社会人が1年半・1800時間の学習で公認会計士試験に合格するのに実践していたポイント3つ -その1-

初めまして。
こんなnoteを開いて頂き誠にありがとうございます。
kakyuと申します。
この度、ありがたいことに令和2年の公認会計士試験に合格させて頂きました。
タイトルにある通り、社会人として働きながら、なかなかの短期合格となったと思います。
短答・論文ともに1発合格できました。

※自己紹介記事はこちらから

お世話になったCPA会計学院の講義と教材の素晴らしさのおかげであることは当然ながら、仕事と短期合格を両立させるために自分なりに色々と考えて工夫していたことなどもありまして、「これ、最初から気付いてればもっと効率よく勉強できたのにな~」等と思うノウハウもあります。
また、周りの受験生の方を見ていて気になった(けど私も受験生に過ぎないのでおこがましくてアドバイスはできなかった)こともありました。
そんなノウハウをここで共有することで、同じく働きながら試験勉強にトライしている同志の皆様に少しでもお役に立てればと思い、noteを書いてみた次第です。

この記事では総論的なところを書いてみますが、もし需要があればいずれ具体的な学習戦略等も書いてみたいなと思っています。
よろしくお願いします。

ということで早速本題に入っていきましょう。
『社会人が1年半・1800時間の学習で公認会計士試験に合格するのに実践していたポイント3つ -その1-』です。

■ポイント1 復習は完璧にできるまで、1秒後、1日後、1週間後、1か月後に

いきなりですが、「時間を費やして勉強しているつもりなのに成績が伸びない」「演習教材を何回転もしているのに定着しない」と悩んでる方、多いですよね。
あるいは「演習教材は何回転すれば受かるんだろう?」なんて議論もよく交わされるところです。
そういった悩みや疑問が出てくるのは端的に復習方法が間違っているからです。

例えば問題集を解いていて間違えた・解けなかった時、後で回答解説を読んで納得して、しばらくたって2週目を解いたけどまた間違えて、さらにしばらくして模試で類題が出てまた落として……いつになったら定着するんだろう? みたいなことをやってませんか?
あえて言わせて下さい。
それ、時間の無駄です。
無駄な時間使うくらいならその分寝た方がいいですよ。
ほら、社会人で勉強してると睡眠不足になりがちですし……学生時代と違って睡眠不足がダイレクトに脳の機能を低下させるようになってきませんか?
だいたい、「いつになったら定着するんだろう?」って、本当にいつ定着させるつもりなんですか?
……すみません、つい語気が荒くなってしまいました。
これはもちろん、間違った勉強をして時間を無駄にしていたあの日の自分への苛立ちです。

結論を言うと、演習で間違えた・解けなかった問題があった時に行うべき行動は以下の通りです。
計算問題でも理論問題でも同じですが、計算問題ではよりこの方法論が重要になると思います。

⓪演習問題を正解できなかった

①直後にもう一度解く
↓(正解できなければ①からやり直し。正解できたら下に進む)
②翌日にもう一度解く
↓(正解できなければ①からやり直し。正解できたら下に進む)
③1週間後にもう一度解く
↓(正解できなければ①からやり直し。正解できたら下に進む)
④1か月後にもう一度解く
↓(正解できなければ①からやり直し。正解できたら下に進む)
⑤終了

本当にこれだけです。
これ以上でも以下でもありません。
冒頭の「演習教材は何回転すれば受かるんだろう?」の答えは「前回の復習から1カ月あけても正解できるようになるまで」です。
2回転だよとか3回転だよとか、はっきり言って甘いです。
なかなか定着しない苦手な問題は余裕で10回以上解くことになるかもしれません。

ここまでやると、「1カ月あけて正解する」ことができているので、その問題の解法や根拠となる知識が頭に叩き込まれている状態です。
そして1カ月空けても大丈夫なくらい定着しているので、その後は3か月空けてもサラッと見直すくらいで全然本試験に対応できますよ。

■Q&A

「そんなに短いスパンで復習したら解法を覚えてしまって意味が無いんじゃない?」

大丈夫です。
できない問題って、解説を読んだ1秒後に解き直してもちゃんとできないですから安心してください。
そしてそういう問題は1日、1週間、1カ月と間を空けるごとにますますゴッソリ忘れていきますし、それを乗り越えて「解法を覚えてしまって正解できた」というレベルまで解いたならば、それがつまり「定着した」ということです。
1つの問題の解法が定着していれば多少変形した応用問題だってちゃんと解けます。
そういう解法が身につくような良問を演習教材にする必要があるでしょう。
そんな私がお世話になったのはそう、CPA会計学院の教材です。
(私が利用した具体的な教材は別の記事で公開しています)

「絶対に1秒後、1日後、1週間後、1カ月後でないといけないの?」

これは目安であって、それぞれの体質だとか、仕事による時間の制約だとか、様々な理由でこれと異なるスパンで復習することはあると思います。
私も完全にこの通りにできていたわけではありません。
この方法論の核心は
・間違えた問題は正解できるまで解き直す
・解き直すスパンを徐々に広げていって1カ月を達成するまでやり続ける
の2点です。
ご自分の状況にあった方法を工夫してみて下さいね。

「そんなに解き直すほど時間が無いよ~」

わかります。
社会人受験生、大変ですよね。
平日の深夜や土日に膨大なカリキュラムを必死に詰め込まなければいけない。
普通の人がリフレッシュしたり体を休めたりする時間に自分は孤独に問題集と向き合いさらに心身を削るのです。
涙で前が見えない夜も幾度となくありました。
そんな社会人受験生が、たった1問の問題を5回も10回も解いてる時間はとてもじゃないけど無いでしょう。
それでもこれだけ、これだけはあえて言わせて下さい。
定着しない方法で無駄な勉強を続けるよりはマシじゃないですか?
そうやってこの先何年も人生を無駄にするのですか?

確かに間違えた問題を何度も解き直すのは大変です。
それに、この方法では苦手な問題ほど向き合う回数も多くなる仕組みなので、精神的苦痛も極大化されます(私は今でも原価計算のボックス図を見るだけで気分が悪くなります)
それでも、できないことできるようになるためにはそういう苦しみを乗り越えなければならないものですし、それが結局は合格までの学習期間を最小化する方法だと思います。

いや、そういう話ではなく本当に物理的に時間が無いのだという方は、むしろ学習時間を確保する方法を考えるべきであって、学習方法の問題ではないというのが私の考えです。
次回の記事がその一つのヒントになるかもしれません。
ということで次回予告になりますが、残り2つ、以下のポイントについてお伝えできればと思っています。

【ポイント2 一科目ごとにまとめて詰め込む】
【ポイント3 切れば切るほど合格に近付く】

以上、長文となってしまいましたが読んで頂きありがとうございました!
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https://twitter.com/Kakyu_cpa
ご質問・ご相談等もできる限りお答えしておりますのでお気軽にどうぞ!

よろしくお願いします!

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