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ツール・ド・フランス弾丸ツアー記(2012)

※2012年当時にmixiに書いたやつを転載しています。

なんかそういう気分になったため、勢いだけでツール・ド・フランス最終ステージを見るための0泊3日弾丸ツアーを決行してきました。
以下、観戦道中記兼備忘録。

■基本的な旅程(カッコは日本時間)

7/21 20:30 成田発 ※1時間ディレイ
   21:50(22:50) 上海着
7/22 00:15(01:50) 上海発
   06:40(13:40) シャルル・ド・ゴール(CDG)着
   09:30(16:30) パリ・シャンゼリゼ着
 ~コース回ったりキャラバン隊見たりレース(6周目まで)見たり~
   17:00(00:00) パリ・シャンゼリゼ発
   21:50(04:50) シャルル・ド・ゴール(CDG)発 ※1時間半ディレイ
7/23 13:55(14:55) 北京着
   17:25(18:25) 北京発
   21:45 羽田着

■飛行機のお値段

じゅうよんまんえんくらい

■道中の注意ポイント

・中国での乗り継ぎは、入国→チェックイン→出国とえらく時間かかるので、3時間くらい欲しいです。
・中国国際航空なら北京乗り継ぎの方が手続きが簡略されるため望ましいです。
・逆に中国東方航空は上海乗り継ぎが楽らしいです。
・CDGからパリ市内は、RERのB線という電車が通っていますが、車内、車外の雰囲気がとってもバイオレンスなため、出来ればバスを使おう。
・RERの自動券売機は札が使えないことがあります。クレカが使えますが日本の某銀行系visaカードは弾かれました。
・有人窓口に行って「シングルチケット トゥー パリ アン」とかなんとか言えば買えます。
・フランスの通路案内標識で「↓」矢印は「前へ進め」です。
・メトロも駅構内、車内ともに大概暗いです。色々警戒しましょう。
・レース中(ってか4、5時間前から)には、コース上にあるメトロ駅入り口の大部分が封鎖されます。コースから一本離れた駅の場所を確認しておくと良いでしょう。
・大体指差して「ca(サ)(「これ」とか「それ」とかの意味) しるぶぷれー」とか言えば物は買えます。指差すだけでも商売人なので察してはくれます。

■観戦

・空港でレキップを買うという行為だけでなにかそれっぽい。
・メトロ1号線コンコルド駅の出口階段を登ったその先に中継でお馴染みのオベリスクが見え、なんか叫びそうになった。
・9:30というかなり早い時間にもかかわらず既に場所取りが始まっていた。最終的にプロトンが来たのは16:20くらい。
・この段階で既に道路は封鎖済み。一周8kmのコースで、途中道を渡れるところは一個もなし。
・とりあえず全部歩く。TVでお馴染みのポイントばかりで一々感動する。やはり凱旋門は画になる。

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・しかしここを丸1日封鎖出来るんだもんなぁ。文化だよなぁ。
・観客層はまさしく老若男女。競技を見に来ているというよりかはお祭り成分が強い感じ。
・セーヌ川沿いは観戦客少なくて穴場的ポイントか。
・石畳はかなり荒い。自分では走りたくない。

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・中継でおなじみのちょうはやい観覧車は1回8ユーロで乗れるらしい。

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・その観覧車のあるチュイルリー公園の移動遊園地脇の角はノルウェー軍団で埋め尽くされており、園内のBarは真っ昼間っからビールの消費量が激しいことに。

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・全体的にはユニオンジャックが目立つ。まあウィギンスがマイヨジョーヌ着てるわけだからそうなるわな。
・コース脇にはオフィシャルだかアンオフィシャルだか分からないツールグッズ売店が沢山。

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 とりあえず10itemsパック(20ユーロ)とTdFヒストリーブック的な物(6ユーロ)を買う。

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・PMUのビッグハンドも配られていたのでキッチリいただく。最終日のキャラバンは物を配らないと聞いていたので得した気分。
 ただしリュックサックは一気に圧迫された。

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・シャンゼリゼのマックは10時半でも朝マック時間帯。↓のパンケーキ2枚&コーヒーというセットで2.2ユーロ。
 マックは気軽にトイレに入れる数少ないスポットでもある。(公衆トイレはほとんどなかった)

