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あの人が生きていたら

何と言っただろう


大切な人が亡くなるたびに

大きな出来事があった。

かつてない大事件に遭遇するたびに

こんなときに、あの人がいたら、と思った。


2001年9月11日の、アメリカの同時多発テロ

https://www.asahi.com/articles/ASP8B4HG8P89UHBI009.html


東日本大震災に、福島原発事故のときも。

https://www.huffingtonpost.jp/entry/news_jp_604a9900c5b636ed33791f9a


長く生きるということは


亡くなった人の代わりに世の中を見届けることなのかもしれない


何だか、そう思うようになった。


秋の花 萩


特に、この新型コロナによるパンデミックを

3年前に急逝した同い年の友人に問うてみたい

こんな時代になっていることを知ったら

彼女は何と言っただろう。


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生きていくということは

大切な人を失ってもなお生きていくということは

その人がなし得なかったことを

代わりに自分が体現することなのかもしれない。


その最も端的なものが

時代を見つめるということなのだろう


それも複眼で、深く。

              2021.9.25

創作の芽に水をやり、光を注ぐ、花を咲かせ、実を育てるまでの日々は楽しいことばかりではありません。読者がたった1人であっても書き続ける強さを学びながら、たった一つの言葉に勇気づけられ、また前を向いて歩き出すのが私たち物書きびとです。