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デライト・ベンチャーズでお世話になります!

こんにちは。マーケター加古静香です。
先日は、メルペイ退職エントリにお目通しいただいた方、ありがとうございました。
数日で1万を超えるビュー数があり、noteというプラットフォームの威力にビックリしました。(徳力さん(noteプロデューサー)、ご紹介くださってありがとうございます。)

さて、今日は6月からの新しいチャレンジについて。
表題の通り、デライト・ベンチャーズにお世話になります!

デライト・ベンチャーズとは、DeNAの南場さんと渡辺大さんがパートナーで、DeNAから預かった100億円を、まだ小さなスタートアップに投資するファンドを運用しているベンチャーキャピタルです。

▲デライト・ベンチャーズ公式サイト

メンバーはDeNA出身の方が多く、投資先もDeNA卒業生の会社が多いですが、そうでない方もいらっしゃるし、もちろんウェルカムです。具体的に事業は2つあって、いわゆるベンチャーキャピタル、すなわち成長を期待できるスタートアップを見つけて出資する「純投資」と、起業家の方と社内で新規事業を創って、スピンアウトしていただき、その会社に投資する「ベンチャービルダー」とがあります。私は主に後者の方を担当します。

この記事では、私がなぜこの会社にチャレンジすることに決めたのか、具体的に何をやろうと考えているのか、をご紹介しようと思います。

デライト・ベンチャーズってどんな会社?

きっかけはexDeNAマーケのオンライン飲み会

1月に、DeNAOBの松村くん(現・株式会社Timers執行役員)から「今度、南場さんとDeNAのマーケOBでオンライン飲み会やります」とメッセージがありました。
実は私、DeNA在籍時に南場さんとゆっくりお話ししたことってなかったんですね。懐かしいマーケメンバーとの飲み、しかも南場さんもいるとのことで、「ぜひ!」とふたつ返事で参加を決めました。

当日は、和やかに旧交を温めた感じでしたが、その会の主旨としては「起業するときはデライト・ベンチャーズに声かけてね。DeNA出戻りも歓迎だよ」という南場さんのメッセージでした。

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▲オンライン飲み会はこんな感じ。このメンバーも経営者や役員多いんです

その少し後に、こちらの求人をべっぴー(DeNA/デライト・ベンチャーズ卒業生、現mish株式会社CEO別府さん)がSNSでシェアしていて、さらに坂東さん(デライト・ベンチャーズ ベンチャービルダー事業責任者)がFacebookのDeNA OBOGグループで募集の投稿をしていたのを発見し、飲み会の南場さんのメッセージも相まって、これだ!となりました。

▲最初に目にした求人。南場さんが楽しそう

DeNAは“大人の青春”みたいな場所

そもそも私にとってDeNAは、“大人になってからの青春”みたいな場所で、会社が大好きで、DeNA社員・出身者も大好きでした。2010年〜2017年まで約7年間DeNAに在籍しましたが、当時は第一子を出産しつつも、目まぐるしく様々な事業・役割に携わらせていただき、本当に楽しかった。

▲DeNAで産後も元気に楽しく働く様子を紹介していただいた記事。2013年

その後さらなるチャレンジを求めてDeNAを卒業したわけですが、やっぱりDeNAが好きという気持ちはずっと温めていた恋心みたいなものでした。
また、ちょうど1月からclubhouseが盛り上がり、現・元DeNA社員とよく会話したり、聞いたりしていたのもありました。

DeNAって一体どんな会社なの、という問いに答えるなら、広くインターネット領域で事業を展開し、熱量と能力の高さにあふれた人が集う会社です。なんというか、健やかでイキのいい若者が、楽しそうに熱心に仕事をしているんですよね。EC、ゲーム、ソーシャル、トラベル、ヘルスケア、キュレーション、オートモーティブ、などなど様々な領域で新規事業に挑戦してきた会社です。
その熱量の渦の中心に南場さんがいて、現役が活躍しているのはもちろん、卒業生の起業家も多く、また他社で活躍している方も多く、手前味噌ですが本当に人材の宝庫だと感じています。

