映画鑑賞 シェイプ・オブ・ウォーター
公開の時にかなり話題になっていて、ずっと見たかったのですが、なかなかアマプラで見れず・・・。やっと鑑賞しました。
サブスクで映画を見るのが普通になると、追加レンタルしてまで映画を見るということのハードルがものすごい上がります。
前はTSUTAYAで4本1000円でも、毎週のようにレンタルしていたのに・・・時代の流れって恐ろしい。
ギレルモ・デル・トロ監督の作品は、毎回賛否両論がすごいですね。好きな人は、本当に好きだけれど、苦手な人にはまったく受け付けられないというか・・・。
私は、『パンズ・ラビリンス』はダメでしたが、『クリムゾン・ピーク』は好きです。
『シェイプ・オブ・ウォーター』を見ての感想は、なんと現実的な人魚姫なんだろうということです。
確かに、下半身が魚で上が人の人魚って、どうやって水の中で呼吸するのって感じですし、人が愛し合うことの生々しさもリアルです。
それに美人に描かれがちな人魚も、いろんな人魚がいて、とびきりの美人じゃない人もいるでしょう。
なぜ、しゃべれないイライザは、見た目の恐ろしい特異な彼を好きになったのか、初めは本当に謎で、自分と似たような部分があってもそんなに惹かれる?と疑問でしたが、最後まで見て納得。
イライザと彼を追いつめるストリックランドは、ブロンド美人の妻とかわいい子どもたちがいて、一見幸せそう。けれど買ったばかりのキャデラックは壊されるし、妻のことはタイプではないし、上司には一度の失敗も許されないなんだか可哀想な人。
でも、追いつめられて酷いことするところが、本当に無理でした。『パンズ・ラビリンス』でもあった、残酷な描写が苦手です。
ギレルモ・デル・トロ監督の独特な感性のもとに描かれたグロテスクで生々しい人魚姫は、好き嫌いは別としてすごいとしか言いようがないです。
彼の力で、髪の毛が生えるところとかは、笑っちゃいました。そこも癒さなければと思ったのか、それとも単純に挨拶とか親愛の表現なのかは謎ですが・・・。