えば、非常に感受性が強く、敏感な気質を持った人。
統計的には人口の15〜20%、5人に1人に当てはまる気質。
鬱病のような精神医学上の概念ではなく、心理学上の概念のようです。
HSPの特徴は様々で、個人差も大きいですが、例をいくつか挙げるとこんな感じ。
・周りの人に「敏感」「内気」と言われることが多い
・生活の急な変化に弱く、動揺してしまう
・たくさんのタスクをこなさなければならなくなると、混乱してしまう
・大きな音や強い光が苦手
・些細なことでも、深く考えすぎてしまう
・芸術に触れると大きく心を動かされる
・忙しくなると、一人で静かに過ごせる刺激の少ない場所にこもりたくなる
・他人の気分に振り回されやすく、対人関係に疲れがち
・小さな音や匂いも気になってしまう
・映画やドラマの暴力的なシーンが苦手
著名な方で言うと、ロンドンブーツの淳さんが、自分はHSPだと仰っていました。
HSPの中でも、細かく何タイプかあるようです。
そのタイプまでは、私もまだ勉強不足で分からないのですが、大きい括りとしての「HSP」の特徴が、余りにも自分に当てはまると、ネットで調べていて感じたのです。
未だに、ニュースで痛ましい事件を目にすると、引き込まれてしまい、心が落ち着かなくなる事。
3歳ぐらいの頃、「アルプスの少女ハイジ」を見て泣いていた私を「感性が強すぎるんじゃないかと心配した」と言う、母親が語ったエピソード。
小学校4年生の夏休みに、泊まった親戚の家で、30分毎に鳴るボンボン時計が気になって眠れなくなった事。
それをキッカケに、時々夜、眠れなくなった事。
微熱が続いて朝起きづらくなった事をキッカケに、小4の数ヶ月の間、毎日遅れて登校していた事。
運動会のスタート時のピストルが怖くて、いつも耳を塞いでいた事。
カフェインに、異常に身体が反応する事。
誰かが言った言葉の裏にある意図を、あれこれ考える癖がある事。
些細な言葉のニュアンスに敏感な事。
生のクラシックコンサートを見て、足に力が入らなくなるほど気を受けた事。
小さな事でさえ、あれこれ考えてから決断する事。
お腹が空きすぎると、一切の集中力が欠ける瞬間がある事。
周りからの反応を気にして、自分のやりたい事や欲しい物を言えない事がある事。
等々。
他にも数え上げればキリがないほど、自分に関わるエピソードが、「HSP」の特徴に当てはまっているのです。
実は、今までに何度か、自分自身を鬱病或いは何かしらの精神病ではないかと考えた事がありました。
特徴は似通っているものの、自分の中で「病」と言う言葉がしっくり来ないのもあり、また、感性が深くダメージを受けても、次の日には、丸っきり普通に過ごしている事も割とあった為、「多分鬱病じゃないんだろうな〜」と、あくまで気に留めないようにして、生きて来ました。
それがこの年になってようやく、少ししっくりくるものに出会えたのかな、という気がしています。
(まだHSPについて、ネットで少し調べただけなので、何とも言えませんが。)
そう言えば、こんな事もありました。
高校3年生の春に(正確には卒業していて大学生になる前の春休み)、精神的に優れない日が続いていて、一度だけ両親に、「生きている意味が分からない」というような事を、相談した事がありました。
それに対し、翌日くらいに母が、「それは解決しなくて良い悩みなんじゃない?」と。
加えて、「あと、彼氏が出来れば解決すると思うけど。」とも。
残念ながら、彼氏が出来ただけでは解決はしないのですが(笑)、「解決しなくて良い悩み」だとは、
母も良い事言ってくれたんだな〜、と今になって感じます。
お勉強嫌いの母の事なので、恐らく「HSP」なんて言葉は知らなかったでしょうが。
そう、「HSP」とは病気でなく「気質」です。
(先天性だと言われているみたいです。)
正直、ちょっとした心がけや意識づけでは変えられないと思います。
(私は、自分の敏感過ぎる感性を26年抱えて生きているので、よく分かります。)
ただもう、時間をかけて受け入れていくしか、術はありません。
私なりの前向きな1歩として、今回noteにまとめてみました。
「告白」なんて大袈裟なタイトルですが、吐き出してしまえば案外、大した問題ではないのかも。いや、やっぱりまだ闇は色々とあるから…
なんて、思考の堂々巡りが続くのも「HSP」の特徴です。笑
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