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カラフルレーズンどっさりホットケーキのバター揚げ

AIに描いてもらったら、ひっくり返し方がすごい

『魔女の宅急便』で
キキがジジに、毎日毎日まーいにちホットケーキって
ぼやくシーンがあります

たぶん、あの世界にはホットケーキミックスがないので
毎日作るのは大変だろうけど

日本には手軽なホットケーキミックスがあるので
米と味噌汁が苦手な私は、高い頻度でホットケーキ

しかも、作り方の基本を守らない
カコ流ホットケーキ


分量を測ったりしない

毎朝、測るなんてしてられない

ぜんぶ目分量

カロリーは多いほど良い

脳に必要な、糖分と動物性脂肪を入れまくる

1番の特徴は
焼くというより揚げること

狭いフライパンにギューギューに詰めて
底と壁を使って、充満したバターで揚げる

CGC! CGC!

ホットケーキミックスは
いろんな銘柄を試したけど

結論は、どれも違いがない

CGCは弱いスーパーが集まって維持してるブランドらしいので
判官びいきで、これを選択

レーズンも
ちょうどCGCに超イイやつがあって
粒が大きい & 緑色のぶどうが高い割合で混じってる

緑色のレーズンは
美味しく感じる錯覚があるのか
満足度が高い

これをゴロゴロ大量に入れます

写真が暗いのは、深夜3:00に作ってるから

バターも、どの銘柄でも同じなんだけど

スプーンですくうタイプは
パカって開けて、オラオラオラ!って大量にすくうのがメンドイので

直方体のが
1切りするだけで便利

マーガリンとかでも
バターってウソをつけば

味でなく情報を食べる人には
たぶん違いはないと思う

ボウルに粉をドサッと入れる

ボウルで材料を混ぜてくワケだけど

  • 粉を入れた後で液体を入れるか……?

  • 液体を入れた後で粉を入れるか……?

なんか、後者が正しいらしい

そのほうがフワフワになったという
エビデンスもあるとか

けど、私は前者が好き

ホットケーキはフワフワがイイ
……といつから錯覚していた?

フワフワ、しっとり系はキライ!
ガリガリ系やテクスチャが好き!


BMIが低すぎるので
たまごは大事

烏骨鶏がどんどん卵を生むので
2個入れます

普通サイズの卵なら1個でじゅうぶんだけど
2倍、3倍の量を入れても

そのせいで膨らまないってことはないし
黄色くて美味かった

混ぜ始める前に、全部入れちゃう

白身も黄身もカラザも、全部入れちゃう

水はいっさい入れない

水分はぜんぶ牛乳

これも測らず、徐々に入れては混ぜるだけ

パンのレシピでもそうなんだけど
例えば食パンって、卵を入れない、牛乳も入れないことになってる

強力粉と水だけで作るもの、って書かれてるんだけど
そうしないと食パンは失敗する!

……と、いつから錯覚していた?

食パンだって
卵や牛乳を入れたほうが美味しいし

レシピに書かれてる量より、粉や液体を50gくらい増やしても
まったく問題なく膨らむので

厳密に測る時間がもったいない

レシピの世界は、コスト低めが標準になってるだけで
教本ではないので、自由にアレンジしたほうが楽しいし
炭酸水を入れたってイイ(ぺこぱ風)

中央から端に向かって、粉の陣地を侵略してく

料理用の菜箸(長いやつ)の
端っこを軽く持って

プラプラさせる感じで
オラーーーー!って高速に混ぜるのが好き

短く持って、グリグリ厳密に回しても
結果は同じなんだけど

スタート時点は、長く振り回したほうが
表面の粉部分が粉雪のように飛び散るおかげで
早く混ぜ終わる

混ぜてる途中でダマができても気にしない

牛乳パックから直接足す

時々止めてみて、まだ粉っぽいかな?
って感じたら、牛乳をチョロチョロ足す

これくらいでじゅうぶん

ボウルの壁に付いた粉を、最後の1粒まで消す的な
病的なこだわりは必要ない

牛乳を入れすぎて、水っぽくなったとしても
焼く前にネチャネチャするだけで、結果に大差はない

レーズンをゴロゴロ投入

粒が大きいほど、非日常感が出て喜んでもらえる

イチジクでも
ドライフルーツでも
チョップした人参でも

何でも足せばイイ

混ぜて沈める

残ってたダマがあったとしても、このあたりで消えちゃう

これで終わりでなく……

倍プッシュだ……!