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・公園内に有料トイレとかはあるんだけどね。入り口のおばちゃんに50セント渡して入りましょう。
・昼飯として露天で買ったバゲット。すこぶる美味い。コーラと合わせて7ユーロ。

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・空港着いた頃は13℃とかだったはずだが、レースが近づいてくるにつれてキッチリ夏の暑さ。カラッとはしてるけども。

・13時頃から張り付いて観戦できる場所を探し始める。今回は場所選びの制約が以下の要因でとても多く、一苦労。
 (1). 飛行機が20:20発→逆算して2時間前にチェックインということで18:20のCDG着が目標。
 (2). オフィシャルのゴール予定時刻は早くて17:10、遅くて17:30という想定。ってか最終日だから遅いに決まってる。
 (3). コンコルド広場→CDGは電車乗り継ぎの最速で60分強。ってことはゴールと同時(なんならゴール前)にメトロへダッシュ出来なければならない。
 (4). 但し、シャンゼリゼへの往路では、券売機やらメトロ駅の複雑構造やらで迷いまくったせいで2時間以上かかっていたりする。特にRER-B線はちょうど当日工事が行われており、普段なら直通出来るらしいパリ北駅でとても分かり辛い乗り継ぎを強いられる。さらに急行運転が全て休止という二重苦。
 (5).メトロの駅入り口はレース時間が迫る毎に閉鎖個所が増えている。一度場所を確定しかけたが、トイレ行くついでにもう一度入り口を確認したらスッと封鎖されているという事態となり、移動を余儀なくされる。
 (6). 最終的に開いていたコンコルド駅の入り口は多分一つだけ。
・というわけで最終的に観戦場所はほぼ強制確定。ゴールまで700m辺りの地点か。
 それでも最後に残った駅入り口がいつ閉鎖されないかビクビクしながらの観戦となる。
・まあ最悪CDGに取りのこされても仕方ないな。直行便仕入れて帰ろう。にじゅうまんえんくらいするけど。
・既に最前列柵際は空いておらず、2列目での観戦。がいじんさんたちはせがたかいのでまえがみえないです・・・。
・その最前の人たちは、熱狂的なTeam Skyファンの方々。特にウィギンスファンと思しきおっちゃん(スカイのイギリスチャンピオンジャージ姿)のテンションは、アルコールの力も手伝ってずーっと最高潮である。
・GreenEDGEのジャージを着ている私としましては、微妙に肩身が狭いです。ちなみに成田空港から着てました。あやしいひとだ。
・さらにいうと、背中のリュックサックの中にはスカイジャージも入ってました。着替えてくれば良かった・・・。
・14時もちょいと過ぎた頃、ようやくツール恒例、レース前の露払いたるキャラバン隊がやってきます。スポンサー様の宣伝部隊行列ですな。
 レースはテレビでも見れますが(というかテレビの方がちゃんと見れますが)、キャラバン隊は現地でないと見れないので、ある種メイン・イベントです。
・フランス人も大好きなねずみさま。

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・パリ造幣局によるユーロ啓蒙。いろいろ大変な時期ですから。

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・おかしのくるま。

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・ロードレースファンには「闇金」で通じるコフィディス。

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・フレンチギャンブラー御用達PMU。ギャロップver.と繋駕速歩ver.

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・近くで見るとすごい布っぽいよ

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・タイヤonタイヤ。

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・文具屋さんかな?

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・山岳賞でおなじみのカルフールはもちろん高山をイメージ。 

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・洗濯洗剤も走る。

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・鳥。 

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・わりとこわい。 

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・洗練されたデザインのヴィッテルカー。

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・噴霧器で沿道の観客をいやしてくれます。

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・こんな愉快な行列が1時間半近く続くというフランス人の本気。これらのキャラバン隊もツール・ド・フランス2012の全行程3,497km+αを
 北から南まで海沿いから2000m越えの山岳まで乗り越えてシャンゼリゼに辿り着いたということでありまして、
 車上の人たちもみんな沿道に向かって手を振ったり写真を撮ったりして楽しそうです。やっぱり祭りです。
 ちなみに今回1000枚くらい写真取ったのですが、そのうちキャラバン隊だけで800枚くらいを占めます。連写使ったとはいえ力の入れどころがおかしいよ!

