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先生辞めます①

私は37歳2児の母。この3月で14年の教師人生に幕を下ろす。

私の両親は2人とも公務員。幼い頃から「公務員は安定していていいよ。」が口癖だった。

学生時代から外国への憧れが強く、留学や旅行を繰り返していた私。そんな私に両親は「安定した職に就きなさい。」と諭した。

もともと子どもが好きで、教えることに興味があった。また英語が得意だったので、教員免許を取得した。大学卒業後、講師として中学校での勤務開始。

28歳で採用試験に合格。途中育休で3年休み、去年の4月に復帰した。ただ、育休で現場から離れていたため復帰への不安が強く、1年頑張って無理なら辞めようと何となく考えていた。

復帰の際、家庭と仕事の両立をするために私がやったこと。

新しい学校へ転勤

出産前に働いていた学校は自宅から遠かったため、保育園の送迎のことを考え転勤することに決めた。新しい学校は自転車で20分ほど。雨の日は辛いが、満員電車に25分揺られ、駅から15分歩くことを考えると、とてもありがたかった。

新しい勤務地は、各学年2クラスの小規模校。各学年6クラスの前任校と比べると、こじんまりした感じが気に入った。

育児短時間勤務で週3日勤務

復帰するにあたって1番不安だったのが、勤務時間内で授業準備などを全て終わらせられるのかということ。今まで何人も「午前勤務×週5日」の育短をとっている先生を見てきたが、仕事が終わらないために勤務時間を過ぎても学校を出られず、結局保育園のお迎えギリギリにやっと帰る感じだった。生徒指導などが入ったら、「勤務時間終わったので帰ります!」とはそう簡単に言い出せるはずもない。それなのに給料は半分。それならば週3日勤務にして、休みは休み、勤務日は勤務日とメリハリをつけた働き方がしたかった。

週3日の育短は前例がなかったようで、教育委員会からも電話がかかってきた。「週3日勤務にするためにはそれ相応の理由が必要」「市民からなぜあの先生は勤務日なのに休んでいるのかと尋ねられた時に、しっかり説明する必要がある」と。

勤務日でない日には授業準備をしてメリハリある働き方がしたいこと。勤務日でない日の給料は発生しないので、何の説明もいらないのではないか。など、言えるだけのことを言い、無事に週3日勤務させてもらえることになった。

全ては自分の生活を守るため

育休から復帰する時は元の学校に戻る方が働きやすいし、週3日勤務も周りからしたら大迷惑だ。前例がなくても、2人の子どもとの生活を守るための選択。その選択が正しかったのかは分からない。週3日勤務は気持ち的にゆったりしていてよかったが、勤務日でない日の学校の様子がわからないし、給料も半分で生活はカツカツ。学年の先生にもたくさん配慮していただいた。

なぜ辞めることに決めたのか?

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