【大槌町地域おこし協力隊活動報告】2023年11月活動記録

2023年12月23日 11:44

こんにちは！寒いですね！
日の出は遅くなり、日の入りが早くなったため、一日があっという間に過ぎてしまいます。
日の出とともにゴソゴソと動き出すハンター俵にとって、日の出が遅いことで睡眠時間を確保できるのですが、今の季節は少し早起きな人も野山で活動していて、狩猟中にドキッ！とすることもあります。そういう意味では夏の三時起きが恋しいなとも思います。
それでは11月の活動報告をご覧ください。

緊急時対応（網鹿対応）

11月はたくさんの網鹿が発生しました。
網鹿というのは畑などにある、電気柵やネットに鹿が引っかかってしまい、身動きが取れなくなる状態です。

角にロープが引っかかってしまったオス鹿。近づくと大暴れして、ますます絡まります。

今月は僕の中では一番出動回数が多い月で5回ほど出動しました。網に引っかかってしまった鹿は大体の場合暴れまわるので、手で網をほどくなどして逃がしてやることができません。そのため、鹿を止めさしして動きを止めてから大体の場合は、網ごとナイフで切って死体を回収します。網鹿は引っかかってしまった鹿は死ぬ運命だし、農家さんはせっかく整備した畑やネットを荒らされてしまうので誰も得をしません。人間と野生動物の距離が近くなるとお互いが不幸になってしまいますね。

熊罠設置、回収、止め刺し

ここ数か月設置と回収を繰り返してきた熊罠ですが、11月は5頭以上の捕獲の成果をあげることができました。

熊の止め刺しは槍を使って行います。止め刺し自体はMOMIJI代表の兼澤さんが行うのですが、サポートで見ている私も鹿にはない緊張感を覚えます。
捕獲したクマの中には親子連れの熊もいました。
まだまだ町で出歩いている熊がいるため、引き続き頑張っていきたいです。

解体

毎月のように解体の報告をして申し訳ございません。。
ただメイン業務の9割ほどが解体のため、それ以外の活動の報告をしても報告書の体裁を取れないため書かせてもらいます。
当初、4月〜10月までの有害捕獲期間とは違い、11月からは猟期のため、狩猟圧が高まりそれほど鹿は搬入されないだろうという見通しでした。

しかし嬉しいことに予想に反して、鹿の搬入頭数は70頭を超えました！
時には5頭以上の搬入が連日続くこともあり、1日の2次処理頭数も多くこなす必要がありました。
幸いなことに、今の時期は日の出の時間が遅いため、早番、遅番の出勤時間が6時間ほど被っているため、効率的に解体をこなすことができます。

夏のシフト日の出が早く、日没が遅いため解体班2名が揃う時間帯がとても少ないです。

やはり、2人ですることで時間短縮はもちろん、一頭あたりに対する個人の作業量も減らせるため、精神的にも余裕が出ます。
鹿は4つ足の動物のため、各部位がそれぞれペアになっています。
たとえば右モモを終わらせてもまた左モモを同じ手順で解体しないといけないため、どうしてもマンネリ化してしまいます。
しかし、2人でやることで各部位を各人が部位を一回ずつ解体すればいいので、連続で複数頭解体してもそれほどしんどくないです。
11月の1日の最大解体頭数は7頭でした。
1日にこれぐらい解体できると、鹿がたくさん搬入されても熟成庫の中はパンクしないです。
鹿を持ち込んでくれるハンターさんの数が増えているため、1日の解体頭数の上限を今のうちに伸ばしていきたいです。

個人の活動

猟期解禁！

解禁日翌日にゲットしたヤマドリ。嬉しくてMOMIJIハンター全員に共有しちゃいました。

11月はいよいよ鹿以外も狩猟できるシーズンです。
11月15日〜は狩猟鳥獣に該当する鳥も撃つことができます。
記念すべき初獲物はヤマドリでした。
残念ながら熊は獲れませんでしたが、ヤマドリゲットはとても嬉しかったです。

獲ったヤマドリはヤマドリ汁に。
味付けは対馬の郷土料理「いりやき」を参考に九州特有の甘い味付けを施しました。

9ヶ月ぶり2度目の廃車？

なんてことないように見えますが、酷いぬかるみにハマってしまい、抜け出せなくなりました。翌日兼澤さん、かける隊員とともに雪が降り頻るなか、日没後になんとか救出できました。
そういうわけで、上記の救助隊兼澤さん、かける隊員、シフトを変わってくれた取締役Oさんに感謝の意味で、MOMIJIの鹿肉を扱ってくれている遠野の「おのひづめ」さんのディナーをご馳走しました！