5.空の歌ほか6首

2018年8月、欠詠を挟んで5回目の投稿から6首。

・デイルームのすすき画像を自賛する父のピントは右の団子に
・残量が赤のひとにも余力あって眠る幼子撮り大笑い

以下は、自由な読み方でどうぞ。

・最短の夜を越した陽は薄雲をしらっとまとい秋へ退く

・浅はかなこの手逃げ出しつぎの夜はどの星にゆく銀のバルーン

・天が知る十五年など瞬目の刹那であろう火星近づき

・似ていると思う人ほど近づけず葉月の朝の深きつみ雲

〈塔 第65巻第11号(2018,11) 若葉集より 若月カコ〉ありがとうございました。

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