南場さん、渡辺大さん、坂東さん

そのDeNAが、スタートアップに投資をし、起業家を次々輩出していく、その真ん中で人材を募集しているなら、DeNAを愛していて、新規事業立ち上げやマーケティングを担ってきた自分が!と図々しくも思いました。
メルカリ・DeNAの同僚が次々と起業しているのを見て、起業がとても身近に感じられていたこともあります。
スタートアップにマーケターとしてジョインする選択肢も検討しましたが、多数のスタートアップを立ち上げる、ベンチャービルダー事業という新しい取り組みに、より強く魅力を感じました。
結果、坂東さん、大さん、南場さんとそれぞれ面接でお話をさせていただき、晴れて入社となったのでした。

面接では初めて南場さんと1対1でお話しさせていただいて、実はすごくイメージが変わりました。これまでは、熱量が高くて、めちゃくちゃ頭が良くて、キレもので、ちょっとバカなことを言ったらバッサリ切られるんではないか、という勝手なイメージがあったんですが、実際にお話ししてみると、全然バッサリなんてことはないし(言い方が正しいかわからないですが)ものすごく温かいし、感情が豊かで人としてすごくチャーミングなんです。
仕事と家庭の両立について聞いてくださったり、陸上や京大の話で盛り上がったり、とたわいない会話の中で、すっかり好きになっちゃって南場さんのところで頑張ろう、と思いました。

大さんとは初対面でしたが、京大生で体育会系、という事前情報から、きっと仲良くなれそうだと思い、お話しすると予想通りさっぱりしててスケールが大きくてストレートな方で、あっという間に好きになりました。

▲デライト・ベンチャーズがなぜどういう目的で設立されたのか、南場さんと大さんの思想が理解できます

ベンチャービルダー事業責任者の坂東さんは、以前から存じてましたが、我慢強くて優しくて、でも冷静で組織に欠かせない安定感のあるリーダーです。クールな見た目の裏に、この事業に対する熱い思いを持って、最前線でこの事業を率いていらっしゃいます。

▲坂東さんによる、ベンチャー・ビルダー事業の紹介記事

デライト・ベンチャーズ単体としてはまだ数人の本当に小さい会社ですが(+DeNAからの出向メンバーが多数います)、事業の魅力、人の魅力、そしてタイミングから、どうしてもここに行きたい!とジョインさせていただくことになりました。

デライト・ベンチャーズでチャレンジしたいこと

社会の課題を解決し、世の中を良くしたい

愛するDeNA、南場さんのもとで、私がチャレンジしたいことは、優れた起業家の方たちが、今よりもっと社会を良くする事業を創る、そのお手伝いをすることです。

いち個人として実感する課題と、スタートアップの存在意義

何かと便利な日本ですが、それでも社会にはまだまだたくさんの課題があります。私自身、2人の子を持つ母親として日常で暮らしていくなかでも、たくさんの小さな困りごとや悩みにぶつかります。

たとえば保育園、毎日オムツ10枚に名前を書いて持参します。小さい紙に連絡帳を書いて毎日先生に手渡します。どちらも面倒だなぁと思ってたら、第1子から第2子の7年の間に、民営の認可保育園に入ったこともあり、オムツはサブスクサービスに、連絡帳は連絡帳アプリに進化していて、感動しました。

夜間・休日に子供が熱を出したとき、第1子のときは、辛い子供を抱えて夜間・休日病院を探してタクシーで向かったものでしたが、今年の正月に子供が熱を出したときには、夜間の往診サービスができていて、簡単に予約ができて、とても助かりました。

投資信託、10年前はリバランスが面倒くさいなぁ忘れちゃうなぁと思っていたけれど、ウェルスナビの手数料1%の明朗会計、何もせずにほったらかしできて資産が増えていく感じは投信初心者のエントリーモデルとして素晴らしいです。

お薬手帳、毎回持っていくの忘れて面倒臭いなぁと思ってましたが、薬局で渡される紙に印刷されたQRコードを、アプリで読み込むと薬局の名前から、病院の名前、薬の名前まで入力されるようになってて、それもびっくり。

