見出し画像

対シーバス戦 5回目 堂尻川河口、木谷公園、浅野川河口、大浜地区ふれあい広場、大野港 前編


季節: 7月
時間帯: 朝マズメ~夕マズメ
天気: 晴れ
気温: 寒い ★★★ 暑い
風: 弱い ★☆☆ 強い
濁り:
堂尻川河口: 澄んでる ★☆☆ 濁ってる
木谷公園: 澄んでる ★★★ 濁ってる
浅野川河口: 澄んでる ★★☆ 濁ってる
大浜地区ふれあい広場: 澄んでる ★★☆ 濁ってる
大野港: 澄んでる ★☆☆ 濁ってる

キャスティング回数: 各20回くらい
アタリ回数: 4回
釣果: 0匹
釣果0の連続回数: 1回
シーバスが釣れる確率: 1/5 → 20%

釣り方:

  • 消波ブロックギリギリを、サイレントアサシンで引いてくる

  • 跳ねてるコイに向かって、ほぼ全種類のルアーを投げる

  • シャローな川に、サイレントアサシンで橋脚ドリフト

特記したい出来事:

  • 朝マズメの雰囲気を、初めて体験できた

  • 初めてシーバスがチェイスしてきたのが見えた

  • 朝から夜まで、初めて5ヶ所をランガンした

  • 初めて淡水でブラックバスを狙った

  • 初めてバイブレーション早巻きでアタリがあった

  • バイブレーションを投げたまま放置してはいけない

  • 干潮のシャローさを舐めてて、サイレントアサシンをロストした


前回の釣れた時刻と場所

前回の4回目で、初めてシーバスが釣れたけど
まだやったことのない釣り方が残ってるので、それを試しまくった5回目

1日中釣りをしたのも初めて

ランガンマップを作るために、大量の写真が必要なのだけど
だいぶ貯まった

シーバス以外の釣りもした

むちゃくちゃ暑い日で、買った三ツ矢サイダーが
すぐホットサイダーになり

ホットサイダー化した後だと
ゴクゴクできないことを知った
(気泡が膨張して、めっちゃむせる)


堂尻川河口

堂尻川という名前は、水面を見ても分からないし
Googleマップにも載ってないので、調べて初めて知った

美川ICの裏にある河口のことで

釣り人はけっこういるから、呼び名がないと困るはずだけど
たぶんアプリコットパーク裏で通じるかも……?

ここは、防波堤に着くまでがけっこう大変で
Googleマップやカーナビを頼りに遠くから来る人は

アプリコットパークの駐車場に着いた後
釣り場までに2回くらい迷子になって

墓場に迷い込んだりで
1時間くらいロスすると思う

手がかりは、茂みに入ってく地元の人の後ろ姿

ドラクエみたいに追いかけてくと、水辺に出る

ここが入口。広い道はすべて途中で行き止まり

下見した時は満潮だったので
河口の橋脚が魅力的に見えてたのだけど

満潮の頼もしい水深

実際は、干潮でないフツーの時ですら
橋脚は砂浜のちょうど海岸線になってた

浅すぎて生命感のなさを透視できる

砂が見えるほどシャローなので
魚がまったくいないことが目視できてしまい

投げないあきらめがつく
という点ではタイパが良いのだけど

ランガンの1ヶ所を投げずに失うワケなので
満潮でない限り、橋脚ランガンの対象にはならない


朝マズメは夕マズメよりも、さらに釣れると聞く

不審者や落下が怖いので
夜釣りは苦手なのだけど

夜釣りで1番イヤなのは
キリの良いあきらめチャンスがないってこと

ナワバリバトルのように、深夜3時くらいまで粘ってしまう

朝釣りなら、その危険がない

粘らないという意味でなく
粘っても、昼から釣ってるフツーの人に見える!


朝マズメは、景色が気持ちイイ

水面がキラキラしてて
仗助みたいに

新しいパンツをはいたばかりの正月元旦の朝のよーな
スゲーッ爽やかな気分になれる

初めて見る、異常に澄んだ透明度

消波ブロックの向こうのボトムも、水中のルアーの動きも
跡部王国なみにスケスケだぜ!!