・パレード中もキャラバン隊に向かって「WIGGO!」と叫んでは反応を楽しんでいたウィギンスファンのおっちゃんにTV局がインタビューに来る。どっちかっていうとインタビュアーの格好のほうにツッコミたい感じだがこれがフレンチ感覚か。

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・どっかの放送で、ウィギンス、ボアソンハーゲン、カヴェンディッシュファンが連続でインタビューを受けている映像の後ろにグリーンエッジジャージでTdF帽を被っている日本人が映っていたらきっと私です。
一緒になって「WIGGO!」とか叫んでるあたり、流れに飲まれやすいジャパニーズですね。
・そんなこんなでキャラバン隊通過30分後位経った16:23、ついにプロトンがシャンゼリゼ周回コースに入ってきました。
すでに予定よりだいぶ遅いですが、そんなことは心配していられません。観客のテンションは最高潮です。
・とりあえずマイヨジョーヌは確認できました。というかマイヨジョーヌくらいしかよくわかりません。

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・憲兵隊の方はもちろん冷静です。後ろに山岳賞ジャージのヴォクレールが写ってますね。

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・周りは思い思いの選手の名前などを叫びます。自分も「ユキヤー!」だの「アラシロー!」だの目一杯叫びましたとも。
お前が着てるそのジャージはいったい何なんだと言う目で見られつつも。(新城はユーロップカー所属です。)
・ちょっとでも声が届いたらいいなぁと思いつつも、新城の姿は2周目の最後方でゆったりしてたときにしか捉えられなかったのでした。
・レディオシャックの誰かが逃げたのは把握できたのですが、あれフォイクトさんだったんですね。叫べばよかった。

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・そんなこんなで7分~8分で1周のペースでレースは進み、目の前を通りかかるたびに大歓声です。レース展開とかこれっぽっちも把握できていませんが、まさしく夢のような時間。
・とはいえ、現実としては帰りの時間との勝負が残っており、4周まわったところで一度メトロの入り口を確認。よしっ空いてる!(この認識が間違いだったとは・・・)
・5周目、6周目とメトロ入り口目の前で観戦。さらに見辛い位置でしたが、あとで写真を見てみるとオベリスクとエッフェル塔が一緒に写っていて
そこそこいい画でした。手前の57番はポイント賞ジャージのサガンですな。

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・6周目終わりでもう一度メトロ入り口を確認。・・・あれ?ようすがおかしい。
・よく見たら、出場は問題ないようですが入場を規制しています。うん、ヤバい。フランス置き去りが一気に現実味を帯びてきた瞬間です。
・とりあえずちょっと入り口に入ってみようとする→警備の人「ノン」→俺、ipodアプリの路線図で近そうな隣の駅を指で示す
→警備の人一本の道を指差して「ストレートエンド。ターンレフト。」
・というわけで、その示された駅まで歩く+そっから電車移動ということを考えればここで「La fin」。時刻は17:05。
・さて、コンコルド駅の隣、マドレーヌ駅まで歩き、14号線でシャトレ、RER B線に乗り換えパリ北、さらに乗り継いでシャルル・ド・ゴール空港へ到着したのが18:30。やっぱギリギリだ・・・。
・そして出発ロビーで見た登場予定の北京行き便の表示の横には赤々と「1時間半ディレイ」の文字。おいこら。
・「レース終わりまで見れたし、なんなら表彰式後の選手パレードまで見れたじゃん・・・」と若干凹みつつも無事に帰れそうなことに安堵。まあ家に帰るまでがなんちゃらですしね。

■おわり

というわけでフランス滞在時間は約15時間。レースそのものの観戦時間は40分。フライト時間は30何時間とかいう目茶苦茶な旅でしたが全てが最高でした。
次行くときは火曜日も休めるようにして、パリで一泊くらいしたいですねwww基本的な行動の仕方は今回でわかったので。

さて、次はどこ行こうかなぁ。

写真とか
http://photozou.jp/photo/list/2721250/6909854

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