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我が町の道の駅論争?

 町が、道の駅準備室を設置して進めようと、駅長さんまで採用して進めている事業について、「後回し!」論が、議会で論じられたり、日刊のミニコミ誌にも、特産品もなく採算が取れないなどの投書が載り始めている。

 そもそも『道の駅って、何なのか?』という本質の議論がされてきた
のかも疑わしいし、その「存在価値をどう実現するか?」という本来詰めるべき内容の欠如が、誤解を生んでいると感じられる。
 一般の認識が『道の駅=直売所』そして、トイレがついている程度のとらえ方で、止まってるのかなと感じる。

  ネットで検索してみると、
 『道の駅(みちのえき)は、日本の各地方自治体と道路管理者が連携して設置し、国土交通省(制度開始時は建設省)により登録された、商業施設や休憩・宿泊施設 、地域振興施設等が一体となった道路施設である。』(Wikipedia)
『休憩機能のほかに地域の連携機能などもそなえた多機能パーキング。一般道路に設けられた高速道路のパーキングエリアのような施設であるが,駐車場や休憩所,トイレだけでなく,郷土資料館や美術館,物産館なども設置し,周辺の地域情報,観光情報の提供を行う。鉄道路線の廃止により道路交通の重要性が増しているが,それまで駅舎がもっていたような機能をもたせると同時に,道路利用者と地域住民の交流をはかることができれば地域の活性化にもつながるとして,1993年建設省が制度化,第1回登録数は全国で 103ヵ所だったが,その後年を追うごとに増加している。』(ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)・・・令和2年7月1日までに1,180駅が登録!

 私自身も今まで多くの道の駅に接して、先ずトイレがあって、休憩スペースがあって、当然のごとくフードコートがあるという所謂、高速のサービスエリア的機能がほぼ必須といっていいかなと感じる。そこに、その町を中心とする情報の発信機能がついている。そんなイメージかな!
 ただ、最近では通過者のための必須のアイテムだけでなく、そこに子供を遊ばせる施設だったり、足湯を設けたり、奥に日帰り温浴施設を配置する道の駅も増えて、多くの人を集めておられる。地域住民が集う価値のある施設としての視点に重きを置かれる傾向にあるのだろう。

 農業の6次化がほぼ10年ほど前から、行政の施策の中に盛り込まれてきているが、その成果は芳しくない。食の原料生産から、商品化企画、加工、販売に至るまでのフードチェーンは、保健所がらみの衛生管理、消費者庁がらみの表示等、あるいは酒税を含む税制にいたるまで、極めて幅広い知識が必要とされる。作ったものを直販することを除けば、かなりハードルが高いといえる。

 もし、商品企画から加工販売までの形が整って、商品が作れたとしても、その商品の価値と存在を、多くの皆様に知っていただき、販売できるというところまで漕ぎつけるのは・・。一番のネックが『出口対策』なのです。

 我が町を見てみると、特産としては「お菓子屋さんが頑張ってるかな!」
農家では「果樹栽培、大規模のハウスでの野菜生産、最近ではイチゴを作り始めたよう・・。また、隠れた特産がニラ栽培」だという。
地域にはキノコの菌床栽培されている方、和牛で『はちみつ牛』のブランドを登録して、頑張っておられる畜産家もおられる。

 道の駅が成立するとするなら、出口としての販売機能はもとより、6次化での「ハドードルを下げる工夫と機能を盛り込む」必要があるのではないかな!
 例えば、試作品づくりのできるテストキッチンスタジアム、企画と技術アドバイスのできるアドバイザリースタッフを、非常勤でも置いていただく。
創ったものの広報とテスト販売コーナーでの期限付き試験販売など。

 また地域情報の発信としては、農的生活に最適な町の紹介と実際の転入への仲立ち機能を設けること。
コロナ禍で、あるいは最近の台風、地震での大災害で、安全安心な住環境を求めるテレワークが可能な層が、多数存在するのでは・・。首都圏への日帰り出張が十分可能な地域、大阪圏へも郡内の福島空港から1時間程度。

 いずれにしろ、道の駅が、多くの町民にとって「関係ない!」感を取り払って、「なぜ必要なのか?」の伝えることが一番大事だろうと思う。

ちょっと長くなってしまった。
今日は山葡萄ジェラートの試作品が、上がってくるはず!










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