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1か月振りの学級担任!楽しかった!~その1

以前の記事で「学級担任を外れた!」という記事を書きました。

5月の中旬ぐらいになると、学級担任の先生も疲れてきます。あるクラスの先生が病気になり1日休むことになりました。そのクラスは全クラス中一番やんちゃな生徒が集まっているクラスですので、少々疲れてしまったのかもしれません。

その先生が休むと連絡をくれた瞬間に、「ふふふ、学級担任ができるかもしれん・・・。1日だけど・・・」という野望(?)が湧いて出てきました。

休む先生には「大丈夫だよ~ゆっくり休んで~」とメールをして、学級に行くことになりました。

教室に入った瞬間、生徒たちが「あれ、何でMark先生(私)なんですか?」と質問攻め。担任の先生が具合悪くなっちゃったので、今日だけ学級担任だよ~と伝えます。

この学級の特徴は・・・
・黙っていられない。多動傾向の生徒が多い。
・立ち歩きが見られる。
・一部の生徒の心ない発言や、ちょっとした暴力(彼らはコミュニケーションの一つだと思っている)が多い。
・協力して良い学級を作り上げていこうとする雰囲気がない。
・特別支援を必要とする生徒が多い。

とみています。しかし、その反面行動力があり、最も力のあるクラスでもあると考えています。

まず、最初に今日一日の流れを板書します。口頭で伝えると、聞いていない生徒が「え、どういうこと?」と聞き返したり、教師の言い間違いに盛り上がったり、ちょっと似た卑猥な言葉や面白い言葉に言い換えたりして無駄に盛り上がったりしてしまう場面を何度か見てきました。それを防ぐために、流れを板書して、特別支援系の生徒が困らないようにもしました。

そして、静かに教師の話を聞けたことをほめ、価値づけします。

そして、こう伝えます。

「私も去年まで学級担任をしてきました。学級担任として一番うれしいことは、休んだ時に代わりに面倒を見てくれた先生から『クラスのみんなすごく頑張ってましたよ』と言われることだよ。今日みんなは担任の先生がいない。担任の先生はすごく心配していると思う。だから今日一日頑張ろう。」

こういって、朝の会を終わりました。

さて、この日は全校集会がある日。

この学級の一つの課題である「無言で並ぶ」ということをしないといけません。

廊下に出る前に、「このクラスの課題は無言で並ぶってことだよね。どう?並べる?」と質問すると、やんちゃな生徒のうちの一人が半笑いで「できますよ~」とのこと。「わかった。じゃあ並んでください」と伝えます。

そして、並んでいる途中で当然のごとく、その「できますよ~」といった生徒が、「ふふふ」との笑い声。すかさず「はい、やり直し」と伝えます。

驚いたような様子の生徒。ここでただ単にやり直しをさせて、また誰かがしゃべればやり直しをさせるわけですが、リスクが高くなります。それはまじめな生徒が嫌な気持ちになることや、集会に遅れてしまう可能性があることです。ここは絶対やり直し1回で成功させなければなりません。ここが「鍵」になります。

全員が座ったら、こう伝えました。

「言うだけならだれでもできる。行動に表しなさい。社会に出たらそれが求められるんだ。みんなも言うだけ言って何もしないやつや約束破るやつは嫌いだろう。もう一度聞く。静かに並べるか?」

「はい」

次は無言で並ぶことができました。クラスに、大きく、深くうなずいて、「よくやった」と笑顔で伝えます。

ここで仮学級担任と生徒の戦いに、仮学級担任は勝ったのです。


さて、もう一つの山場が給食の準備でした・・・。

その2に続く!!!


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