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理念と理念で "乾杯" しよう。

こんにちは。サインコサインの加来です。まだまだ暑いのか、はたまた涼しいのか、不思議な残暑をいかがおすごしでしょうか?

さて、先日のnoteでも書いたのですが、企業もブランドも、そして、ひとりひとりの個人も理念やパーパスを掲げることが当たり前になる時代の中で「 より自由で自律分散的な世界、本来の海のような美しさと豊かさのある世界の実現 」に向けてサインコサインとしても貢献していきたい!というのが今の僕の想いです。

※今回の画像は全部 Midjourney で生成してみましたよ

「 自分の言葉で語るとき、人はいい声で話す。 」というサインコサインの理念の先に見据えることもできるそんな世界の実現のために大切なことは何か?

それを考える中で言語化した「 理念と理念で乾杯する 」という概念について共有したく今回のnoteを書きました。もしよかったら、少しお付き合いいただけると嬉しいです。(そんなに長くないです。)


乾杯という瞬間の素晴らしさ

ふと手元に目をやると、
自分の手元には自分の選んだ飲み物がある。
相手の手元には相手の選んだ飲み物がある。

そして、これからお互いに色々な自分の話もしながら、同時にあなたの話も聞きながら、時に激励し、時に叱咤し、互いに作用し合いながらともに前に進む道を探り勇気を分かち合う。

・・・ちょっと大げさかもしれませんが、この選ばれた飲み物のグラスとグラスをぶつけ合って生まれる響きに重ねる「 かんぱーい! 」というシンプルな発声には、そんな素晴らしい時間を始める合図としての意味も持っているのではないか、と僕は思います。

ちなみに乾杯という行為の起源としては、「お互いの杯を勢いよくぶつけ、杯の中を混じり合わせることで、毒が入っていないことを証明していた」という説もあるとかないとか。

まさに文字通り「分かち合う」ことにより互いを信頼し合うための行為だったわけですね。そして、大昔から今この瞬間に至るまで、この「乾杯」を起点に多種多様な、しかしどれもとても輝かしい星の数ほどのコラボレーションやパートナーシップが生まれていることは言うまでもありません。


あらためて 「 理念 」 について

では、乾杯は乾杯でも「理念と理念で乾杯する」ことを考えるために、ここであらためて「理念」とは何かについて。

もう何年もこの言葉の近くで仕事をしているはずなのに、むしろ日に日に一言で説明するのがどんどん難しくなっているように感じていますが、それでもひとつ言えるのは、みんなの「 理想 」は「 理念 」の先でしか叶わないということ。

企業の理想は"企業理念"の先にしかないし、個人の理想も"個人理念"の先にしかないし、ブランドの理想も"ブランドパーパス"や"タグライン"の先にしかない。

理念を掲げたから"理想がすぐ実現する"とはかぎらないけれど、理想の実現に向けた選択や行動を繰り返すために、あなただけの羅針盤となる理念が必要になるのではないでしょうか。


理念は、アイデンティティを肯定する言葉

そして、理念は他の誰でもない「 あなたの理想を実現するための言葉 」だからこそ、他の誰でもないあなたの生き様(アイデンティティ)を「肯定」してくれる言葉でもあるはずです。

ちなみに、サインコサインが掲げる「自分の言葉で語るとき、人はいい声で話す。」という理念。これもまた僕たちが自分の理念を通じて自分のことを肯定できている人間の生き様に面白さや美しさを感じることから生まれた言葉です。

掲げた理念の先で理想が実現することはもちろん素晴らしいことです。しかし、それと同等にもしくはそれ以上に、理念を通じてアイデンティティを肯定できるようになることにも大きな意味と価値を感じています。

なぜなら、自分のアイデンティティを肯定することは、他者のアイデンティティを肯定することにもつながるからです。


理念は、一人一人が「 違う 」ことの証明でもある

わたしにはわたしの理想があり理念がある、あなたにはあなたの理想があり理念がある。この事実が示すのは(当たり前だけど)やっぱり、ひとりひとりの人間もひとつひとつの会社もブランドもそれぞれ「違う」ということ。

