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誰でも超速で原稿用紙2枚を埋め、読み切ってもらえる文章を書くためのテクニック【ブロガーのためのスクワット/第08話】

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ちなみに、前回の記事はこちら。

長文を書ける人、書けない人。

 nippperを毎日編集するなかで(あるいは直接会って酒を飲みましょうという流れになり)、記事を書ける人となかなか書けない人とたくさん話をして、それぞれの意見を聞いている。書ける人にも書けない人にも共通して伝えるのは「そんな長いもん書かなくてもいいですよ。長いからいい記事……かどうかはページを開いてみないとわからないし、いざページを開いて『長い!』となると、そもそも長い文章を読むのが好きな人じゃないと最後まで読まないことが多い」ということ。

 長くて読まれないというのは「つまらない」とか「役に立たない」とか、そんな話ではない(読む前からそれが分かる人はいない)。これから読む分量をざっと見て「長いな」と思えばブラウザの戻るボタンを押す(or開いていたTwitterのタブに移動してしまう)、というごくごくシンプルな話だ。

 たとえばnippperや自分のブログで心がけている「良い分量」というのがどんなもんかというと、800〜1200字程度だ。そこに写真が3枚くらい挟まると、PCでもスマホでも読み始めのハードルは下がり、内容がビシッとキマっていれば読後感もしっかりある。慎ましい見た目の定食だが、食べ終わったらしっかり満腹になっている……というあの感じだ(「ウェブサイトに人を呼びたい場合、Googleに好まれる1記事あたりの文字量はもう少し多い」という言説があるが、あなたはまだそれを気にしなくてよろしい。そんなもんのために不要な文字を並べても中身が薄まるし、人間が読まなければGoogleのアルゴリズム以外喜ばないのだから)。

 もちろん書きたいことがたくさんあるとついついそれより長くなってしまうこともあるのだが、それならテーマを分けて記事をふたつにしたほうがずっといい。ひとつの記事が短く、強いものになるからだ。(ちなみにタイトルに「前編/後編」をつけたり、安易に連載ものにするのは案外PVにつながらない。分ける意味を持たせ、「次回も読もう」とか「前回に戻って読まなければ」と思わせる構成にするのは記事そのものがめちゃくちゃにおもしろいか、かなり高度な編集/ライティングのテクニックが必要なので、ここでは推奨しない)。

 文章を書くのが苦手な人からすると、800字〜1200字というのはつまり400字詰め原稿用紙にして2〜3枚。小学校の作文の時間が苦痛だった人にとっては悪夢的な量だろう。この無数のマス目をいったいどうやって埋めればいいんだ……と途方に暮れるはずだ。しかしあなたはもう小学生ではない。安心しよう。やりかたがある。

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