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歌舞伎にハマった2○歳女(笑)

2023年始まってもうすでに6月……。ということは1年の折り返し。
早い。
過去の日記を読んでいたら2023年は毎月1本、まとめ日記を出す!歌舞伎の観劇の感想を書くとか言っていたのに、ドラフトが溜まっていくばかりで記事公開にまで至っておらず。

2023年はもう半分すぎてますけど、年始に目標を立てました。
「今、この年だから出来ることとか体験できることに時間を使う」
「興味を持ったことにはすぐに挑戦」
ということで、新しい興味の一つとして目につけたのが歌舞伎。
9月歌舞伎座秀山祭が私の初歌舞伎になります。

ずっと行きたいよねと話していた友人と一緒に、第一部に行きました。席は初めてということで3等席を選択しましたが、思ったより値段が高くてびっくり。

宝塚・お笑い・若手俳優のイベント・声優のイベント・朗読劇等色々エンタメには接してきていますが、今まで触れてきたものの中で一番席からの舞台の見やすさとチケットの価格が合っていないなと思いました。

正直歌舞伎においての不満点は上にあげたチケットの値段くらいで、それ以外はどれも素晴らしくて初めての歌舞伎観劇から十日も経たずに再び歌舞伎座へ訪れています。
生まれて二十数年、生で目にした歌舞伎は衝撃的でした。

2023年のも目標の一つが「言語化」なので、おこがましいですが自分なりに歌舞伎へ感じる魅力について解説していこうと思います。

わかりやすい見せ場

歌舞伎には他の舞台では見ないような演出がいろいろあるのですが、中でも劇中役者の演技の見せ場やきっかけで鳴らす柝の存在がすごく好きです。

役者さんの演技力

初めて見た秀山祭で目に止まった役者さんは松浦の太鼓で大高源吾をやられていた中村梅玉丈。
若々しい役をやられていたということもあるのですが、私はこの方をしばらく50代とか60代の若めの役者さんと思っていました。
先述の通りチケットが高価なため3階席で見ることが多く、稀に舞台にいる役者さんの声が届かないこともあります。
秀山祭での梅玉さんは最初の登場から最後の方の「切腹する覚悟」と松浦公に告げるシーンまでどれも若々しく、かといてって飄々としすぎない。
こういう人が演技が上手いっていうんだろうなと初めて思った役者さんのひとりです。

情報があまりなくて逆に良い

秀山祭で歌舞伎の魅力に取り憑かれた私はそのまま10月の歌舞伎座公演のチケットを購入します。
ここで中村梅玉丈の演技を再び目にし、観劇後にウィキペディアで年齢を知り、人間国宝になられたことも知ります。

もうこの時点で梅玉丈凄い!この方のことをもっと知りたい!!となるわけです。
今まで好きになってきたエンタメ、誰かに興味が湧いたら本人のSNSを探す・HPを探す・YouTubeで検索して本人のインタビューを探すなどやってきましたが、梅玉丈はSNSどころかHPもあった形跡はあるのですが現在は閉鎖。
YouTubeにあるインタビューはもう何十年も前のもの?
今までなんでも調べて見つけてこれた情報がほとんど見つからないというのは逆に新鮮でした。
ネットサーフィンして見つけた記事は数年前に梅玉丈が養子を取ったというもの。
やっとここで養子である莟玉丈のインスタグラムを見つけます。
夏に高砂屋(これは梅玉丈が率いる一門の屋号です)で公演をやっていたこと等を知り、もっと前に知って行きたかった・・・と後悔します。
養子である莟玉丈もとても素敵な人でなんて上品な親子なんだと感激。
まず莟玉って名前がおしゃれ。

中村梅玉
中村莟玉
と二人の名前がこう並ぶとさらにおしゃれです。

莟玉丈は梅玉丈よりはメディアに露出しています。YouTubeにもインタビューがあるしラジオもやっている!

余談になりますが、ここで初めて歌舞伎役者さんの話し方ってドラマとか映画に出るような俳優さんや他の芸能の方とは違うなんとも言えない話し方をされるのだなと気づきます。
特に衝撃を受けたのは中村米吉丈。

家や芸の継承というエモさ・・・

歌舞伎は演技がどうこうだけでない、役者自身の「人となり」がわかるとさらに面白くなってくるのかなと思います。
(色々な役者さんのインタビューを観ても役者さん自身がこれについては言っていたりします)
今のように歌舞伎のことを知りはじめる前までは、歌舞伎の家じゃないと歌舞伎役者になれないんだろうと思っていましたがそうでないことも知りました。
親と子だけでないこの師弟関係がすごく自分にとっては新鮮で、素敵だなと思います。


以上がにわかが考える歌舞伎の魅力です。
今までハマってきたコンテンツは情報にありふれてて、この多すぎる情報が時には嬉しくもあり苦しくもあり。
時にはこの情報についていけずに追うのをやめたこともあるので、歌舞伎の情報量はすごく自分にとっては快適で好きです。

本当に今の所のデメリット(というのか)はお金がかかるくらいしかない。
一生をかけてハマることの出来そうな趣味が見つかりました。


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