光の戦士たち(18)消費税減税の請願　しのぶの意見陳述【小説】

## エピソード: 市議会での意見陳述

### 登場人物
- **祭あつし** 光の戦士たち　主役
- **紺野しのぶ** 消費税減税の請願を出す
- **館山敏宏** 市議会議員　
- **広島心平** 市議会議員

しのぶの住む市では請願提出者が意見陳述し、その後議員が簡単な質問をする。また、わずかではあるが日当も出るのだ。

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宿泊税を導入したい広島議員が質問の口火を切った。

**広島議員:** 「総務委員会で議長を務める広島です。さて早速ですが、今回の消費税減税の請願の趣旨を簡単に述べてください。」


**しのぶ:** 「今回の請願は、消費税を減税することで、地域経済を活性化させ、生活の質を向上させることを目的としています。」

しのぶは緊張しながらも、的確に請願提出の主旨を述べる。


**広島議員:** 「消費税は社会保障の重要な財源ですが、減税しても大丈夫なんですか？」

広島議員は薄ら笑いを浮かべながら、しのぶに質問する。


**しのぶ:** 「消費税は一般財源として使われているため、直接的に社会保障に充てられているわけではありません。むしろ、減税によって経済活動が活発になり、結果的に税収が増えると考えています。」

広島議員の予想に反して的確な返答をするしのぶ。
広島議員のその表情からは苛立ちが隠せない。

**広島議員:** 「もちろん知ってます。しかし、政府が社会保障の財源と言ってますので、消費税減税は地方の財政にも大きな影響を与えるのではないですか？」


**しのぶ:** 「ご心配は理解できますが、地方自治体が財源確保のための独自の努力を強化することで、自立した運営が可能になると信じています。」


**広島議員:** 「地方は地方で多くの予算が必要なんです。なにもわかっていませんね。」

捨て台詞を吐く広島議員。
しかし、委員会に出席している市職員の前で恥をかかされ、内心穏やかではなかった。

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**館山議員:** 「紺野さん、具体的な減税の効果について、もう少し詳しく教えていただけますか？」


**しのぶ:** 「もちろんです。減税により、消費者の購買力が向上し、地域の中小企業が潤います。それによって、地域経済全体が活性化し、結果として税収も増えると考えています。」

「それに、私たちが目指すのは、無駄な支出を削減し、効率的な財政運営を実現することです。減税がその第一歩なんです。」


**広島議員:** 「それでも、財源の確保はどうするつもりですか？」


**しのぶ:** 「地方自治体が自主的に財源を確保するための新しい仕組みを作ることが必要です。今の仕送り頼みの体制から脱却し、自立した地域運営を目指すべきです。」

**館山議員:** 「わかりました。貴重なご意見ありがとうございます。引き続き議論を進めていきましょう。」

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議会の後、しのぶが会場を出ると、祭あつしが待っていた。

祭: 「しのぶさん、お疲れ様！」

しのぶ: 「ありがとう、祭くん。緊張したわ。」

祭: 「いや、しのぶさんすごかったですよ。本当に感動しました！」

しのぶ: 「そう言ってもらえると嬉しいわ。次のステップに向けて、もっと頑張らなきゃね。」

祭: 「はい、みんなで力を合わせていきましょう！」

光の戦士たちの戦いは続く

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