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読書記録(4)

変身」東野圭吾
事故によって、脳移植を受けた主人公ジュン。移植は成功したが、自分とは異なる性格や行動に戸惑う。好きだった絵を描くこと、好きだった彼女のこと。自分が自分でなくなる感覚に恐怖を覚えて、自分の脳のドナーについて真相を調べはじめるジュン。
主人公の心理が細かく描かれていて、人間の怖さというものを感じながら、真相に迫る感じが面白い。


「ある閉ざされた雪の山荘で」東野圭吾
来年に映画化される原作を、先に読みたくて購入。
舞台のオーディションに合格した7名の男女。合格者7名による、一通の手紙の指示から始まる孤立した山荘での舞台稽古。はじめに1人、そしてまた1人と参加者がいなくなっていく。まるで、クリスティの「そして誰もいなくなった」の雰囲気がある展開。これは稽古なのか、それとも実際に起きている事件なのか。最後には、どんな結末が待っているのかワクワクしながらほぼ一気読みした作品。読み終えた後に、本棚に同じ名前の背表紙が相まみえたことは、私にとっての衝撃の結末になった。


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