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補欠の息子に親がしてあげられること vol.9

やっぱり試合は楽しい!

息子は地域のクラブチームの他に、小学校の課外バスケチームにも所属しています。
クラブチームと違って、先生もバスケ経験無し、4年生から初めてバスケに触れる子も多く、練習は朝練が週1〜2回程度と比較的ゆるい感じでみんなバスケを楽しんでいます。

ただ、息子を含め今年の6年生はクラブチームを掛け持ちしている子も多く、「けっこう強いんじゃないか!」と例年より期待もされています。そして、ありがたいことにこのチームでは息子は「レギュラー」という立ち位置で試合にも出場できています。(部員数が大会に参加できるかどうかのギリギリの人数ということもありますが)

先日、課外バスケで久しぶりの公式戦がありました。
クラブチームの大会前日はまた息子が落ち込んで帰ってくるのではないかと心配しかありませんが、息子が出場できる試合を観に行くのは、正直楽しみで仕方ない。(補欠の親とレギュラーの親ではこんなにも違うのか…)

試合の結果は、善戦したものの一歩及ばず。最終的には得失点差で、惜しくも決勝リーグには進めませんでした。

ですが、試合に出ている息子、いつもとは明らかに顔つきが違いました。すごく集中しているし、勝つぞという気迫もある。いつもはないコート上での声かけもあり、何より目の輝きが全く違ったのです。

やっぱり試合に出場できるのは楽しいんだ。
「出させてもらう」のではなく、自分の頑張りでチームの勝利に貢献できるという状況は本当に幸せなことで、応援しながら感動していました。

そして、もうひとつ大きな収穫が!
息子は知らない間にかなり上手くなっていました。
クラブチームではどこか遠慮がちに頼りなく見えていましたが、のびのびとプレーする息子は、スピードもシュートもディフェンスも見違えるくらいに成長を感じました。
実は同じクラブチームでレギュラー・センターポジションの子もいるのですが、いつも同じポジションで同じような戦略の練習になってしまっていたせいか、環境が変わった課外バスケのチームではどう動けば良いのか分からないように見えました。
それに比べて息子は補欠という立場で、その時空いているポジションを何でもやらされ、いろんなメンバーと組むことが多かったので、このような状況でも変わらず実力を発揮できたのかもしれません。実はいろんな経験を積んでいたというのは、補欠ならではのメリットのように感じました。

その日の晩、家で何度も息子が出場している試合のビデオを見て、あーだこーだと家族で話せるのは本当に楽しいひとときでした。

腐らずコツコツと頑張ってきて本当に良かった。
少しだけ希望が見出せた1日でした。


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