でも本当に大切なのは、
この「違い」を否定し合って分断するのか、
それとも「違い」を受け入れて認め合い調和するのか。
どっちなのかということ。

僕の大好きな曲の中に、こんな歌詞があります。

僕もあなたも一人なんだよ。
産まれて死ぬまで一人なんだよ。
だから独りきりじゃ成り立たないんだよ。
あなたがあって、分かちあって、抱きしめあって、
命は初めて輝く。

「証明」 歌:SUPER BEAVER , 作詞・作曲:柳沢亮太

みんな産まれて死ぬまで「一人」だけど「独り」では生きられない。

だからこそ、他の「一人」たちとの違いを受け入れていくほうがきっと僕にとってもあなたにとってもいい人生だと思うし、それは人間のみならず森羅万象が調和してともに幸せになれる未来につながっているはず。

良いパートナー関係やチームほど、まずは自身を肯定した上でそれぞれの違いを認め合い分かち合っていると感じますし、世の中から不必要な分断をなくすためにも、みんなで力を合わせてより大きな問題を解決していくためにも、とても大切なことだと信じています。


自分も他人も肯定した先で、∞の可能性が生まれる

つまり理念とは、自分の理想へ進む自分を肯定する言葉であり、あなたとは違う理想へ進む他の誰かを肯定する言葉でもあると言えるのではないでしょうか。

人間なんて、たった「一人」では何もできないちっぽけな存在かもしれないけれど、一人と一人がそれぞれの理念と理想を(先ほどの歌詞を借りるなら)分かち合って、抱きしめ合って、そしてそれぞれの命を輝かせることで、未来の無限の可能性は創造されるはずです。今までもこれからも。

みたいに書くと、理念を掲げることもそれを分かち合うことも、なんだかとっても大げさで大変なことをしないといけないように感じて身構えてしまうかもしれません。

でも実際には、冒頭に記載した「グラスとグラスの"乾杯"」くらい気軽にシンプルに、「 理念と理念で"乾杯" 」できたらいいな(!)と思うんです。


理念と理念で "乾杯" しよう

あなたが「 自分の言葉 」で語れる理念と理念で、まずは "乾杯" してみませんか?
そしてまずは「 いい声 」で色んな話や価値観を交わしてみませんか?

前回のnoteで表現した「 より自由で自律分散的な世界、本来の海のような美しさと豊かさのある世界 」という大層な世界観も、要はみんなが誰とでも気軽に「 理念と理念で乾杯できる世界 」なんじゃないかと。

ひとつひとつの乾杯の先で、時に何か新しいことが生まれて一緒に全力で頑張ってみたり、時に何も生まれないことも喜んで笑い合ってみたり。

世界中の全員がわかり合えることなんて不可能だと思うし、つながる縁もあれば分かたれる縁もあり、それを繰り返していくのが世の常でしょう。それでも自分とは違う誰かとの違いを否定するんじゃなくて肯定することができれば、今の人生も未来の世界もきっともっと美しくて豊かになっていくと思うんです。

みんながもっと自分を肯定できるように。
みんながもっといい乾杯ができるように。
そして、みんなの乾杯から生まれる無限の可能性を
ただの可能性で終わらせないために。

「 自分の言葉で語るとき、人はいい声で話す。 」という理念を掲げるサインコサインはこれからもみんなとたくさんの「 乾杯 」をしながらみんなとたくさんの価値を交換していきたいと思います!

そんなわけで、理念と理念で乾杯しようぜ!というnoteでした。最後まで読んでいただきありがとうございます。続きはまた次の記事で。

ちょっとでも共感してくれた人がいたら、
とりあえず近いうちに必ず「 乾杯! 」しましょうね!


株式会社サインコサイン
代表取締役 CEO
加来 幸樹 / Koki Kaku


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