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「親しむ」ことは「学習」の目的とすべきことか?
有馬義貴
2020年3月に刊行された『古典教育と古典文学研究を架橋する―国語科教員の古文教材化の手順―』(文学通信)、そのタイトルを拝見してぎくりとし、序章を拝読して冷や汗をかきました。自分自身、古典教育と古典文学研究との“往還”はしてきて、決して「自身のプロパーから発言するのみ」(13頁)ではなかったつもりと自己弁護をしたい気持ちもあるものの、「架橋する」ための発信をどれほどしてきたかと言われ
国文学研究と国語科教育の架橋モデル
菊野雅之
「架橋の会」という勉強会を作りました。八木雄一郎さん、有馬義貴さん、井浪真吾さんにお声かけをして、古典学習について勉強する会です。何回か話合いを重ね、まずは井浪さんのご著書『古典教育と古典文学研究を架橋する』(文学通信、2020年)を読んで、合評会をやろうということになりました。7月2日の夜に4時間弱の合評会を行い、そこでの議論をそれぞれまとめ、noteに書いてみようということになりま