なんぼあってもイイですからね

ここまでで5分くらい

焼きます

フライパンは小さめ

フライパンのサイズが、ホットケーキのサイズになります

バターを溶かして、底に充満させます

T-1000の最期みたい

完全に溶け終わる必要はなく
ちょっとくらい残ってても結果は同じ

ここでスライスしたニンニクを入れても美味しかった
(ニンニクは何に混ぜても美味しい)

べったりしてるので、円状に成形しながら注ぐ

ボウルからタネを注ぐワケだけど

やり方は複数あり

  • 火を止めて注ぐ派

  • 濡らした布巾を敷いて、そこにフライパンをジューって置いて注ぐ派

  • 火にかけたまま注ぐ派

私は、火にかけたまま注ぐ派

ほかのも試したけど、ぜんぜん差がなかったので
楽なら楽にこしたことない

弱火にはする

強火のままだと、注ぎ始めと注ぎ終わりの差で
もう固まり始めちゃう

固まり始めることは問題ない

固まった後、焦げ始めることが問題

焦るのがイヤなので、弱火にはする


ホットケーキの上面は
段差だらけの汚い感じで構わない

表面がツルツル光沢でなくても味は同じ

むしろ、クッキーとかだと
ボコボコした表面のほうが

ボコッと歯ごたえのあるパーツが取れて
喜ばれるのに

ホットケーキだけボコボコがダメなのは
りくつがおかしい


ボウルに1滴も残さないことにこだわると
完成が遅れるので

冨樫義博先生が、作画をある程度で見切るって
言ってたのを見習って

ある程度で見切る

シリコンベラを使うと便利だけど
洗い物が増えるし

シリコンベラに付いたぶんが気になって
結局ループするので

箸だけがシンプル

ボウルと箸の役目はここまで

洗う時に楽になるように
水につけておく

今はまだ洗い始めない

壁との隙間に、バターが充満して
ジュルジュル揚がってる音がする

バターの量(標高)が足りてなかったら
隙間から追加して、追いバターすると良い

フタは大きめ、火は弱め

ここからの火加減は、かなり大事

ここまでのレシピには
こだわっても誤差!って記述が多かったけど

ここでの弱火とフタは
省略すると、やばいホットケーキができあがる

具体的には

  • 薄っぺらくて硬いヤツとか

  • 下面だけ焦げたヤツとか

  • 上面だけベタつくヤツとか

  • 中身に、大理石に入ったナメクジの化石みたいな、灰色っぽい異物が残ったヤツとか

そーゆー、誤差で済まない失敗作ができる


フタが必須な理由はたぶん

蒸し焼きにしないと、下面以外に火を通すのが遅れて
いくら弱火でも、下面が焦げ始めるから?

1回でもフタを開けたらダメってほど厳密でもなくて
また閉じれば、すぐ加熱された空気が充満するから

チェックのために何回開けてもイイけど
透明なフタならベスト

フライパンに付属してる、ぴったりサイズのフタが良いのだろうけど
そんなの無かったので、パスタ鍋のフタを代用してる

そうやって下面が固まれば
ホットケーキミックスに含まれた重曹がCO2を発生させて

その行き場が上方向しかないし
上に向かって、徐々に膨らんでく

CO2を使い切ったのか、ある程度で膨らみは止まるのだけど

火が強すぎると
まだ行ける、ってポテンシャルを残したまま
下面が焦げ始めて、ひっくり返すしかなくなり

ひっくり返すと、上面も下面も固まって
それを広げるほどのパワーはCO2にはないので
膨らみは打ち切りになる

のんびり待つ時間

ひっくり返すタイミングは、以下の判定で判断する

大事なのは

  • 香り(焦げの匂い)

  • 表面の乾燥(非光沢さ)

