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「受験生へのメッセージ」伊藤賀一・角田陽一郎

■伊藤賀一先生と角田陽一郎さんからの「受験生へのメッセージ」

センター試験直前!

「ドラゴン桜公式メルマガ」でもおなじみのお二人、伊藤賀一先生と角田陽一郎さんから受験生に向けた特別メッセージをいただきました。

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伊藤賀一先生

僕は、キャッチフレーズが決まっているんですよね。

「怖くても動こう」。

僕は、人間の根本的な性格は変わらないと思っています。でも、受験生の中には、「根本的な性格を変えよう!」と思って、急に丸坊主になったりする子もいるんですよね。そういう子は、受からない。怖くてもいいから動けばいいだけなのに、受験生は、怖さを克服しようとしてしまうんです。

そうじゃない。怖くてもいいんです。動けばクリアできることはたくさんあります。動いて失敗したならいいじゃないですか。命まで取られるわけではないんで笑

ご存知の通り、僕はいろんなことをやっています。もちろんそれは、トライの数が多い分だけ、エラーの数も実はすごい多い。

ただそれは、それだけ特殊な能力があるわけではなくて、打席に立っている数が多いだけ。

打席に立つ回数が多いということは、打席に立たせてもらっている回数が多いということでもあり、周りにいい人やチャンスが多いということでもある。

それでも自分は、根本的なところを変えようとしてはいません。相変わらずビビりだし、チキンだし、そういうことは治そうとはしていない。

不安なんだろうけど、蹲ってしゃがみこんでしまったら何にもならないです。「やると決めたなら、やる。」というような形にした方がいいです。そのほうが、大概受かります。

角田陽一郎

僕は、結構多くの人に「なんでTBS辞められたの?」「どうして思い切って辞めることができたの?」ということを言われます。

で、その理由なんですが、テレビのバラエティ番組には画面に「ワイプ」というものがあるんですよ。『映像を見る人』を移す小窓。例えば普通、テレビのドキュメンタリー番組だったら映像はそのまま流すんですよ。でも、日本のテレビって、「それを見ている人」も映るんです。それが「ワイプ画面」というんです。

仮に、シマウマを追ってるライオンを映していて、ライオンがコケちゃったりした映像があったとしたら、それをそのまま見せるのが普通のドキュメンタリーなんです。でも、日本のバラエティ番組って、その「コケたライオン」を見て笑う関根勤さんを見て笑うんですね。

この、ワイプ画面の目線を、自分にも持ったほうがいいと思うんです。

例えば、女の子にフラれちゃったとするじゃないですか、それで超悲しい。または、受験に失敗しちゃった、それで超悲しい。と思った時に、「それを番組にしてみよう」とするんです。

そうすると、女の子に一回フラれたくらいじゃ面白くないんですよね。フラれたあなたが、もう一回アタックしてみる。そうすることで、ワイプの人の関根勤さんが「ほう、面白いねえ」って言ってくれるんですよね。

そのワイプ目線を持つだけで、自分の不幸が、客観視されるから、少なくとも自殺したくなくなる。

僕は、TBSをやめる時に、成功したら成功したでいいけど、失敗したら「TBSやめたら失敗した」という本を出そうと思ったんです。売れそうじゃないですか?笑

でも、売るためには、超失敗しなきゃダメだと思ったんです。超失敗しなきゃと思ったら、少なくともやめられたんです。

みなさんね、受験やってると、今はテレビの画面の「ライオンとシマウマ」の気持ちだと思います。ところが、「そんな感じじゃないから」って話なんです。受かったら受かったでいいけど、落ちたら落ちたで大したことないです。落ちたって、あなたの人生の中での1ページとしては、大学落ちたくらいのことじゃストーリー的には弱いんで笑

これ一本では映画は作れない。これから死ぬほど面白いこともあるし、死ぬほどの困難もあるから、「1ページだ」と思うこと。「自分の人生もっと楽しくするためには、山も谷もあるな」ってくらいで思った方がいいと思います。それが僕が思うことですね。

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センター試験まであと2日。

がんばれ、受験生!!

★伊藤賀一先生と角田陽一郎さんの対談動画はこちら

伊藤賀一
いとうがいち。日本一生徒数の多い社会講師。新選組の京都(壬生)生まれ。法政大学(史)卒、43才で一般受験し早稲田大学教育学部生涯教育学専修3年に在学中。リクルート「スタディサプリ」で日本史・倫理・政治経済・現代社会・中学地理・中学歴史・中学公民の7科目を担当する。辰已法律研究所・東急BE講師。シアタープロレス花鳥風月リングアナ。調布FM「伊藤賀一の社会科BLUES」(毎週金曜24時)。著書16冊。仕事依頼は公式HPへ
Twitter:@itougaichi
公式HP:https://www.itougaichi.com/

角田陽一郎
かくたよういちろう。バラエティプロデューサー。千葉県生まれ。東京大学文学部西洋史学科卒業後、1994年にTBSテレビに入社。TVプロデューサー、ディレクターとして「さんまのスーパーからくりTV」「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」「EXILE魂」など、主にバラエティ番組の企画制作をしながら、2009年ネット動画配信会社goomoを設立。
映画『げんげ』監督、音楽フェスティバル開催、アプリ制作、舞台演出、「ACC CM FESTIVAL」インタラクティブ部門審査員(2014,15年)その他多種多様なメディアビジネスをプロデュース。
著書『最速で身につく世界史』など多数
Twitter:@kakuichi41
公式HP:https://kakutayoichiro.themedia.jp/


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