albirex新潟 2.20 第1節 仙台戦

 ※戦術面での評価を中心にあくまで位置個人の意見として分析していきます。

開幕戦を振り返って

試合を通して全体的に攻守に渡って守備面での向上が見られた。昨シーズンは単発的なプレーが多く、判断ミスやプレーの質からピンチを招くことが多かった印象だった。その中で今シーズンは監督が変わって一年目にも関わらず弊害が発生することなくチームを短期間で作り上げてきた。

選手の明確な役割

今年の松橋体制は昨シーズンとは異なるポイントがある。それは高のアンカー起用だ。高は明確な役割を与えられたことによって攻守に渡って自由度の高いプレーが可能になった。また高の守備範囲の広さがIHの伊藤と高木の両方の攻撃参加を可能にさせた。開幕戦で高が今シーズンのチームの核となる選手であることを示した。この試合のMOMと言ってもいいだろう。

もう一つの具体的な変化として、3トップの役割が明確になった気がする。鈴木が負傷交代した後の試合展開を見ても鈴木のポストプレーは攻撃に圧をかけるためにも必要な材料だったと考えられる。そして左WGの新加入のイッペイ、彼は決定力こそ欠いたものの圧倒的なボール捌きで存在感を示すことができた。

そして私がこの試合で高と並ぶプレイを見せてくれたと思う選手、谷口海斗だ。彼は右WGでの出場で誰もが彼の豪快な一撃で先制することを望んでいたであろう。しかし彼は自分が万能型のストライカーであると証明してくれた。谷口がこの試合を通して輝いていたのはオフザボールの時、右SBの藤原,右IHの伊藤のプレイエリアを確保する動き、中央で孤立する可能性があったST鈴木のサポートなど、彼のおけげもあって右サイドでの攻撃時では球離れもよくスムーズに攻撃できていた。谷口はポテンシャルを秘めた素晴らしい選手だと確信できた。

新加入選手の課題

昨シーズンからスタメンは新加入のイッペイと伊藤以外ポジションは多少異なるが変化はそれほどなかった。それだけにこの二人には期待が高まりその一方で課題もハッキリしていた。昨シーズンの最大の課題として”決定力不足”が明確だった。そこでやってきたボールの扱いのうまい彼ら。WG のプレイヤーとしてはもう少し決定力の欲しいイッペイ、前線の選手を最大限に活かす必要があり、ほかのドリブラーとの違いを示してほしかった伊藤、そして彼らは戦術的にも体力的にも守備力に難があった。三戸や至恩にないものを示してほしかった。スタートから出るからにはそれなりの実力を示してほしかったと私は考える。アドバイスをするなら伊藤選手にはハーフスペースの有効的な使い方を学ぶべきかなと思う。

至恩と三戸の可能性

去年に引き続き彼らにはたくさんの期待とプレッシャーが襲い掛かることになるだろう。二人には突出した技術があり、存在そのものが相手を脅かすことのできる材料になっている。もちろん二人のゴールを見たい気持ちはある。だが私は二人の周囲を活かす力を最大限に発揮させていくべきだと考え、この起用法の違いで勝ち点を積み上げていくことができると考えている。

次節の期待したい選手

今節のプレーを見た上で次節は高、谷口、イッペイ、この三選手に期待を寄せる。鈴木選手の負傷交代が気になるので真ん中に谷口が来る可能性がある、そこでイッペイがどれだけ谷口と連携できるかが得点につながってくるだろう。


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