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山形95号について

山形95号の栽培品種を今年も作付けしております。
今年の夏も終わりに近づく中、無事に稲穂を出してくれました。現在登熟が進んでいます。

なぜか試験番号のまま流通しているのには訳がありまして、2015年に市場デビューを果たしているのですが、同年にデビューしているこちらも当時山形の新品種つや姫との関わりが関係しています。実は山形の新品種をつくるにあたっていくつもの育種を行い、選考を続けた結果、最終選考に残った2つの品種がありましてひとつはコシヒカリ系統の品種、山形70号と東北164号の交配によって誕生した山形97号ともうひとつはコシヒカリ系統の山形59号とひとめぼれ系統の奥羽366号の人口交配によって98年に山形水田農業試験場で誕生した山形95号です。
この2つの品種が最終選考にかけられ選ばれた山形97号が公募を募ってつや姫と名付けられ市場デビューしました。一方、山形95号も同時期にそのままの名称で市場に流通していくことになりました。現在は栽培している農家さんやその農家さんがいる地域や自治体で自由にブランド名を授けて山形95号を販売しています。選考落ちした95号ですが、そのお米の特徴は冷めても粘りの強いつや姫とは異なり、粘りと歯応えのバランスがよく、噛むほど甘みが出て香りも強いといった特徴があります。
粒も大きいため、おにぎりにして食べると美味しい品種です。
今年も摩耶山の麓で田植えされた山形95号が順調に育っています。稲刈りは来月に行う予定です。

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