私は、この朝まで
消波ブロックの魅力を知らなかった

ルアーを引いてくる時に
手前だけ速めに巻かないと引っかかる邪魔なもの
くらいの認識だった

強風は釣り不可能、かつ、命を刈り取る傾斜

消波ブロックはたいてい防波堤と平行に設置されてるけど
この堂尻川河口では、設置が少し特殊で

防波堤の先端と、右サイドの先端から5mぶんだけ設置されてて
防波堤の根元部分から
右サイドの消波ブロックの、沖側50cmくらいに投げれば
ブロックギリギリを5mくらい引いてこれる

晴れた朝の同じ位置。実物は写真より透明

前回釣れた縁起のイイ
レッドヘッドのサイレントアサシンを1投目に選ぶと
いきなりアタリがあった

1投目でアタリがあったのは初めてで
フッキングに失敗した

同じ場所をもう1回通すと
ブロックの下から、40cmくらいのシーバスがチェイスしてくるのが見えた

シーバスをサイトフィッシングするのも初めてで

ストップアンドゴーして
ルアーまで10cmで動きが止まってしまった後

ルアーを動かすべきか
忍耐勝負か
3秒迷って、動かしたら追ってこなかった

3回目も、同じ場所を通したら
もう見えなくなった


それ以降は、投げても気配がなくなった

いきなりのチャンスを逃したワケだけど
いっぱい勉強になった

姿が消えたのが
朝マズメが終わったからなのか、見切りなのかは分からないけど
後者だと決め付けてみる

1回食べたものを、2回目も追ってきたことから
1回バラしたくらいでは、シーバスはあきらめないと学んだ

2回追って、3回目は追わなかったことから
シーバスを騙せるのは2回までと学んだ

これが見切られた、という状態であり
今いる釣り場のストックすべてに見切られた状態を
スレたと表現するのだろう

シーバスにとっては、誰のルアーかは関係ないので
仮にいま私が去って、新しい釣り人が来たとしたら
スレたシーバスに挑戦することになる

その新しい釣り人の立場に、これまで私も
何回もなってたのだろう


スレたらルアーチェンジと、マニュアルには書かれてるけど
理想論だと思った

この時、透明な海を観察できたから分かったけど
消波ブロックにシーバスはその1匹しかおらず

その1匹は、もうレッドヘッドは食わないと決めて
ブロックに隠れっぱなしになったのでなく
別の場所に去って行った

だから、ここでルアーチェンジしても、すぐに釣れる確率は0%で
来る保証のない、新しいシーバスが来るのを待たないといけない

そして、もし透明な海でなかったら
その新しいシーバスを釣って、ルアーチェンジのおかげだと誤解し

検証方法がないので
訂正不可能なオカルトとして、情報共有されるだろう

シーバスを狙ってる釣り人のほとんどは
もっと汚い水で、水面下を想像して釣ってるだろうから

そんなオカルトが、めちゃくちゃあるのだと思う


透明度の高い砂浜の消波ブロックで
シーバスを目視できたことで

オカルトに対する迷いが消えたのは、収穫だった

あと、チェイスのスピードが予想の3倍くらい速くて

あ、そうか……
水族館ではこれくらい速く泳ぐ魚だっけ……

なんか釣りのときだけ、ゆっくり動く気がしてたけど
心配し過ぎの錯覚だったって気づけた

3mくらい離れてても
1秒で急接近して食いつくような魚に見えた

昼に狙うべき、リアクションを狙った釣りって
これを狙うのかーって、点と点が繋がった感じ

なら、止まったサイレントアサシンを見せずに
もっと動かし続ければ良かったのかもしれない


木谷公園

大野川のこと

最初に地名を付けた人はミスったんじゃ……って思うほど
大野川の名前が、直感に反する

大野町は
からくり記念館の西、金石(かないわ)寄りのあたり

醤油ソフトクリームがある島と
大野町との間に、川のように見える海があるので
そこが大野川だって思う

けど、現実の大野川は
ずっと離れた金沢港の東端にある、内灘との間の川のこと

河北潟を干拓した偉人の名前が大野なのか?
って調べたら、銭屋レジェンド五兵衛なので無関係

そんなモヤモヤさせてくれる大野川だけど
シーバスの釣果でよく名前が出てくるから、無視できない


地図を見ただけだと
河口のあたりに、緑がたくさんあるので
