勝手な覚悟を持つ・スタートアップに必要なマインドセット
キャディでやってきたことをさらっと振り返り
キャディの柿澤と申します。 キャディに入社してから4年が経ちました。背番号23番で入社し気がつけば、現存する最初の10人の1人です。
4年経ったので何かNoteを書こうかと悩んでいたところ、最近キャディタイの創業メンバーとして立ち上げに関わっていることからスタートアップで働くマインドセットについて考えることが増えたので、題材にしてみようと思いました。
まずキャディでやってきたことを簡単に振り返ります。この4年で色々なことをやってきました。
一人目の管理部:やったこともないのに1人目の管理部として管理部立ち上げ、最初の3ヶ月は採用専任の担当もいなかったので300人くらい面接もした気がします。
ソフトウェアエンジニア採用:採用を加速しないとまずい!ということで何もわかってませんでしたが手を上げました。ほんとに何もわからなかったので最初の1週間で他社のCTO10人を含むエンジニア・採用に詳しそうな方々とランチしまくったり(1日に3回ランチに行ったりしてました笑)、エンジニアの気持ちに少しでも近づこうとGASとSQLを自分で書いてみたりなど色々やってました。(今思うとこの程度で近づけると思ってごめんなさい笑)
物流費削減プロジェクト推進・ファイナンス:コロナがきてしまって少し採用は様子を見ようとなった+コスト見直しをしようということで物流費削減をリードすることになり全然良くわかってなかったのでとりあえず月刊ロジスティクス・ビジネス(LOGI・BIZ)を1年分取り寄せたりしてました笑、また並行して事業計画書いてファイナンスの交渉したりしてました。会計士なのに事業計画策定よくわからないと言えずにひっそりUdemyで財務モデリング講座を受けたりしてました笑
難しい図面をサプライパートナーさんと交渉するチーム:初めてビジネスサイドのチームに配属になりました。最初は図面すら全然読めなかったのでそこから始めて四苦八苦してました。そして、1ヶ月位でチーム解散して顧客側のチームに再編される。
アライアンスセールス:顧客側のチームに来てやはり売上をもっと立てねばと思うようになった+会社としてもセールスチーム強化したいということで異動しました。今思うと何もわからずに無茶苦茶なコトしてたなと思います笑 最近取引先の方が昇格して久々に連絡取りあったのは本当に嬉しかった。
サプライパートナー向けの営業チーム:紆余曲折経て受注が急速に伸び始め、サプライ能力強化が必要ということでパートナー開拓・取引拡大側に異動しました。板金、切削をイチから学び直したり、様々な製造業の財務諸表みてコスト構造を理解したり、工場で実際に何が起きているのか学び、全国飛び回ってキャディが何をすべきか考え続ける日々でした。
2022年11月からタイ拠点立ち上げへ参画:最初は管理部の立ち上げ、採用のみでしたが、今は管理部・採用・オンボーディングからサプライパートナー営業なども関与してます。
これだけ聞くと、Theスタートアップのど真ん中で楽しんでいるように聞こえるかもしれませんが、 実は殆どの業務は未経験でとにかく飛び込みましたし、アライアンスセールス以降の2年間は特に伸び悩み、どんどん活躍していく若手たちを横目に苦悶の日々を送りました。
組織も大きくなり、求められるマネジメント、育成、成果創出、そのための課題解決、全てが高いレベルに感じ、今だから言えますが、実は何度も自分はもうダメかもしれない、キャディではもう活躍することが出来ないのかと落ち込むことも多かったです。そのたびにそれでもどうにかやっていきたい・一緒にやりたいと思える仲間がいたのは私にとって救いでした。
そんな私がキャディタイの創業に参画して、本気でもう一度がむしゃらに成果を出す、キャディタイ、いやタイ王国の製造業を成功させると想い行動するまでにいたりました。(この先どうなるかわかりませんがやるからには勝手に考えてます笑)
創業のシーンに立ち会い、起業家マインド・スタートアップでのマインドセットというものを考えさせられ、いまだに毎日悩みながら試行錯誤してます。
そこで、改めて学んだスタートアップマインドを少しでもシェアできたらと思います。スタートアップでこのあたりに悩んでいる方やこれからスタートアップに入るか悩んでいる方の参考に少しでもなればと思います。
やっと本題です。笑
スタートアップで必要なマインドセット
スタートアップに必要なマインドセットはこれに尽きる。
イニシアティブを自らとって、結果を出すことにコミットし、顧客・関係者・社会に対して価値を創出する
成長したい、大きな裁量を持ちたい等の気持ちはもちろんあると思いますが(私にもあります)、それは入社後に自分で頑張って勝ち取ればいいもの。会社は成長やあなたに裁量を与えるためにあるのではなく、ひたすらに顧客・サプライヤー・社会に価値を出すためにあるということだけは見誤らないようにしたいと自戒も込めて思います。
そのためにはもう少し細分化すると何が必要か考えてみました。
心身を鍛える・外的なモチベーションやその日の気分に左右されないメンタル作り
そもそもモチベーションに左右されないメンタルとパフォーマンスを作り出すべき。プロスポーツ選手と同じ。
モチベーションによって仕事への向き合い方が不安定で成果に影響出る人に大きいことは任せにくい
