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無印良品の家具が好きな理由

昔から無印良品の家具が好きだった。ただ、周りにはアンティークやらヴィンテージの家具が好きな友人が多く、完全に被害妄想だが、バカにされるような気がして、無印の家具が好きだとは言えなかった。

自分がなぜ無印良品が好きだったかといえば、

・部屋に馴染むから

この1点だった。だから、ヴィンテージの家具はかっこいいけど部屋に合ってないじゃんって心で反発してた。

この本を読んでいて、そんな過去の記憶を何度か思い出した。

本が出たのが1回目の緊急事態宣言の直後ということもあり、ふつうのコトが出来なくなり、ふつうのモノに触れることが減ると、否が応でも身近なふつうに目が行くようになった。

子供がおもちゃを入れる原色のプラスチックボックスの主張はすごいがちょっとしたアクセントだと思えばまだ許せる。無印良品の家具は減ったが家具は概ね部屋に馴染んでいる。

食堂のプラスチックコップやあの重いビールジョッキは懐かしいが、急遽使い始めた引き出物のコップや陶器のグラスもだいぶ馴染んできた。

家でコーヒーを飲むようになり、鉄瓶を購入してコーヒーを淹れるのが習慣になった。

この1年は、自分のふつうを再構築するような1年だった。そんな中、ふつうを通して自分の好きなコト、好きなモノに気づく観点をこの本が与えてくれたと思う。

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