  • 膨らんだ高さ

  • ホットケーキの端の色

ただ、焦げの匂いを感じたら
それ以外のすべてに優先するので
ひっくり返さないといけない

焼けた小麦粉のイイ香りが
焦げに変わるまでに
いかに膨らませるか、が大事で

それは大した難度じゃなく
最弱火にすれば、いくらでも後付けで調節できる
(焦げがストップし、膨らみだけを稼げる)

表面の非光沢さは、目印というだけで
ベタベタした光沢が残ってても、ぜんぜん問題ない

むしろ多少ゾルっぽいほうが
ひっくり返して、その面も焼く時に

液体を焼くワケだから
テカテカ光沢が出やすくなる

というか、両面とも光沢を狙う
フツーのホットケーキのレシピなら、それが正解

バリの観察が大事

今回のケースでは

端の光沢がなくなり、中央に光沢が残った辺りで
膨らみが止まり
端の色が茶色くなってきたので

焦げの匂いを感じる前に
ひっくり返しを決断しました

20分くらい?

いつもアレクサで測ってる

成功率100%のひっくり返し方がある

ひっくり返すのもコツがあり
フライ返しを差し込んで持ち上げた後

お好み焼きのように
このままフライ返しをフン!って回転させると

ベタベタの残った部分が
フライパンのヘリにぶつかって、悲しいパリパリを作ることになったり

回転後にフライパンに落とす時に
なにしろホットケーキとフライパンのサイズが、ほぼ同じなため

狙いが難しい、という問題があります


これには簡単な解決方法があり

上の写真の状態になった後
フライ返しはそのまま、フライパンをサッと抜き取って

フライパンを回転させてホットケーキにかぶせて

フライパン、ホットケーキ、フライ返しを
すべて一体化させたまま

全部を回転させて、再びコンロに置く、という方法

これなら失敗がない!

ひっくり返した直後

これが理想形……っ

揚がってやがる……

銀だこのような、カリッカリの表面

吸い込まれたバターのギラギラさ

このまま裏面も焼きます

生焼けだけはイヤだから
いちおうフタをしてる

これくらい焼けたら充分

膨らみ方が均等でないので
接地しない箇所があって、こんな見かけになる

この面は、焼けたかの判断のために見るだけであって
皿に置く時は、銀だこ面を上にするので

この面がキレイでなくても誤差

洗い物は、食べた後

さっきのボウルの水を
フライパンに注いで、ジューってやっとく

これで温度が下がってシンクに置けるので
効率が良い

後で洗う時も
フライパンはキッチンペーパーで拭くだけで終わり

ボウルも水洗いでキレイになるので
洗剤は登場しない

なので、手がカサカサになったことない

盛る

黄色い食べ物なので
補色である青紫な皿が映える

これはIKEAのもの

IKEAが金沢にできたら
1週間に2回は行くと思う

断面

CO2の広がった跡が
縦長の空洞になってると、成功の証

内部にも、いっさいベタ付きが残ってない

もしベタ……って食感があったとしても
1分くらい電子レンジすれば辻褄が合うので

試食で気づいて
食卓に出す前に修正すれば問題ない


両面ツルツル、中身しっとりの普通のホットケーキを
毎日毎日まーいにち焼いた結果、飽きてアレンジして
こんなホットケーキを作るようになった

個人的には、朝マックのホットケーキの
20倍くらい美味しいと感じる

このカコ流揚げホットケーキを
100人が食べて100人が美味しいと判定するかは分からない

いちおう、普通より美味しいと言ってもらえることが多い

特徴としては

  • 黄色が濃いので、美味しそうに見える

  • 卵の味が濃いので、ケーキを食べてるよう

  • レーズンが多いので、めっちゃ甘い

  • 飽きたら、レーズン地帯と生地地帯で、味変を繰り返せる

  • バターたっぷりなので塩みがあって、味を深く感じる

逆に

  • 黄色い車と白い車とで、後者を選ぶようなセンスの人

  • 高カロリーの暴力に、耐えきれない病気の人

などは、作ると後悔すると思う

保存可能

食べきれなかったら

1/8ずつラップに包んで、冷凍しとくと
お菓子になる

ホットケーキミックスは、だいたい1箱3袋入りで
残り1袋になったら心許ないので

お菓子用に作って消化して
常に3袋ある状態をキープしてる


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