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読書感想文「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」

会社の良書探究会で、「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」という本を読んだ。

読む前の期待

  • 物欲に走らないで、死ぬときには手ぶらで死のうぜ!的な内容かと想像

感想3つ

1. 自動運転モードはもったいなさすぎるかも!

「私の一番の願いは、この本を通じて、一人でも多くの人が、漠然と流されるように生きるのではなく、明確な目的と意図を持って人生について考えるようになることだ。明確な将来の計画を持ち、同時に今を楽しむことも忘れない。そんな生き方をしてほしい。」

これは、どれが正しいという話ではない。リスク許容度は、個人の好みの問題だ。ただ1つ言えるのは、リスク許容度を考えて備える場合と、単に闇雲な恐怖にかられて備える場合とでは、とてつもなく大きな違いが生まれるということだ。自分の余命を予測し、リスク許容度を考慮して、何年分の生活資金が必要になるかを計算するのと、死ぬ前に金がなくなることや、死ぬことそのものをただ漠然と恐れるのとでは雲泥の差だ。

若いうちに失敗をたくさんしておけ、若いうちにやりたいことをたくさんしておけ、という主張は新しいことではなく、ちらほら聞いたことがあったが、理屈を持って説得されたのは始めて初めて。しかもこの年齢なので、割と当事者意識を持って受け入れることができた。

多くの人が死ぬまでお金が足りるかということを漠然と不安に思って資産を積み上げていって死んでしまう、自分のために使えていない、自分の大切な人や団体のために使えていない。早死にしてしまうリスク、長生きしてしまうリスクに備えることはできる。その点は保険会社には絶対に勝てないからうまく活用する。

自分が死ぬだろう年齢を仮で決める。それまでに各年代でやりたいことをリストアップしておく(ライフバケット)。子供に残したいお金は信託口座などで貯蓄して、彼らが若いうちに渡しておく。
それと歳をとると体力の衰えで、若い時みたいにスポーツを楽しめなくなるという話はゾッとした。僕はそんなにスポーツをしないが、ギター演奏の成長が止まるのではないかと思ったからだ。なので落ち着いたら、ではなく今からギターの練習にもきちんと打ち込もうと思った。

2. 仕事をただのライフエネルギー食い虫と捉える考えには賛同できないが、仕事意外にもやりたいことあるからそこのバランスはちゃんと考えよう

本書を通じて、たまに仕事をただ生活の糧を得るためだけのものと捉えてる論があって、そこにはあまり賛同できなかった。仕事でこそ得られる楽しみもあるからだ。

でも、仕事も含めて自分の好きなことをリストアップして、それぞれに今自分が注いでいるライフエネルギーの割合を書くとすると、それは必ずしも自分が好き度合いと比例するかというと、それはやはり仕事に偏りすぎていると思う。だからといって、完全に自分の思う比率にすることは難しいかもしれないけど、少し是正を考えてもいいのかもと思った。

3. 自分の勤めている会社の社長がこの本を薦めてくれるのはありがたすぎる

この本が書いてあることは、極論して単純化すると、必要以上に仕事をするなということ。経営者が目先の利益だけに興味があれば、社員を馬車馬のように働かせる思想を広めた方がいいような気もする。でも仕事はほどほどに、自分の人生を充実させよう!という本を薦めてくれるのは、自分の名誉や金銭よりも、本当に会社の社員の人生をことを考えてくれている証左だと思う。

実際に、Fusicでは、残業や休日出勤もそんなに止められないし(45時間というのはできたけど)、逆に家族や趣味を優先して早めに退勤してもなーんにも言われない。社員の1/4以上がステージに上がるライブイベントすらある状況。

本当にありがたすぎる。

アクションアイテム

  • 人生プランを立てる

    • 寿命を決める

    • ライフバケットを作ってみる

    • お金のプランも作ってみる

  • 自分が今何にどれだけ時間を使ってるのかログを取ってみる

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いや、僕にサポートだなんて...僕にお金渡されても楽器に使ってしまうので、、、あなたのお金はあなたのために使ってくださいw