ポイントに見えちゃうけど

五郎島は住民とサツマイモ畑が主人公の場所なので
農道を通らずに水際に行くには
すごい距離を歩く必要がある

五郎島公園からは、2つの橋を橋脚ドリフト可能だけど

駐車場が無くて
タクシーや自転車以外には、到着自体が不可能

大野川に沿って、いろんな橋をランガンできるのは
内灘に住んでる人の特権だと思う


そんな中でも
釣り人は、いろんな方法を使って大野川で釣ってるみたい

その1つが、木谷公園を活用すること

4台ぶんくらいの駐車場あり

下見のときも今回も、何人も釣り人がいた

この釣り場は横幅があるけど
公園左端の茂み以外は、地形の変化がなく
そこはすでに陣取られており

ラブホテルを見ながら釣るのドキドキする

公園右端の橋脚は
私の飛距離では狙えないので

遠い & 影ができない & オーバーヘッドメタな形

広い川幅に向かって
投げ続けることしかできない

流芯まで届く飛距離がない人にとっては
シーバスの釣れる確率の低そうな釣り場って印象

パチンコに似た
私の苦手な、楽しくない釣り方……


誰かが公園のトイレを使うと
トイレから一直線に伸びた座標にある
排水溝のフタが自動的に開いて

すごい音と一緒に、水が川にバシャーって流れてくのだけど
つまり、そういうことなんだと思う

そこから離れるか、排水溝をポイントと考えるか

「2人の囚人が鉄格子から外を眺めた。1人は泥を見た。1人は星を見た」

徐倫のように「星の光を見ていたい」と思ったので
排水溝の周りで釣ってた

富栄養化パターン

でも、アタリはまったく無かった

ちっさいベイトはいる

おっきなコイも見える

追われてるベイトはいない

追われてる最中のベイトでないと
シーバス狙いにとっては、大した材料ではないらしい


水上バイクが時々やってくる

防波堤のそばを船が通過する時にも、いつも思うけど
人工的な波が立ってる数秒間って
シーバス狙いでは有利なのか不利なのか……?

川の真ん中に、大きな黒い水鳥が何羽もいた

それが時々沈んで、1分くらいでまた姿が見える

鳥は上流で潜って下流で顔を出す
って習性を、初めて知った

その鳥がいる場所が、たぶん流芯で
岸から30mの地点

私はバイブレーションでも、20mしか飛ばなかった

横に来た高校生?は
40mくらいに落として引けてる

ここは40m飛ばせる男子専用公園って感じだった

手取川河口もそうだったけど、こーゆー
釣り場自体が、自分に不利な場所だったってパターンはツラみある

戦略的撤退は、ひっかけるヘタよりマシ

浅野川河口

金沢で有名な犀川と浅野川

犀川は海に流れてくけど
浅野川の河口を知ってる金沢人は、ほぼいないと思う

浅野川は、海にでなく
大野川に合流してるので、淡水と淡水の河口になる

河口から内灘が見える

たぶん大野川の金沢港側は海水で
河北潟に近づくほど淡水になり

特に、こうやって淡水の川と合流するたびに
海水が薄まってると考えられる

ほぼ淡水であるはずの河北潟でも
シーバスの釣果情報がある


河北潟はブラックバスでも有名で

金沢港に近づくほど、シーバス > ブラックバスで
河北潟に近づくほど、シーバス < ブラックバスで

ちょうど間の浅野川河口くらいが
どっちも狙える、美味しいポイントだと思ってた

河北潟での釣果の写真って
葦の茂みくらいしか場所の手がかりがなく

進入禁止なことを隠したいとか
釣れる場所を秘密にしたいとか

座標を公開しない歴史的な理由があるのだろうけど

夜の茂みで魚を持ち上げてる写真とか
めちゃめちゃ怖くて、男の世界って感じ


この浅野川河口も、たぶんそんな写真の1つかもしれない

土手から水辺に降りられそうな場所だけ
何回も葦を踏んで道を作った跡があり

ゼルダのウツシエ巡礼みたいに
ここだー!って思った

デス・ストランディングみたいに先人の道が頼り

犀川や手取川の河口は、常に濁ってるけど
浅野川は意外にも透明度が高くて

3mくらい先のコイが見える

ゆったり泳いでる

足元にもコイが、3秒に1匹くらい通り過ぎてく

こんなのが、どんどん通り過ぎる

ここには、巨大なコイしかいない!

ブラックバスは……!?