これらは、いずれもスタートアップが生まれ、解決してきている問題です。

まだまだ解決されていない多数の課題

一方で、まだ解決されないままの課題もたくさんあります。
たとえば、緊急事態宣言下での休校期間、子供の勉強方法は非常にアナログで(プリントと時間割が郵送されてきた)、親の負担も大きく(全然やらないので、毎日一緒にやってました)、PTAの尽力で朝の会の開催にZOOMを活用したりもしたものの、まだまだ課題がありました。今後も学級閉鎖が頻発する可能性がある中で、オンラインでももっとスムーズに先生と子どもたちとが授業を行えたらいいのに。

たとえば、婚活。日本の生涯未婚率は年々上がり、結婚したい未婚の男女はたくさんいるのに、よい相手に出会えない。なぜなんでしょう。これってもっとAIやITサービスが解決できることでは?

たとえば、ネットスーパー。送料を取るくせに全然思った時間に配達してくれない。1週間後とか遅すぎるよ!生協もいいけど今日明日欲しい物もあるんだけど。

たとえば、昨年増加した女性・子供の自殺。2020年の女性の自殺は前年比885人増の6976人、子供(小中高生)の自殺は過去最多の499人、本当に胸が潰れそうな気持ちになります。どうして女子供が死ななきゃいけないのでしょう。背景には個別様々な事情があるのでしょうが、最期の一歩を踏みとどまれるために支えてくれるサービスって作れないだろうか。

たとえば、心のケア。私、妊娠中ひどい悪阻にあやうく鬱になりそうでしたが、産科は不親切で対応してくれず、他に気軽に相談できて話を聞いてくれるカウンセリングサービスはなかなか見つけられませんでした。(良さそうなところは予約が取れなかったし、どこがいいかの判断も難しい)心が辛いときに、支えてくれるサービスがもっとあってもいいのでは。

こんなふうに社会にはまだまだ解決すべき課題が無数にあります。
デライト・ベンチャーズで、私は優秀な起業家の方々が課題を解決するのを支援していきたいと思っています。

人を幸せにする課題解決に、富は集まる

一方で、私は、マーケターであり、これからは投資家的な役割を担ってもいきます。これまで、事業の成長を目指してお客様1人ひとりと向き合う中で、人は誰もが幸せを求めて行動するし、そのためにお金や時間を使うのだということを、ひしひしと感じてきました。ですから、企業の側は利益を求めて事業を行いますが、その利益とは、どれだけの人の幸せに貢献したのか、というその量が反映された結果だと考えています。(もちろんお金になりやすい事業とそうでない事業というのも一定ありはしますが)

多くの人が感じている課題を解像度高く理解し、それを画期的に解決する方法を提供できれば、それは社会の進歩につながり、人々にとってなくてはならない存在となり、結果、富も集まってくるのだと。

世の中の課題を解決して、社会を一歩前へ進める優れた起業家の方々の成功を、これから全力で支援していきたいと思います。

具体的にこんなことをやります!

思いはここまでお伝えしたとおりですが、具体的に何するの、というのをご紹介しておきます。

1、働くママなど、得意な領域から事業のアイデアを検討します

ベンチャービルダー事業では、課題が大きく多くの人に求められ、利用されるであろう事業アイデア作りも担っています(起業家の持ち込みアイデアももちろんあります)。私個人としては、理解が深い母親・主婦・働くママ層について、先程挙げたような不満・課題を見つけ、それを解決する事業アイデアを提案していきます。

特に“働くママ”については、日本では共働き世帯はどんどん増えている(共働き世帯数が専業主婦世帯数の2倍以上)一方で、男性が家事に費やす時間は先進国最低レベルであり、働く女性に対する支援はまだまだ十分ではなく課題は多く、ビジネスチャンスも多いはずです。

共働き世帯数

▲平成29年、共働き世帯数は、専業主婦世帯数の2倍以上 :出典

男女別生活時間

▲日本では男性の有償労働(≒仕事)時間が圧倒的に長く、無償労働(≒家事・育児)の時間が圧倒的に短い。無償労働時間の男女比は5.5倍:出典

また、日本の起業家・投資家コミュニティにはまだまだ子持ちの女性は少ないですから、子持ちママとしての視点を活用できればとも考えています。

ちなみに、これは一旦直近の私の個人としての目標であり、デライト・ベンチャーズとしては、特にカテゴリを絞らず幅広く投資を行っているので、幅広く起業アイデアはお寄せください!

