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桜散る父の記憶の失す如く

もうGWも終わったというのに
そういえばこんな句も作ってたな・・と
今頃こっそりと。
マジで凡句やなぁ~と思い出して書いてます。

父は晩年認知症を患っていたので
日々記憶が薄れていく様子を
間近で見ていたのですが
今までの記憶というものが
ほんとうにハラハラと散っていくような
そんな感覚で見守っていました。
特に時間や曜日の感覚はバッサリと失せてしまい
夕方、作ったカレーを家に届けると
「おお!カレーか!うれしいな!
で、今は5時か?朝の5時か?」なんてことを
しょっちゅう言っておりました。
いや誰が朝の5時から高齢者に
カレー食べろって持っていきますかいな。
まぁうちの父は元々
冗談ばっかり言うふざけたところのある
そんな人だったので(誰かに似てるなw)
認知症なのか性格なのか
ようわからんところもあったりしました。
私も気をつけなければ。 え?(笑)

桜の季節は短いけれど
人の人生もあっという間なのでしょうね。
そうだとすると私は今いったい
どのくらい花弁が残ってるのかしら。。
出来るだけ強風や嵐に吹かれないよう
大事に大事に生きていかなければ!

桜蕊が降っても葉桜になっても
幹の部分ではいつも愉快な父でした。

(おうちde俳句 並選)





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