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アートめぐり ゲルハルト・リヒター展
現代アートの巨匠、ゲルハルト・リヒター展2022年6月7日〜10月2日に行ってきました。90歳の今も活躍しているドイツ出身のアーティストです。
現代アートの抽象画ばかりだったら、正直なところつまらないかもなと考えていたのですが、リヒターの作品は幅が広く、私でも楽しめました。
客層も幅広く、私より年上の会社員の男性もいれば、若者も多く、いつも訪れる古典的なアートとは違いました。
私のリヒターのイメージと言えば、アブストラクト・ペインティングという下のような絵です。実際にみると絵の具を伸ばしたり、削り取ったりしているため、写真で見るのと実物はまったく違い、かなり立体感がありました。
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『8枚のガラス』という部屋の真ん中に置かれている角度がバラバラの大きいガラスは、人や作品が映ることで、万華鏡のようにさまざまな表情を見せます。
いる人や飾っている作品によって、毎回見えるものが違うおもしろい作品だと思いました。
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『グレイ・ペインティング』は、すべてグレイの絵の具を使って描かれていますが、筆やローラーなど、道具を変えることにより、印象がまったく異なります。
リヒターは、灰色は無を示すのに最適と語っていますが、彼の描くグレイは無限の可能性があるように感じられました。
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『カラーチャートと公共空間』というカラフルな作品。こんなにカラフルなのに、国家や公共空間に設置するために制作するとは、なんともあっぱれです。
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ストリップという大きな作品は、本当に圧巻です。人によっては、めまいを覚えることもあるようですが、私は、こういう織物がありそうなんて、思っていました。カラフルですがまとまりもあり、嫌な気分にはなりませんでした。
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頭蓋骨、花、風景などについても、作品として描いています。一度描いた絵を拭き取っているため、かすみがかかったようなぼやけた作品になっています。優しい感じが出ていて、私は好きです。
こういう絵を見ると、絵が下手だから抽象画を描いているのではなく、行き着いた作品の表現のひとつだったんだなと理解できます。ピカソも、写実的な絵をとてもうまく描くということを聞いたことがあります。
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『ドローイング』は日付が描かれていて、日記のようです。偶然にも私の誕生日と同じ日付があり、うれしくなりました。
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この他にも、ビルケナウなどの作品がたくさんあります。リヒターについては、あまり知らなかったので、音声ガイドを借りました。ナビゲーターは、鈴木京香さんでとても良かったです。
日本では、16年ぶりの大規模個展ということと、リヒターがずっと手元に置いていた作品も見られることが目玉でもあります。
バリエーションが豊富なので、現代アートが苦手な方でも楽しめるのではないでしょうか。
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東京国立近代美術館は、所蔵されているアートも多く楽しめます。仕事終りのため、所蔵品については駆け足で見ましたが、日本から海外まで幅広いジャンルで収集されています。
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いろいろなところに椅子が置いてあるので、ゆっくり座って見るということを今度はやってみたいです。
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