社会人が1年半・1800時間の学習で公認会計士試験に合格するのに実践していたポイント3つ -その3-


こんばんは! kakyuと申します。
ありがたいことに第一回、第二回の記事が1000人以上の方に読まれたようです。
貴重なお時間を使ってあんな偉そうな記事を読んで頂き誠にありがとうございます。
少し間が空いてしまいましたが、シリーズ最終回お送りしたいと思います。

今回はズバリ、「切る」ことについてです。
この記事が多くの受験生の皆さんの人生を変えるきっかけとなることを祈っております。

第1回、第2回の記事はコチラ

■ポイント3 切れば切るほど合格に近付く

非常にシンプルな話ですね。
前提として確認しておくと、本稿では「切る」とはカリキュラムの特定の論点や問題を学習しないと決めることを指します。
[用例] 本支店会計は切った

これは特に時間制約の厳しい社会人受験生に伝えたいアドバイスですが、そうでなくても長期間勉強しているのに成績が思うように伸びないという方や、何年も勉強しているのにいつまでも本試験で結果が出ないという方にも聞いてほしいです。
断言しますが、勉強しているのに結果がついてこないのは勉強し過ぎだからです。
つまり、カバーしようとしている範囲が広すぎるということです。
あなたの思う2倍切るつもりでバッサリいくと丁度良いでしょう。
以上。

「そらそうでしょ」「もったいぶって当たり前のこと言うんじゃないよ~」と納得された方、この先を読んでいただく必要はありません。
自分を信じて頑張ってください。
Do your best!

えっ、ぜんぜん納得できない?
そうですね、いきなりこれだけ言われても不安かもしれません。
そんな方のためにもう少し説得材料を付け足してみたいと思います。
まずは私のケースです。

■A,B論点でもビビらず切っていい ~筆者の例~

まず私は全ての教材のC論点(コントレなら△or×の問題)は一切回転していません
B論点も苦手科目や苦手分野では半分くらい勝手に切ってましたし、A論点でもちょっとやってみて「これは自分には無理だな」と思ったら普通に切ってました。
一番苦手な管理会計は池邉先生に相談して論文対策集の「最低限やるべき問題」をアドバイスして頂き、それを勝手に半分くらい切りました

たまたまヤマが当たっただけだと思われるでしょうか?
少なくとも、こちらの記事(https://note.com/kakyu_cpa/n/ncab6af338328)に記載した本試験の成績は、ギャンブルで勝っただけというには高すぎるでしょう。

それどころか、この方法論はある意味で最もギャンブル性を排除することにつながるのだ、ということを最後に申し上げたいと思っています。

■本試験で得点に結びつく学習だけに意味がある

何のために学習するのか。
深い答えはいろいろあるでしょうが、本稿ではそれは「本試験で合格するため」とします。
それ以外の答えを求めて学習している方は申し訳ありませんが帰ってください。

本試験で合格するために必要なのは本試験で得点することです。
従い、本試験で合格点の獲得につながる学習だけに意味があり、それ以外の学習は全て無駄であるということになります。

当たり前の考えだと思われたでしょうか?
でも、そんな当たり前のことを徹底的に学習戦略に落とし込めていますか?
考えは行動に落とし込まなければ意味がありません。

そして、これが徹底できているならば、(ものすごく潤沢に時間のある学生さんや受験専念組を除き)
「A, B論点は全範囲仕上げることを目指して、C論点は回数は少なめに落とすけど一応やっておこう」
みたいな受験戦略はあり得ないはずです。

……やっても別にいいですし成績上位で合格したいならそうする必要があるのかもしれませんが、今あなたが伸び悩んでいるならそれはやり方が間違っているんです。
ですからあえて言わせてください。
切れば切るほど合格に近付くのだと。

試験に受かるためだけの学習では合格してから困る?
そうかもしれませんね。
でも合格できなかったらもっと困りませんか?

さらに論を補強していきましょう。
あなたには明確に「切らなければならない理由(必要性)」と「切ってもいい理由(許容性)」があります

■■切らなければならない理由:今できない問題は本試験でもできない

あなたは今、新しい論点を学習したとします。
もしかしたらすでに私の第一回の記事(https://note.com/kakyu_cpa/n/ne3644e0fbb5d)を参考に何度も演習問題を解いて頂いたかもしれません。
もしそうであるならば、あなたがその問題を解く能力は今すでにピーク近くであり、さらに上がる余地はあまり多くありません
なぜなら今から本試験までにはまだ×ヶ月もの長い期間があり、その間にまだ膨大な範囲のカリキュラムを頭に詰め込む必要があるからです。
ということは本試験までに、今覚えていることは忘れていきますし今できていることはできなくなります
これから積み重ねていく演習は基本的には「もっとできるようになるため」ではなく「今の能力を維持するため」の努力なんですね。

ということは、一回勉強した直後にできていないことは、本試験では当然できない可能性が高いです。
繰り返しになりますが、本試験で得点に結びつかなかった学習時間の価値はゼロだったことに(事後的に)なります。

であるならば、今ある論点を学習するということは、即ち100%完全に1ミリの不安も無くマスターして本試験でその問題が出たら必ず正答する覚悟を決めるということに他なりません。
そしてそれ以外の論点に投入する学習時間は全て無駄なのですから、限りなく0に近付けるべきです。
なぜならあなたの時間は限られているからです。

■■切っても大丈夫な理由:本試験のレベルは低い

安心させることを言います。
本試験のレベルははっきり言って低いです。
非常に低いと言っても過言ではないでしょう。

あっ、待ってください、受かった自慢じゃありません。

無論この科目数の膨大なカリキュラムを学習することは大変難しいことです。
あなたが今資格予備校に申し込んだばかりなら、自宅に届いた山のような教材を前に心折れているかもしれません。
ですが、資格予備校が分析してくれているように出題は重要論点に集中しています。

さらに衝撃的なことに、本試験の合格点は短答なら近年は60%台、論文なら素点で40%前後です。
出題が特定の範囲に集中していてしかもその40%できれば受かる試験、思ってたよりはるかに簡単じゃありませんか?

合格に必要なのは膨大な教材のうち合格に必要なほんのわずかな部分を選び出し、選び出した部分については死ぬ気で演習を繰り返し本試験で出題された時に絶対に仕留めるという非常にシンプルな戦略です。
決してその逆ではありません。
これに気付かない限り、待っているのは広く薄い学習を重ねて結果が伴わない無駄な歳月でしょう。

で、何を切ればいいのよ?

さて、ここで何を切って何をきるべきでないのか、その優先順位の付け方を書く予定だったのですが、すでにだいぶ冗長な文章になってしまいました。

『ポイント3つ』なんてタイトルをつけておいて不格好ですが、この点については補足ということでもう一本記事を書いて終わりにしたいと思います。

ということで本日はここまで、『社会人が1年半・1800時間の学習で公認会計士試験に合格するのに実践していたポイント3つ -その3-』でした!
読んで頂きありがとうございました!

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