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梅若研能会 特別公演(鑑賞)

2022年11月3日(木)、国立能楽堂で、梅若研能会の特別公演を鑑賞しました。「日本全国 能楽キャラバン!」の一環のようです。

以下、能楽キャラバンのHPより引用します。
(能楽キャラバンは、)「こころ弾む」をコンセプトに全国20地域・35会場・71公演というかつてない規模で日本全国をまわる能楽の祭典です。

文化庁の「大規模かつ質の高い文化芸術活動を核としたアートキャラバン事業」の一環です。
文化芸術の重要性や魅力を発信し、体感して頂くことにより、コロナ禍の萎縮効果を乗り越え、地域の文化芸術の振興を推進する目的で開催されます。
引用ここまで。

以下、演目について、メモを記載します。

■神歌
『翁』が、素謡で上演されるときに「神歌」という呼称になります。
素謡(すうたい)とは、能の謡を、囃子を入れずに全曲謡うことです。
現当主・三世梅若万三郎さんによる「神歌」でした。
全体は15分ぐらいで、私はまだ出だしの「とうとうたらりたらりら たらりあがり ららりどう」の部分を聞き取るぐらいのレベルで恐縮でした。

■萩大名
「七重八重九重とこそ思ひしに十重咲き出ずる萩の花かな」
雅な世界に触れたことがない遠国から来た大名という設定です。茶屋の亭主に失言を繰り返す部分、太郎冠者がヒントを出しても誤って受け止めてしまう部分など、笑いに繋がる部分も多々ありますが、私は、むしろ「人のことは言えないな。」と身につまされるような思いがしました。

■石橋(しゃっきょう) 大獅子、70分ぐらい。
感想を一言だけ記載するとするならば、「正面席から観たかった!」です。
いつも私は、脇正面席や中正面席から観て、あまりこだわりがないのですが、今回は、後場で、獅子が四頭(四人?)出てきて、並んで牡丹に飾られた一畳台二つに乗ったり、華やかでした。獅子が並ぶのを正面から観たかったという訳です。

それはさておきメモを少し残します。
・調べた本(天野『能楽手帖』)によると、前シテは童子、後シテは親獅子のようですが、童子と子獅子(のうち一人)が梅若泰志さん、親獅子(のうち一人)が梅若万佐晴さんとなっていて、前シテと後シテが違うのでしょうか?※ここは、もう少し調べてみます。
・白獅子二頭が親で、赤獅子二頭が子のように思います。
・ワキは寂昭法師(大江定基)
・アイは仙人

※個別の会では、詞章が画面等で見られず、自分で用意しなければなりません。自分の勉強不足を感じました。もう何回か能を観ているので、もう少し勉強して臨みたいです。

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