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その24 正しく美しい文字を書くための筆順2「横画が先」「縦画が先」

前回は、美しい文字を書くためには筆順を覚えることが大切だというお話をしました。
そして、筆順の原則「上から書く」「左から書く」について書きました。

今回お話しする筆順の原則は「横画が先」「縦画が先」です。
え?横画、縦画いったいどっちが先なの?
「土」と「上」、横画と縦画どっちが先に書くの?
そういう疑問にお答えしていこうと思います。

では、まず「横画が先」の場合です。
交わった横画と縦画は、ほぼ横画を先に書きます。
「ホ」「十」「土」などはこれになります。

その24横

次に「縦画が先」の場合です。
接した横画と縦画は、ほぼ縦画を先に書きます。
「上」「止」などはこれになります。

その24縦

上の解説で「ほぼ横画・・・」「ほぼ縦画・・・」と「ほぼ」をつけていますが、それには理由があります。全てがそうではないからです。
例えば、「田」の筆順を見てみましょう。
「口」の中にある「十」の「交わった横画と縦画は、ほぼ横画を先に書く原則」ではなく、
「|」→「一」の順番に書きます。
このように、原則と違うことがおきてきます。
漢字は右利き用にできていて、特に筆で書いた場合は時計回りに書き進めるのが容易でスムーズに書けるため、込み入った部分は筆さばきが容易な動きになります。そういうことから、この部分の筆順は「|」→「一」となります。
行書で書いてみるとよくわかります。

では、今回の筆順の原則「横画が先」「縦画が先」をもとに問題です。
「走」の筆順を考えてください。


答えはこちらです。

その24走


次回は正しく美しい文字を書くための筆順3「中の画から左右の画へ」「外側の画から内側の画へ」についてお話しします。
皆さんも筆順の原則を知り美しい文字を目指しましょう。




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