見出し画像

雨月物語(ストーリーで楽しむ日本の古典)読了

会社から帰宅途中の電車の中ですが、雨月物語を読み終えました。岩崎書店のストーリーで楽しむ日本の古典シリーズです。

雨月物語は、江戸時代後期に、上田秋成が書いた怪異小説です。9つの短編から成っているようで、高校生の9人の文芸部員が発表していくという編成になっていました。

以下、それぞれ少しずつメモとコメントを残します。
1.白峰
・讃岐の国(香川県)の白峰山
・崇徳院と西行の話

2.菊花の約(ちぎり)
・1486年
・播磨の国、加古(兵庫県加古川市)、近江、出雲
・佐々木氏綱、尼子経久
・盲亀の浮木、優曇華の花

3.浅茅が宿
・1455年
・享徳の乱
・下総、真間の郷(千葉県市川市あたり)
・真間の手児奈
・『ボヴァリー夫人』『アンナ・カレーニナ』

4.夢応の鯉魚
・滋賀県大津市の三井寺

5.仏法僧
・扶桑第一の霊場、高野山(摩尼の山)
・豊臣秀次
・六道のうちの修羅道
・ナサニエル・ホーソン「ヤング・グッドマン・ブラウン」「ウェイクフィールド」

6.吉備津の釜
・岡山市の庭瀬

7.蛇性の婬
・和歌山県の新宮市三輪崎
・中国の『白蛇伝』

8.青頭巾
・栃木県の富田
・ウィリアム・フォークナー『エミリーにバラを一輪』

9.貧富論
・安土桃山時代、陸奥国
・太田道灌「七重八重花は咲けども山吹のみのひつとだになきぞ悲しき」
・落語「道灌」「黄金餅」「三方一両損」「井戸の茶碗」「ひなつば」

様々な時代の様々な地域の話が織り交ぜられていました。上田秋成が各地域の話を編纂した部分もあるのでしょうか?作り方が気になりました。

各短編のあらすじを追う形になったように感じる部分もありましたが、海外の本や落語が挿入されるなど面白い部分も多く、とりかかりには良かったように思います。

以上です。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?