強い人が転職した途端に活躍できなくなるビジネスイップスを乗り越えるには
武井壮さんのイップス(スランプ的なもの)解説を見てビジネスでも同じようなことが起きてるなと強く感じました。実際に私も陥ったことが多々あります。
スポーツにおけるイップス(武井壮さんの動画の要約)
スポーツでは体と脳の正しい連動ができないのに経験で上手くなった人が、より上手い人や指導者とあって新しいことをした時にスランプになる。それは今まで使ってなかった部分の頭を使って新しい体の動かし方をしたからその通りに動かせない。また、これにはプレッシャーも強く紐づいており、野球のピッチャーやゴルフのように1球1球失敗しにくい状況だとプレッシャーがよりかかりイップスになりやすい。これに対して野球のバッターは3割の成功でいいのでなりにくい。
つまり、イップスとはハイプレッシャーな中、頭で考えた通りに身体を動かせない(それをやったことがない)時に発生するスランプのことのようです。
ビジネスイップス
ビジネスでも同じようなことがある。前の会社や前の事業部で活躍してた方が次の会社・事業部で全く活躍できないというのはよく起きる。(実際見てきたし、自分も何度も体験した。)
ビジネスの経験で強くなった人が、特にすぐに活躍や結果が求められるハイポジションで転職・異動した時に、新しい環境・物事に取り組むとこれが生じやすい。
なぜそうなるのか?
私のイップスな経験をもとに考えると
業界のナレッジや全体感と現場・顧客の解像度を得る
課題解決・仮説思考でやるべきことを考える
あるべきゴールを考え
事業拡大や組織マネジメントのイシューをみつけて
分解して仮説を作って
アクションに落とし込む
わからない時に素直に周りにわからないから教えてくれとプライドを捨てて頼む
1や3ができていない、2をあまり体系だってしたことがない(多くの企業でなかなか学びにくい気がする)中で、ビジネスイップスが起こると思う。
特に、新しい仕事で成果を出さねばというプレッシャーやハイポジションで入った時に起こりやすいのもスポーツと似ている。
解決するには?
これはスキルでいうと以下のどれかが不足しているために起こっており、私が見てきた・体験してきた多くの場合、努力の方向が間違っているので、なんか上手くいかないと努力の量でカバーしようとしたり、成果創出に躍起になったりするとよりスランプな感じになる。
全体感を把握するために必要な幅広な必要なドメインナレッジ
最低限必要なファクトをすぐに捉える行動の早さとすぐに入り込む図太さ・コミュ力
そこからあるべきゴールを描く発想力、思い込み力、抽象化力
イシューを捉えて分解するロジカルシンキング力 ・数学的思考力
現場の実際の動きや考えも考慮したアクション立案力
アクションを徹底する胆力、リーダーシップ、巻き込み力とオーナーシップ
わからない時に素直にバカになってわからないと言える力
残念ながら、こういった思考訓練と実践をやっている企業は多くないし、こういった原因に踏み込んだアセスメントもないので活躍できないままに短期に辞めて行ってしまう方が一定数いる。
大事なのは、まだ転職して2ヶ月、3ヶ月、まだ焦るような時間じゃないと自分を落ち着かせて、自分の場合の原因が上記のどこにあるかを言語化し、1つ1つやっていくこと。特に”バカになる”のは重要でアンラーニング・ラーニングの近道。
ただ、スタートアップに来たからには
小さなヤマよりは大きなヤマ、容易いヤマよりは困難なヤマ、誰もが怖気づいて二の足を踏むような難攻不落のヤマを落としてこそ、どんな快楽も及ばない、何よりも気持ちのいいエクスタシーとスリルが味わえる。
肩に力を入れすぎずにやっていきましょう!
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ちなみに私が所属しているLayerXのAILLM事業部ではまだまだ仲間を求めてます!少しでも興味ある方は気軽にカジュアル面談等しましょう!
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