コイは北京で食べたけど、めっちゃ美味しかった

背割り?
でっかいお皿にまるごと載せて、おたまで油をジュウジュウ掛けるやつ

淡水の臭みなんて
中華の調味料という烈海王の前では、ぷよぷよ並みに全消しされるのだろう

ただ、私は烈海王の使い方を知らないし
食べられない魚を釣るのはイズムに反する……けど

兼六園の池ほどじゃないけど
手取フィッシュランドの釣り堀よりは、たくさんいそうだし

無料かつ、練りエサという鎖から解き放たれた
釣り堀の可能性を考えると、試してみたくなった

ただ、予定外のターゲットなので
コイの好むルアーが分からない


とりあえず
デイゲームはバイブレーションの早巻きで高速に探れ
というマニュアルを守ってみた

そしたら、1投目でいきなりアタリがあった

今日は1投目が、その釣り場で唯一のアタリになる法則でもある……?

これは偶然でなく、たぶんスレてない釣り場って
そうなりがちなんだろう

朝の海岸も、この河口も
たぶん私が、その日の最初の釣り人だった

つまり、都会での釣りの常識が当てはまらない、過疎地の釣りって
1投目だけは、水槽にエサを入れるのと同じくらい
無防備に食ってくる確率が、めっちゃ高い……!?

これがホントだとしたら
夕マズメより朝マズメがオススメな理由は
この1投目限定の権利獲得のため……?


合わせたのだけど、うまく乗らなかった

バーブレスな釣り堀でさえ乗るコイが
なぜトレブルフックx2で乗らない……!?

その後も、アタリはあったけど
すべて乗らなかった

吸い込む練りエサとルアーとでは、合わせ方が違うっぽい……?

釣れたら釣れたで処理が大変だと思ってたけど
釣れなかったら、やっぱり悔しい!

その雑念が敵なのか……?

ただ
バイブレーション早巻きで、初めてアタリがあったのは嬉しい

私はこれまで
バイブレーションという、無骨すぎるルアーも
ただ巻きという宣伝文句も、半信半疑だったので

それらをまとめて信じられるキッカケになった


あと、初めてボイルの音を聞けた

ボラがジャンプするのは、何十回も見てる

ボラか……と思ったら
シーバスの形がジャンプしてたことも、数回だけある

ザワザワ音がするという、ナブラを見たことはない

鳥山明は大好きだけど
海にできる鳥山を見たこともない

ボイルって、ジャンプ音とか、ベイトが湧いてるとかじゃなく
食べる瞬間のボゴッ!って音のことだったのね

コイが30秒に1回は
ボゴッ!バゴン!って、水面で口を開けまくってたので
たっぷり聞けた

これと同じ音が
夜の海でしてれば、超チャンスってことね


コイはたぶん20匹はいたけど
そのおかげで
魚が人から逃げるときの、逃げ方が分かった

めちゃ遠くには逃げない

ネコのように距離を取るだけで

私が上流に行けば下流に
下流に行けば上流に
20mくらい移動して

群れで再集結してる感じ?

目の前を左右に移動する魚体が
際限なく見えっぱなしでなく
10匹くらい通り過ぎたら、もう来ないので

同じ個体が左右に移動してるだけ
って気づけた

そして、明らかに人間の気配を察知して
移動を開始してる

水辺に近づけるからって
水ギリギリで釣るのは悪手みたい

逃げてる最中の個体や、逃げた直後の個体は
たぶん食べないだろうことは

ルアーをほぼ全種類投げて納得できた


橋の下に行くと
水深30cmくらいしかなくて、全部見える

サイドスローで、あの橋脚の距離はむりぽ

そして、そこにもでかいコイがいて
コイのサイトフィッシングが始まった

ただ、こんな釣りゲーム並みにやらせ臭い、恵まれた状況でも
現実はフローティングミノーを追ってこない

練りエサだったら釣れるのかも……?

ここにエサがあれば……って感じる釣りは
良くないタイプのルアー釣りだわ

魚の使う円の半径が分かった


最後までブラックバスの姿はなかった

大きなボラがいると、シーバスはいない
のジンクスのように

コイとブラックバスは排他の関係……?

ブラックバスの釣果をアップする人は多いけど
コイの釣果をアップする人は、ほぼ見たことない

外道だろうと、50cm以上あるのだし
釣れたらアップしてると思う

つまり、コイをいかに釣らないか?
のノウハウがある……?

ルアーは共通そうなのに
どうやってブラックバスだけを釣ってるんだろう……?

知ってたら教えてください


後編に続く


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?