でもつらいときはある。そんなときは寝る・美味しいもの食べる・どこかいく、周りに助けを求める。リセットも大事
CANDO思考でひたすらにどうやったら実現できるのかに向き合う
普通に考えると、人も金もあらゆるリソースが逼迫しており、様々な理由でできないことだらけ。そんな中でも突破口を見つけてなんとかやっていく必要がある。
どうやったらできるのかをひたすらに考えて実行していく。
変化・不確実性しかないので柔軟に立ち向かう
スタートアップは変化と不確実性の塊。あなたの役職・役割は明日変わるかもしれないし、厳しい・苦しい意思決定をすることもあります。この変化・不確実性をどう乗りこなすのかが非常に大事。
常に仮説検証思考で動き、変化を起こしていく側になるのも大事。
営業の方だったとすると、求められるのは売ることだけでなく、誰にどうやったら売れるのかの仮説構築・検証、そして商品・プロダクト・価格設定へのフィードバック、経営方針・戦略へのフィードバック、なんならこれらを自ら動いて変えていくこと。売れないなら売れるようにするのも営業の仕事。
オーナーシップ・役割を超える
イニシアティブを取って成果創出まで自分が主導し切る。もちろんメインの役割はあるが、巻き込んで動かしていく。
組織人格で物事を考え、役割を超える。自分のタスク・成果に向き合うのは当たり前として、戦略策定、組織作り、採用、当然に全て関わる気概で望むべき。スタートアップ、事業作り・会社づくりとはそういうこと。
評価・研修・OJTはあなたが最速で活躍するためのサポートでしかない。戦場に出る武器を選ぶ・使い方を身につけるのはあくまであなた。適切なフィードバックはすべきだが文句行っていても何も始まらない。足りないと思うなら次に入社するのために自分も作る方に参画する。
コトに向き合う・サンクコストを恐れない
日々辛いのは当たり前、でも結果・成果で語るべし、努力の量ではなく。
どれだけ忙しくても仮説検証・PDCAの手を止めてはいけない、週次いや日次で仮説をアップデートする、解像度を高める。
サンクコストを恐れずゼロベースで課題と向き合ったときにどう解决するのがベストなのかを問う。
門外漢な領域こそゼロベースで意見を言いやすい。
もしなにか悶々とする、納得できないなら明日の何かを変えないといけない、声をあげなきゃいけない。
多大な愛を持って接する
スタートアップのビジネスはやる気の塊みたいな人たちがとんでもない行動量、PDCAの頻度と熱量をもってやっているがそれでもなお成功する可能性は低いし、体力も精神も限界になることもしばしばある。そのときに隣で困っている仲間・チームを助けたいと思えるか、あと1μmヒトのために動けるか?
崇高なミッション・ビジョンだけでは人は頑張り続けることはできない。覚悟、行動量、圧倒的Loveも持って人を魅了することが大事。一緒に働きたいかという問いは想像の10倍大事。
みんな全力でやってるが、方向性を間違える、利害が相反する、違う正義があることはある。 指摘・修正すべきだがそのとき敬意を忘れてはいけない。
絵文字と枕詞は想像の100倍人を癒す。
チームと自分のパフォーマンスを最大化させる
自分のパフォーマンスを最大化させる
いくら1人で頑張っても出せる成果は人の2-3倍程度。自分がやるより人に任せた方が上手くいくこと・組織をレバレッジすることは人に任せる。
チームで成果を出すことにこだわる
属人的な個人の成果はすぐに陳腐化し、組織の負債にすらなり得る。
自分がもっとも組織をレバレッジできるところにいく。
得意でないことをやり続けない。
マネージャーとメンバーの相性の良い悪い問題は思っている以上にある。
お互いに頑張っても相性が悪いなら声を上げる勇気を持つ。
マネージングアップせよ。上司こそうまく動かす。
役割とレスポンシビリティを明確にする
意見は聞くし議論するが、これを決めるのは私、それを決めるのはあなたと明確化する。
同意できなくてもチームで決めたらやり抜く
意思決定とは何かをやると決めると同時に何かをやらないと決めること
みんなの意見がいつも通るわけではないし、9割の人が否定した意見が凄まじい成果を出すこともある。
Googleも創業期に100回投資を断られているのでほんとにやりたいなら諦めない。
議論し尽くせ・でもやるとなったらやる
disagreeな意見だったとしても、やり切ることに全力を尽くそう。
プランが優れていることも大事だがそれと同じ以上に実行を徹底的にできるかも大事。
個人的な野望・野心を持とう
スタートアップはどこまでいっても追加の資金調達できなければ基本終わってしまう。自分個人としてもやるからには何をやってやろう・やり遂げてやろうという野心を持って動くと楽しい、かつ、それが実は価値創出につながっていく。
キャディも他のスタートアップの方もまだ旅の序盤、自分のポテンシャルを解放していきましょう!
▼キャディタイ、ベトナム、アメリカ、ジャパンを支えてくれる戦友(なかま)をまだまだ募集しております。気軽に是非お話しましょう!
ビジネス・コーポレート:オープンポジション/カジュアル面談(キャディ株式会社)
US事業:オープンポジション(キャディ株式会社)
▼会社全体についてはこちらのNoteをご参照ください。
https://note.com/yosukeshirai/n/nc55301dddc49
https://caddiinc.com/m/me62552818b14
Be crazy!!