2、起業家にとって価値のあるスタートアップスタジオの仕組み作り

ベンチャービルダー事業では、“スタートアップスタジオ”という構想で、アメリカのメジャー映画スタジオのように、多数の優れたスタートアップを同時並行で、単独で起業するよりも効率的に立ち上げていきたいと考えています。
宮崎駿のような1人の天才だけが名作を生み出せるスタジオジブリではなく(ジブリは大好きですが)、ヒット作を組織で継続的に生み出せるピクサーのようなイメージで、再現性のある起業のノウハウが集まる場所にできたらいいなと。

▲ベンチャービルダー事業の構想のもとになった書籍『STARTUP STUDIO』

日本において、起業とは、リスクが高く成功確率が低く、一か八かの博打のようなイメージもあると思います。ですが、バットをたくさん振ることで、上手なバッティングスキルが身につくように、起業のチャレンジを集合的に繰り返すことで、成功確率を上げていけたら、起業のハードルも少しずつ下がっていくのではないかと。

言うは易し行うは難しですが、起業家にとって起業がよりスムーズになって成功確率を上げていけるような場作りに、私も貢献していきたいと思っています。

3、スタートアップにおけるマーケティング手法の確立

事業会社からVCへの転職で、マーケターとしては関わり方のポジションを変えたマーケティングの活用にチャレンジしてみたいと思っていました。特に、既に出来上がった事業を宣伝していくという役割ではなく、価値のある事業を生み出すために、最近だと界隈でよく言われる「 PMF(プロダクト・マーケット・フィット=プロダクトがお客様・市場ときちんとフィットし、ニーズがあることが確認できている状態)」を導くお手伝いをできればと考えています。リサーチャーとして、顧客に向き合ってきた経験を活かし、事業の目となり耳となり、お客様との対話をリードしていければと思っています。

また、その後のグロース段階では、まずはコアターゲットのお客様に、きちんとプロダクトを知っていただき、購入いただくためのコミュニケーションも担っていきたいと思います。スタートアップの初期に活用できる、小規模な予算でレバレッジを効かせられるようなマーケティング手法も確立していきたいと考えています。また、ゆくゆくはスピンアウト後の投資先のマーケティング支援もできればなと。

とはいえ、VC業界では右も左もわからない新人ですので、これから勉強していきたいと思っております。よろしくお願いいたします!

また、マーケティングに関わるお仕事の友人・知人の皆様、よろしければ今後、スタートアップでのマーケティング手法や考え方について、積極的に情報交換させていただけると嬉しいです!

起業家候補、ベンチャービルダー支援者、ベンチャーキャピタリスト、募集中です!

ベンチャービルダー事業では「起業したいと思っている方を見つけてお誘いする」のはもちろん、今はそんな気持ちははなくても「この人にはぜひ起業して欲しい」という実力ある事業家にお声がけして、積極的に起業を支援していきたいとも考えています。

デライト・ベンチャーズでの起業なら、立上げ時はデライト・ベンチャーズに所属して給与を得つつ、 DeNAのエンジニアやデザイナーとともにプロダクトを作り、そしてデライト・ベンチャーズ以外のVCからも出資いただけるレベルの事業になれば卒業、とスムーズに起業を開始することができます。
また、起業のアイデア作りから、リサーチ、事業開発まで、新規事業を多数生み出してきた DeNAならではのノウハウもあります。

DeNAはこれまでも既に多くの起業家を輩出する会社でしたが、デライト・ベンチャーズが設立されたことで DeNAの正規のキャリアパスの1つとして、デライト・ベンチャーズを経て起業する道ができました(参考)。DeNA内外限らず、起業を目指す方、また能力が有り余っている方には、ぜひデライト・ベンチャーズを活用して、起業してもらえるといいなと。

デライト・ベンチャーズでは、「これはいけそう」と考えた起業のアイデアの種を常時複数用意しており、起業家の方を募っております。
また、起業家を支援する人材も募集中です。

ご興味をお持ちいただいた方は、ぜひお気軽にお声がけいただければ嬉しいです!

▲デライトベンチャーズ採用ページ

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